【新日本】ザックとフィンレーのブロック1位対決実現 決勝見据えて猛烈火花 2024/8/15

『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 34』千葉・幕張メッセ国際展示場9ホール(2024年8月15日)
○ハートリー・ジャクソン&ザック・セイバーJr.vsデビッド・フィンレー&外道×

 ザックとフィンレーによるG1ブロック1位対決が実現。決勝での対戦を見据えて、激しく火花を散らした。

 Aブロック1位のザックとBブロック1位のフィンレー。G1決勝で対戦する可能性のある2人がタッグマッチで対戦した。ザックのパートナーはZERO1や全日本などで活躍している特別参戦となったジャクソン。オーストラリアではTMDKのメンバーとして活躍しており、2006年に新日本参戦経験もある。

 のっけからザックとフィンレーが対峙。リストの取り合いなど基本的な動きながらも感情むき出しでせめぎ合った。額をつけてにらみ合うと、エルボースマッシュ合戦でも火花。ザックが空中キャッチ式ドラゴンスクリューを見せれば、フィンレーも豪快なバックエルボーで譲らず。ならばとザックがコブラツイストに捕獲すれば、フィンレーは顔面かきむしりで脱出。負けじとザックがネックツイストで報復…とシングルマッチさながらの攻防を繰り広げた。

 続いてジャクソンが登場。その巨体を武器にフィンレー&外道を両腕ラリアットで吹き飛ばして、「ジャクソンナンバーワン!」と雄叫びを上げた。再びザックとフィンレーが相対すると、フィンレーがバックブリーカーで攻勢。ザックも卍固めで押し返すと、スピーディな丸め込み合戦でも競り合ったものの、フィンレーはアイリッシュカースで再び腰を攻める。後手に回ったザックだったが、打撃戦はランニングエルボースマッシュで制してみせた。

 試合を制したのは特別参戦のジャクソン。及び腰の外道は握手を誘い水にしてサミングをぶち込んだものの、怒ったジャクソンは串刺しボディアタックを連発し、ショートレンジのラリアットを叩き込む。外道のナックルパンチを「キモチイイ」と真っ向から受け止めると、外道クラッチも力ずくで防ぎ、最後はセントーンからデスバレーボムにつなげて3カウントを奪った。

 試合後もザックとフィンレーはG1決勝での対戦を見据えて額をつけて激しくにらみ合い、その後も挑発し合った。

 フィンレーとの対戦を終えたザックは「ワンワンギャングのフィンレーとは初めての決勝トーナメントだ。お前は昔も今も変わらずクソバカ野郎だ。自分のグループのリーダーにもなれていない! 決勝に進みたいのであれば、しっかりとしたリーダーであるべきだ。でもお前はただのリーダー気取りでしかない」と酷評。それでも実現すれば初の外国人同士によるG1決勝となるだけに「フィンレー、歴史を作りたいのであれば……外国人2人、決勝に進んで歴史を刻むんだ。俺は必ず決勝にいく。ワンワン吠えるだけじゃなくて、ふんどしを締め直せ! 俺がTMDKの吠え方を教えてやる!」と挑発的な言葉を挟みつつも決意をあらわにした。

 一方、フィンレーは「俺とザックの違いを見てみろ。ザックに何が見える? 俺には何も見えない。俺を見てみろ! これがリーダーの姿だ! これがトップに立つ者の姿だ! これが決断を下す男の姿だ!」と自画自賛。「これだけは約束する。ツジにしろ、タケシタにしろ、前代未聞の暴力を目にすることになるだろう。決勝戦に誰が上がってこようが、殺してしまうこともいとわない。自分の主張を証明し、目標を達成するためには、どんな手でも使ってやる」と物騒な予告を口にした。

 今大会の結果を受けて、8・17両国大会でザックは鷹木信悟を、フィンレーは辻陽太を決勝トーナメント・セミファイナルとして迎え撃つことに。ブロック1位の勢いのままに日本人レスラーを返り討ちにして、初の外国人同士によるG1決勝を実現させるのか。

