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7/13【NOAH】世界ヘビー陥落の齋藤が現役引退を電撃表明 「15年前の約束果たせた」

『ABEMA presents DESTINATION 2024』日本武道館(2024年7月13日)
世界ヘビー級選手権試合 〇潮崎豪vs齋藤彰俊×

 潮崎に敗れて世界ヘビー級王座から陥落した齋藤が、現役引退を電撃発表した。

 TEAM NOAH主体興行『LIMIT BREAK』5・29新宿大会で激闘フルタイムに終わった同門対決の“決着戦"。かつて武道館で開かれた故・三沢光晴さんの追悼興行(2009年9月)メインでGHCヘビーを争った齋藤と潮崎が、約15年の月日を経て、再び武道館でのタイトルマッチで相まみえた。

 齋藤は追悼興行の白道着で登場。「這い上がってこい」と怒号を上げると、場外で床直撃のパイルドライバーで先制。潮崎も気持ちで応えて、マシンガン逆水平や左腕ラリアットを返したものの、齋藤は怒とうの裏落とし連発からバックドロップも2連続で決めると、アイアンクロースラムの体勢に。

 振り払った潮崎は起死回生の豪腕ラリアットを放ち、リミットブレイクも決めたが、齋藤は屈せず。カウンターのスイクルデス、ランニング式スイクルデスで押し返す。そして、秘策のデスブランドを狙ったものの、逆に抱え上げた潮崎のゴーフラッシャーがさく裂した。

 潮崎は三沢さんばりのワンツーエルボー、ローリングエルボー、ランニングエルボーをこれでもかと連打。齋藤は死力を振り絞って食らいつくも、潮崎はエメラルドフロウジョンで追い討ちする。最後は絶叫して仁王立ちした齋藤を介錯するかのように、こん身の豪腕ラリアットで3カウントをもぎ取った。

 決着戦は潮崎に軍配。世界ヘビー級王座初戴冠に成功した潮崎だが、試合後はベルトを受け取ると、万感の表情で「ありがとうございました!」とだけ感謝して齋藤にマイクを渡した。

 そして敗れた齋藤は「またさらに強くなったな」と潮崎を称えると、NOAHへの熱い思いを吐露。「なぜ俺がNOAHなのか!? それはここにいるみんなと一緒の思いだ。NOAHのファンになって日の浅い人たちも今日、最後のGHCまでこの日本武道館を見てくれれば納得するはずだ。そして、なぜ俺がTEAM NOAHだったか!? それは潮崎豪という男の思いが琴線に触れたから。そして、俺にはやらなくてはならないこと、伝えなくてはならないことがあったからだ。TEAM NOAHになってから、俺の戦いで少しでもみんなが感じていてくれたら嬉しい」と思いの丈を口にする。

 さらに、「あの天におられる偉大なる方の足元には及ばないが、2009年6月13日、あの広島の地で心に誓ったこと、約束したこと、15年という長い時はかかったけど、俺なりに…俺なりにだ。今日果たせたのかなと思う。だから、引退を決意した!!」と電撃表明。場内がどよめく中、「潮崎、TEAM NOAHを、プロレスリング・ノアを、プロレスをよろしく頼む!」とゲキを飛ばし、一礼すると、潮崎と握手を交わした。

 齋藤はノーコメントで会場を後に。齋藤は1990年12月にデビュー。潮崎との“約束の闘い"を通して、その34年のキャリアにピリオドを打つことを決意した。

【潮崎の話】「(しばし沈黙ののち)齋藤彰俊、あの人が決めたから、その覚悟だと思うし。その齋藤彰俊と日本武道館で戦えて幸せでした。またね、このベルトに関しても、ベルトの重さ、より重く、齋藤彰俊から引き継がれたと思ってますし、それも落とさないためにも俺はこれから全力で、より意識をもって戦っていきます。まだ最後と思わないけど、あの齋藤彰俊からこのベルトを獲れて、俺の思いも強くなりました」

※齋藤はノーコメント

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