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8/15【新日本】鷹木がオーカーンを執念突破で初の4強入り 「40代代表は俺に任せとけ」

『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 34』千葉・幕張メッセ国際展示場9ホール(2024年8月15日)
優勝決定トーナメント・ファーストステージ ○鷹木信悟vsグレート-O-カーン×

 鷹木がオーカーンの執ような腕攻めを耐えきり、執念で突破。G1で初の4強入りを果たし、準決勝でザック・セイバーJr.と対戦することになった。

 鷹木は開幕戦でIWGP世界ヘビー級王者で前回覇者の内藤哲也を破り、今年のG1を好発進。その後、苦しい戦いを強いられながらも5勝4敗の2位でAブロックを突破した。決勝トーナメント・ファーストステージの相手は同じく5勝4敗のオーカーン。公式戦では鷹木がパンピングボンバー固めで勝利していたものの、オーカーンは後半5連勝で勢いに乗っており、一筋縄ではいかない相手だった。

 ねちっこいグラウンド戦から鷹木の右腕を執ように関節技で絞め上げてオーカーンが主導権。鷹木はなかなか反撃の糸口を掴めない。それでも真っ向勝負で巻き返し、「俺の時間が来た来た来た!」と叫んで気合いを入れたものの、冷静なオーカーンはレスリングや柔道の技術を活かして投げまくり、再び右腕にも攻撃を加えた。

 しかし、鷹木の闘志は消えるどころかさらに燃え上がる。オーカーンのモンゴリアンチョップには同じくモンゴリアンを返すと、オーカーンへ飛んだ声援に対して「オーカーンじゃねえよ。今こそ俺だろ!」と雄叫び。痛む右腕でショートレンジのパンピングボンバーをムキになって何発も繰り出した。

 オーカーンも仁王立ちで呼応。ならばと鷹木がショートレンジでパンピング弾を狙った瞬間、オーカーンは右腕をアームバーに絡め取る。「オーカーン」コールも発生して後押し。その声に応えるように、オーカーンはFGO(アイアンクロー式変型ジャーマン)、二段蹴りと大技ラッシュ。公式戦で敗れたパンピングボンバー固めに持ち込まれても肩を上げると、負けじとラリアットを打ち返していく。鷹木も側頭部へのスライディングエルボーで反攻して、両者大の字に。場内の熱もグッと高まった。

 鷹木は首筋にしつこくエルボーを振り下ろすと、左腕ラリアットや頭突きなどを駆使して打撃戦を仕掛ける。しかし、屈しないオーカーンはパンピングボンバーに正拳突きをカウンターで合わせ、即座に脇固めに捕獲した。場内は沸騰。鷹木が抵抗しても腕ひしぎ十字固めで絞めに絞める。

 大ピンチに陥った鷹木だが、間一髪で逃れると、オーカーンの狙ったリストクラッチ式エリミネーターをDDTで切り返して、再び2人はリングに崩れ落ちた。先に立ち上がった鷹木は死力を振り絞り、串刺し左腕ラリアット、ショルダータックル、投げ捨てジャーマン、左腕ラリアットと猛ラッシュ。それでもオーカーンが沈まないとみるや、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンへ。リング中央で完璧に決まり、オーカーンをついに沈めた。

 シングル初勝利を狙うオーカーンを振り切って、鷹木が激勝。G1で初のベスト4入りを果たした。鷹木はテレビ解説席で試合を見守っていた後藤洋央紀に対し、「40代代表は俺に任せろ」と言い放ってから花道を下がっていく。この結果、8・17両国大会ではAブロック代表の座を懸けて、ザックと対戦することが決定した。

 「オーカーン、強かったよ。リーグ戦で当たった時とは、また違ったオーカーンだった。いつも言うけどよ、練習中のスパーリングだったら、何度タップしてるかわかんねえぞ」とオーカーンの実力を評価した鷹木は「だがこれは試合だ。負けられない試合だ。ちょうどよ、後藤選手が解説席にいたから燃えちまってよ、言っといたよ。『40代代表は、俺に任せとけ』ってな!」と改めて気合いを入れた。

 さらに、「俺は野望があんだよ、野望が。『BEST OF THE SUPER Jr』のファイナル以来、両国のファイナル、務めてねえんだよ。もう一つ勝って必ず! 最終日のメインに上がってやるからな!」と2019年以来、5年ぶりの両国メイン出場に意欲。そのためにはザックを撃破しなければならないが、「正直苦手な相手だけど、いつも言ってるじゃねえか。ザックだろうが、ジェイクだろうが、ジャックだろうが、このランペイジドラゴンが、全て食ってやるぜ」と力強く予告した。

 新世代の躍進が目立った今年のG1で、懸命にここまで勝ち上がってきた鷹木。残った選手たちは30代以下の年下ばかりだが、中年の意地を発揮して、初のG1制覇を狙う。

【鷹木の話】「(※右ヒジを冷やしながら)陽太に見せつけてやったよ。もう1個あるんだけどな、陽太も2つ勝たなきゃ。世間話から、『もし優勝決定戦で当たれたらいいよな』なんて話をしてて、少しずつ現実的になってんじゃねえの? アー、強えな、オイ! プロレスしてるよ! プロレスしてるよ。首も痛え、腕も痛え、腰も痛え、ヒザも痛え! だがこれがプロレスラーの日常茶飯事だよ。月月火水木金金だよ! 常在戦場だよ。あー、これでこそプロレスって感じだよな。いや、でもオーカーン、強かったよ。リーグ戦で当たった時とは、また違ったオーカーンだった。いつも言うけどよぉ、練習中のスパーリングだったら、何度タップしてるかわかんねえぞ。だがこれは試合だ。負けられない試合だ。ちょうどよ、後藤洋央紀さんが、後藤選手が解説席にいたから燃えちまってよ、言っといたよ。『40代代表は、俺に任せとけ』ってな! 俺は野望があんだよ、野望が。『BEST OF THE SUPER Jr』のファイナル以来、両国のファイナル、務めてねえんだよ。もう一つ勝って必ず! 最終日のメインに上がってやるからな!ザックか。正直苦手な相手だけど、いつも言ってるじゃねえか。ザックだろうが、ジェイクだろうが、ジャックだろうが、このランペイジドラゴンが、全て食ってやるぜ。あと2つ!」

【オーカーンの話】「(※両肩を担がれてインタビュースペースに辿り着くと、正面から床に倒れ込んでうつ伏せになり、拳で床を何度も叩き)アアーッ! アアーッ! これで5連敗! (※仰向けになり)いい加減、トラウマになりそうだ。当たり前だけど、負けたら楽しくねえな。だから、勝つまで(※立ち上がりながら)立ち上がる。あの大オーカーンコールが、耳から離れねえんだ……」

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