7/12【NOAH】AMAKUSA「今こそ契りを果たす時」 憂流迦は「極めきる」 武道館直前会見
あす(13日)のNOAH日本武道館大会に向けた会見が12日、都内で開かれ、GHCジュニアヘビー級王者・ダガに挑戦するAMAKUSAが「今こそ契(ちぎ)りを果たす時」とNOAHファンにジュニアの至宝奪還を約束。タイトル初挑戦となる佐々木憂流迦は「俺が極めきって、この赤いベルトを必ず手に入れます」とGHCナショナル王座獲りを誓った。
前十字じん帯断裂の大怪我から約10ヵ月ぶりに復帰したばかりのAMAKUSAがGHCジュニア王座に挑む。かつて「輝く至宝を天まで高く導く」とファンに誓っただけに、欠場中は「実に300日。絶望の闇をさまようておる間も皆様から届く希望の声に心救われ、契りを果たす日だけを思い、心尽くし歩んでまいりました」と思いを巡らせ、復帰後、即名乗りを上げた。
王者・ダガはNOAHジュニアの絶対王者に君臨。本人が「お前が勝てるわけがない。俺はライオンキングであり、ここは俺の王国だ」と断言するように、攻略は至難の業と言える。前哨戦では直接黒星も喫したAMAKUSAは「名だたる選手を倒し、王国を築きし百獣の王者殿。幾度相まみえても死角が見当たりませぬ。紛うことなき最強」と認めつつ、「我には成すべき大義がございまする。今こそ契(ちぎ)りを果たす時」とNOAHファンに至宝奪還を誓った。
憂流迦はGHCナショナル王者・HAYATAに挑戦。これが自身初のタイトルマッチとなる。前哨戦では“スリーパーテロ"を敢行したものの、2度のピンフォール負けを喫した。「佐々木憂流迦の強さは認める。ただ、3つ獲って俺が防衛したる」と豪語するHAYATAを、憂流迦も「このタイトルマッチが決まってからいろんな感情が自分の中で湧き出てきました。前哨戦ではたくさん悔しい思いもしました。HAYATA選手強いです」と認めざるを得ない。それでも「3つ獲る前に極めたら終わり」と自身の強みを強調。「7月13日、日本武道館。俺が極めきって、この赤いベルトを必ず手に入れます」とベルト初挑戦・初戴冠を誓ってみせた。
王者・齋藤彰俊に潮崎豪が挑むTEAM NOAH対決による世界ヘビー級王座戦は時間切れ引き分けに終わった5・29新宿大会以来の決着戦となる。両者は三沢光晴さん追悼興行となった2009年9月27日、所も同じ日本武道館でGHCヘビー級王座をかけて対決。潮崎が「そのときとベルト、立場、それは違いますけど、日本武道館で齋藤彰俊、潮崎豪、この二人が戦う意義、そして重みというものを見ている皆さんに見せつけたい」と神妙に意気込むと、齋藤も「GHCではなく世界ヘビー、このベルトを潮崎豪という男とかけて戦う。さっき彼も言ったけど、意義、意味、それをしっかり感じられるように戦いたい」と呼応。「そのときに俺は3カウントを聞きながら日本武道館の天井を眺めた。その時に思った気持ちを隣にいる潮崎選手にも味わわせたい」と15年前の雪辱を誓った。
イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.&ガレノ・デル・マルとドラゴン・ベイン&アルファ・ウルフは“ルチャ兄弟対決"となる。GLEATを主戦場としてきたガレノはNOAH初参戦で、日本マットでワグナーJr.と兄弟タッグを組むのは初めて。「ここ日本で初めて兄とタッグを組んで、ワグナー兄弟として試合ができることをとても楽しみにしている」とたかぶっている。
「日本のファンのみんなにルチャリブレの試合を見てもらえることをうれしく感じている」(ウルフ)、「全員がメキシカンでルチャリブレの戦いを日本武道館でみんなに見せられるのが凄く楽しみでうれしく思っている」(ベイン)、「みんなにはメキシコのルチャリブレの世界を心から楽しんでもらいたい」(ガレノ)、「この大会は自分たちにとってパーティーみたいなもので、自分たちはもちろん試合を楽しむし、皆さんもぜひ試合を楽しんでもらいたい」(ワグナーJr.)と口をそろえたように、4人の共通意識はルチャリブレの魅力を武道館の大舞台で見せつけること。武道館をルチャ色に染めるべくベインとワグナーJr.は「ルチャリブレ!」チャントの発生をNOAHファンに呼びかけた。
【会見の模様】