【試合後のザック&ジャクソン】

▼ザック「淑女ならびに紳士のみなさん、それ以外のみなさんにもご紹介しよう。ここにいるのがBIG JACKこと、ハートリー・ジャクソンだ! この規格外の体を見てくれ! それより何よりも、ハートリー・ジャクソンはTMDKのオリジナルメンバーの1人! そしてアントニオ・イノキのオリジナルLA DOJOの出身者だ! 18年前に1度、ニュージャパンに参戦したこともある。でも、『果報は寝て待て』といわれる。それは常に、ハートリー・ジャクソンがもし参戦したら、ではなくいつ参戦するのか、ということだった。このたびニュージャパンに参戦するだけでなく、TMDKに加わることになった。ありがとう」

▼ジャクソン「その通りだ。誰も話さない歴史の中の、汗、血、涙から生まれた。誰かが話さなければ、誰も知ることはできない。俺が行動でそれを伝える。俺にとってのTMDKの意味。俺たちにとっての意味。『G1』決勝で、この男がそれを示すだろう。やるべきことは、まだまだあるんだ」

▼ザック「聞いてくれ。俺はニュージャパンのトップに立つ。でも1人でやるんじゃない。TMDKの仲間たちと1歩ずつ昇っていくんだ。これはまだスタートにすぎない。BIG JACKのことも、これからもっと知ることになるぞ。さて、ワンワンギャングのフィンレーとは初めての決勝トーナメントだ。お前は昔も今も変わらずクソバカ野郎だ。自分のグループのリーダーにもなれていない! 決勝に進みたいのであれば、しっかりとしたリーダーであるべきだ。でもお前はただのリーダー気取りでしかない。フィンレー、歴史を作りたいのであれば……外国人2人、決勝に進んで歴史を刻むんだ。俺は必ず決勝にいく。ワンワン吠えるだけじゃなくて、ふんどしを締め直せ! 俺がTMDKの吠え方を教えてやる! ワンワン吠えるのはやめろ、クソバカ野郎が!」

【フィンレーの話】「これについては疑いの余地がないと思うが、『G1』の決勝戦がどんなものになるのか、ちょっとしたプレビューを見たような気がするな。もちろんZSJ(ザック・セイバーJr.)が決勝に進んだ場合だが。ヤツはAブロックを14ポイントで優勝した。俺はBブロックを12ポイントで優勝した。もし俺がAブロックにいたら、18ポイントすべてを獲得していただろう。俺とザックの違いを見てみろ。ザックに何が見える? 俺には何も見えない。俺を見てみろ! これがリーダーの姿だ! これがトップに立つ者の姿だ! これが決断を下す男の姿だ! まあ俺は模範を示すのだから、自分について話すことに時間をあまり費やしたくはない。驚いたことに、俺はむしろお前ら、ファンについて話したいのだ。ファンよ、俺の名を汚し、俺の墓にケチをつけたすべてのヤツら。お前らは、今の俺が達成していることは成し遂げられないだろうと言ったよな。今こうやって成し遂げている俺にはたどりつかないだろうと言った。お前らのヘイトが、俺を見たことのない新しいレベルに引き上げた。お前らのヘイトが、俺を未踏の新しい領域への征服へと誘った。そのことについて感謝しよう。以前にも言った通りクソ野郎ども、ヘイトは常に新しい道を見つける。だから『G1 CLIMAX』はすべて俺のものなのだ。ファイトマネーが高くなるほど、暴力性が増すのがわかるだろ? NEVERのベルトを獲るのに、俺が何をしたか振り返ってみろよ。NEVERのベルトのために、タマ・トンガを担架で家に送ってやった。ウィル・オスプレイには何をしてやったか。ヤツの最後の言葉を確実に聞くために、ケイジマッチのリングで切り裂いてやった。俺のキャリアで『G1 CLIMAX』よりも高いファイトマネーが出たのは1度だけだ。これだけは約束する。ツジにしろ、タケシタにしろ、前代未聞の暴力を目にすることになるだろう。決勝戦に誰が上がってこようが、殺してしまうこともいとわない。自分の主張を証明し、目標を達成するためには、どんな手でも使ってやる。俺はSAVAGE KINGだ。俺がこのトーナメントを制するのだ!」

※外道はノーコメント