【NOAH】NXTブリッグスが武藤公認ムーンサルト発射も…清宮が薄氷3勝目で望みつなぐ 2024/8/17

『ABEMA presents N-1 VICTORY 2024』東京・たま未来メッセ(八王子市/2024年8月17日)
Aブロック公式戦 ◯清宮海斗vsジョシュ・ブリッグス×

 N-1八王子大会のメインを飾ったAブロック公式戦で、WWE・NXTの“破壊巨人"ブリッグスがGHCヘビー級王者・清宮相手に大暴れ。武藤敬司“公認"のムーンサルトまでぶっ放す猛威を見せつけたものの、執念で跳ね除け続けた清宮が逆転勝利をつかんで、ブロック突破へ望みをつないだ。

 2メートルを超す長身と、どう猛な破壊力で存在感を際立たせるブリッグス。天下のWWE所属でも、かねてより「GHCヘビー狙い」を公言する破壊巨人は、その清宮との直接対決で燃えに燃えた。

 のっけからパワーと突進力で清宮を圧倒。清宮も“巨人殺し"のセオリー通り足攻めに活路を見出したものの、ブリッグスは落差十分のスクラップバスターやターンバックルへのチョークスラム、猛烈な串刺しビッグブーツ…と圧巻の破壊力で飲み込んでいった。

 そして終盤には得意のチョークスラム式パワーボムでニアフォールまで追い込むや、公開練習で武藤から“公認"のお墨付きをもらったムーンサルトプレスを投下。完璧に決まって3カウント…かと思われたが、清宮もギリギリで肩を上げる。

 なおも止まらぬブリッグスは、あのJBLばりのラリアットをレインメーカー式でぶっ放したものの、“負けたら終わり"の清宮はまたしてもキックアウトだ。逆にチョークスラムを空中でのシャイニング・ウィザードで切り返すや、三角飛び式のダイブ式シャイニング弾を発射。立て続けに必殺の変型シャイニング弾を叩き込んで、逆転3カウントをもぎ取った。

 まさに薄氷の3勝目でブロック突破へギリギリ望みをつないだ清宮は、マイクを握っても、息が上がって言葉が出てこない。それでも「N-1の熱はまだまだこんなもんじゃない! もっともっと日本一熱い夏にして、俺が忘れられない夏にします!」と改めて宣言し、カイトコールとともにN-1八王子大会を締めくくってみせた

 残る公式戦は2戦。あす(18日)仙台大会ではマサ北宮と対決する。“負けたら終わり"の崖っぷちには変わりないが、「こんなにもキツいけどね、それだけN-1のトップに行くためにはめちゃくちゃハードルが高いってことだよ。燃えてくるじゃねえか!」と逆境を力に換えた清宮は、「次は明日、マサ北宮戦。過去を振り返ることになるのかもしれないけど、俺にとってはいつまでも鬼のような道場長のマサ北宮なんでね。ただ! 今の北宮選手…いや、北宮さんには物足りない部分も感じてるんですよ。清宮海斗が明日、ぶっ倒して! あの頃の鬼のようなあの人に戻してみせますよ」と、恩人でもある“先輩"との熱い夏を思い描いた。

【清宮の話】「ジョシュ・ブリッグス、末恐ろしい選手だ。まだまだ世界にはあんなバケモンみたいな選手がいるって知ることができて、今後が楽しみになりましたよ。すごい良いよ! 調子上がってきてるよ! こんなにもキツいけどね、それだけN-1のトップに行くためにはめちゃくちゃハードルが高いってことだよ。燃えてくるじゃねえか! 調子上がってきてるよ! よし!! 次だ。次は明日、マサ北宮戦。なんだか久しぶりに試合をする気がしますよ。過去を振り返ることになるのかもしれないけど、俺にとってはいつまでも鬼のような道場長のマサ北宮なんでね。ただ! 今の北宮選手…いや、北宮さんには物足りない部分も感じてるんですよ。清宮海斗が明日、ぶっ倒して! あの頃の鬼のようなあの人に戻してみせますよ」