▼潮崎「2009年9月27日、日本武道館。そこで齋藤彰俊vs潮崎豪でGHCヘビー級選手権をやりました。そのときとベルト、立場、それは違いますけど、日本武道館で齋藤彰俊、潮崎豪、この二人が戦う意義、そして重みというものを見ている皆さんに見せつけたいと思います」
▼齋藤「今言った15年前。そのときに俺は3カウントを聞きながら日本武道館の天井を眺めた。その時に思った気持ちを隣にいる潮崎選手にも味わわせたいなと思うのと。それとプロレスリング・ノア、しかも日本武道館。ここでGHCではなく世界ヘビー、このベルトを潮崎豪という男とかけて戦う。さっき彼も言ったけど、意義、意味、それをしっかり感じられるように戦いたいと思ってます」
【会見の模様】
▼憂流迦「7月13日、自身初の日本武道館、そして初の前哨戦を経て、初の赤いベルトのタイトルマッチ。このタイトルマッチが決まってからいろんな感情が自分の中で湧き出てきました。前哨戦ではたくさん悔しい思いもしました。HAYATA選手強いです。ただ、3つ獲る前に極めたら終わりです。7月13日、日本武道館。俺が極めきって、この赤いベルトを必ず手に入れます」
▼HAYATA「佐々木憂流迦の強さは認める。ただ、3つ獲って俺が防衛したる」
【会見の模様】
▼AMAKUSA「我の名はAMAKUSA。以後お見知りおきを。おそれながら申し上げまする。名だたる選手を倒し、王国を築きし百獣の王者殿。幾度相まみえても死角が見当たりませぬ。紛うことなき最強。ですが、我には成すべき大義がございまする。我は在りし日にその輝く至宝を天まで高く導くことと皆様と契り申した。ヒザに重傷を負い、実に300日。絶望の闇をさまようておる間も皆様から届く希望の声に心救われ、契りを果たす日だけを思い、心尽くし歩んでまいりました。今こそ契りを果たす時。百獣の王者殿が持つ、その輝きを増した至宝に我が届くかという問いかけ。愚問ではございませんか? 決戦は明日、日本武道館! いざ尋常に勝負! 我の妙技とくとご覧ください」
▼ダガ「何が愚問かって言ったら、それはお前が勝てると思っていることだ。それ自体が本当に愚かな質問であって、それに対する答えはノーだ。絶対にお前が勝てるわけがない。俺はライオンキングであり、ここは俺の王国だ。そして今、俺が成し遂げようとしているのは今までの防衛記録を破ること。10度の防衛というものが目の前に来ているわけだから、俺は絶対にこれを守り通して記録を破る。そしてハッキリと言っておく。お前が俺とリングで向き合ったとき、そこにディアブロ(悪魔)が現れるんだぞ。明日、俺は必ずこのベルトを防衛して、NOAH史上最強、最高のチャンピオンであることをしっかりと証明する。お前はこのライオンの餌食でしかない」
【会見の模様】
▼ウルフ「今、すごくうれしい気持ちだ。日本のファンのみんなにルチャリブレの試合を見てもらえることをうれしく感じている。俺たちロス・ゴルペアドーレスは世界でも最高のタッグチームだと思っている。この試合にかける意気込みとして、みんなにこの試合を見ている中でぜひ『ルチャリブレ!』という歓声を送ってくれたら、すごくうれしい」
▼ベイン「今、兄が言ったことと似ているが、とてもうれしい。全員がメキシカンでルチャリブレの戦いを日本武道館でみんなに見せられるのが凄く楽しみでうれしく思っている。俺たちはメキシコから世界に羽ばたくロス・ゴルペアドーレスとして、この試合、みんなにルチャリブレの世界を楽しんでほしいと心から思っている」
▼ガレノ「皆さん、初めまして。イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.の弟ガレノ・デル・マルです。初めてNOAHの試合に出るわけだが、ここ日本で初めて兄とタッグを組んで、ワグナー兄弟として試合ができることをとても楽しみにしている。みんなにはメキシコのルチャリブレの世界を心から楽しんでもらいたい。ワグナー兄弟が織りなすルチャリブレの世界を楽しんでほしい」
▼ワグナーJr.「日本で、そして日本武道館で初めて弟とタッグを組んで試合ができることをとても楽しみにしている。この大会は自分たちにとってパーティーみたいなもので、自分たちはもちろん試合を楽しむし、皆さんもぜひ試合を楽しんでもらいたい。先ほどもあったように、試合を見るときはぜひみんなで『ルチャリブレ!』という歓声を送って楽しんでほしいと思っている(と隣のベインと握手)」