9/9【新日本】オーカーンがIWGP世界ヘビー前哨戦で快勝 王者・内藤へ「焦ってんだろ?」

『Road to DESTRUCTION』東京・後楽園ホール(2024年9月9日)
○グレート-O-カーン&ジェフ・コブ&カラム・ニューマン&フランシスコ・アキラvs内藤哲也&辻陽太&鷹木信悟&BUSHI×

　オーカーンがIWGP世界ヘビー級王座前哨戦で快勝。王者・内藤の眼前でBUSHIを粉砕したオーカーンは、制御不能男の決め台詞を逆手に取り、「知ってるよ。焦ってんだろ?」と投げかけた。

　9・29神戸大会のIWGP世界ヘビー級王座戦に向けて、王者・内藤と挑戦者・オーカーンが2度目の前哨戦で激突。L・I・JとUNITED EMPIREによる8人タッグマッチが行われた。

　ゴング前から後楽園ホールには「内藤」コール、「オーカーン」コールが同時に巻き起こる。前日のTV王座戦ではドロー決着となったコブと辻がのっけから火花。コブはドロップキックで競り勝つと、内藤ばりにリングに寝転んでみせた。

　場外乱闘になると、内藤とオーカーンが接触。内藤はしつこくオーカーンの弁髪を引っ張り、鉄柵に投げつける。さらに、リングに上がると、両腕を背中に回し、オーカーンばりにポーズを決めて挑発。怒ったオーカーンが飛び込んできても、余裕タップリに返り討ちにした。

　なかなか直接対決が実現しなかったが、同時にタッチをもらってようやく2人が対峙。ここでも弁髪を掴んで上手くオーカーンの体をコントロールした内藤はエスペランサで叩きつける。だが、続くコリエンド式デスティーノはオーカーンが二段蹴りで迎撃。モンゴリアンチョップからエリミネーターの構えに。防がれてもヒザ十字固めに捕獲。脱出を許しても、スイング式DDT狙いを読んで、フロントスープレックスで投げ捨ててみせた。

　その後、オーカーンがL・I・Jの集中砲火を食らうと、両軍入り乱れて大技が連鎖する乱戦に発展。オーカーンは正拳突きでBUSHIを棒立ちにさせると、大空スバル式羊殺し、変型コンプリートショットからエリミネーターにつなげる必勝パターンに持ち込み、一気に接戦をものにした。

　追い込まれる場面こそあったが、最後はオーカーンが快勝。「オーカーン」コールを自ら巻き起こしたオーカーンに対し、内藤は不敵な笑みを浮かべる。オーカーンは内藤に見せつけるように、勝ち名乗りを受けた。

　勢いに乗るオーカーンは連日内藤を“口撃"しているが、この日は「知ってるよ。焦ってんだろ?」とニヤリ。「だって、ヒザは動かない。目も見えない。人気は日に日に減っていく。いくらその臭ぇ口を動かして誤魔化したところで、体は動いてねぇぞ。だから、丸め込みばっかりなんだろ? そんなチャンピオンに説得力あんのか? 普通のレスラーなら、まだいいさ。しかしな、IWGP世界ヘビーはいわば横綱だ。横綱らしい、チャンピオンらしい、新日本らしい闘い方、勝ち方をしてみろよ」と言いたい放題に内藤を斬り捨てた。

　オーカーンの舌鋒は鋭さを増すばかりで「 自分がどういう立場なのか、今一度考えろ。貴様が今年中に借りを返したいって言ったんだろが? それを余は受けてやってるんだぞ? 頑張れよチャンピオン。恥ずかしいことだけはするな」と上から目線で忠告していた。


【オーカーンの話】「(※背中を向けて)今宵も、Fate/Grand Order、上田功二、上田健心、K.YUKO、HAKA、ジーストア、キュアメイドカフェ、COSPA、(※正面を向いて)同盟、感謝する。内藤、知ってるぞ? (※持参したイスに座って)長岡の時、余のコールが飛び交ってた時にツバ吐いてたよな? 普段、『お客様』とか、『大合唱しましょう!』とか、媚び売ってるくせに、なんだ? 自分のことが大好きで、自分を応援してくれないヤツには、ツバを吐くのか? 随分とちっちぇチャンピオンだな。(※Tシャツを着ながら)まっ、知ってるよ。焦ってんだろ? だって、ヒザは動かない。目も見えない。人気は日に日に減っていく。いくらその臭ぇ口を動かして誤魔化したところで、体は動いてねぇぞ。だから、丸め込みばっかりなんだろ? そんなチャンピオンに説得力あんのか? 普通のレスラーなら、まだいいさ。しかしな、IWGP世界ヘビーはいわば横綱だ。横綱らしい、チャンピオンらしい、新日本らしい闘い方、勝ち方をしてみろよ、オイ! というか、闘い方、勝ち方の前にまず貴様は、余に負けてるんだよ! チャンピオンで、去年の『G1』覇者のくせに、決勝トーナメントすら上がれてないんだよ、貴様は! 自分がどういう立場なのか、今一度考えろ。貴様が今年中に借りを返したいって言ったんだろが? それを余は受けてやってるんだぞ? 頑張れよチャンピオン。恥ずかしいことだけはするな」

【コブの話】「ヨシ、繰り返すようだが、ツジ、お前とは終わっていないからな。昨晩のような終わり方は望んでいない。この王座のルールを作ったのは俺じゃない。俺がやったのは、この王座を上へと引き上げることだ。お前を15分で倒せるか、お前が15分生き残れるか、という話ではないんだ。いいか。他の王者のようにダラダラとリングを回って、時間を稼ぎ、『おっと、また15分の引き分けだ』なんてするつもりはない。違う違う違う。俺は闘う王者なんだ。俺は上に立つ人間なんだ。俺が防衛した相手は皆、俺の怒りを味わうことになる。イシイ、姉妹団体AEWのランス・アーチャー、そしてツジ。お前は昨晩それを感じただろう。だから再挑戦したいのであれば、俺たちのボスに話をつけろ。欲しいと言うのがお前なら、与えてもらえるようだからな。だが俺が欲しいのは……俺はちょっとムカついてるんだ。ナリタ、首を突っ込むな。お前の館を燃やしてやると昨晩言ったが、HOUSE OF TORTUREは決して、ツアー・オブ・ジ・アイランドから生きて帰れない。で、俺はディフェンディングチャンピオンだ。お前の望むものも理解されるだろう。俺は闘う王者であり、この階級を俺が支配しているということを証明するつもりだ。だから、お前ら、全力で来い。王者は次の挑戦者を待っている」

※カラム、アキラはノーコメント

【鷹木の話】「先週の土曜日、自身の20周年記念興行は大成功でした! オイ、『キレイに終わりました』、それで終わりか? それで終わりか? 終わるわけねえだろう! オイ、俺のRoad to DESTRUCTIONは!何も始まってない。何も始まってない! 自ら動くしかねえだろう。NEVER、(※上を指差し)ヒロムちゃんよぉ! 期待してるぜ」

【辻の話】「オイ、コブちゃんよぉ! 昨日の試合で勝ったつもりか? 確かに昨日はアンタのペースだったよ。でもな、俺はまだ負けてねえんだ。こんなんじゃ納得いってねえだろ、コブちゃん! いつでもやってやるよ。そんでよぉ、成田! どうも、お前も一緒に闘いてぇみてえだな。望むところだ。1人だろうが2人だろうがやってやるよ」

※内藤、BUSHIはノーコメント