9/9【新日本】G1覇者・ザックが天山と熱闘展開 TMDK新メンバー投入を宣言
『Road to DESTRUCTION』東京・後楽園ホール(2024年9月9日)
○藤田晃生&ザック・セイバーJr.vs天山広吉&村島克哉×
G1覇者のザックが“夏男"天山と熱闘を展開。充実ぶりを見せつけると、9・28神戸大会にTMDKの新メンバーを投入すると宣言した。
G1覇者として、10・14両国大会でIWGP世界ヘビー級王座挑戦を控えるザックが藤田とTMDKコンビを結成。3度のG1優勝を誇るかつての“夏男"天山にヤングライオンの村島を加えたタッグと激突した。
のっけからザックと天山が刺激的遭遇。天山はショルダータックルでザックを吹き飛ばし、モンゴリアンチョップを連打すると、場内は大歓声に包まれる。しかし、ザックはネックツイストでキッチリとお返しした。
その後、村島が捕まる時間が続いたが、天山が再び登場すると流れは一変。天山はモンゴリアンチョップや頭突きでザックを攻め立て、串刺しラリアットからブレーンバスターにつなげる得意の連続攻撃も決める。そして、満を持してアナコンダバイスに捕獲。だが、ザックは腕ひしぎ十字固めや丸め込みで巧みに逃れてみせた。打撃戦になるとザックが巻き返しに出たものの、天山は意地のラリアットで痛み分けに持ち込む。
試合を制したのは藤田。天山の加勢を受けた村島が猛攻に出たものの、藤田はスキを突いて脇固めに絡め取る。そこからザックばりのクラーキー・キャットに持ち込んで鮮やかにギブアップを奪った。
終盤は天山をキッチリと場外に分断して勝利をアシストしたザック。最後は藤田とともにエプロンに座り込み、恒例のTMDKアピールを決めた。
試合後、ザックは「テンザンがニュージャパンで成したことに大きなリスペクトを抱いている。日本のレスラーは作りが違う。彼は長く大変で、困難に満ちたキャリアを送ってきたんだ。そして『G1 CLIMAX』で優勝している。それを見て俺も日本に来て、ここに居続けているんだ。今日のリングでもトウコンを見せてくれた」と天山を称賛。そのうえで「でも、たとえテンザンサンに最大級のリスペクトを抱いていたとしても、今の『G1』優勝者は俺だ」と力強く断言した。
今日の試合でもその充実ぶりを存分にアピールしたザックだったが、勢いをさらに加速するべく「時は来た。TMDKに新メンバーだ。新しいボーイだ。いいヤツだぞ」とTMDKの新メンバー加入を電撃発表。9・29神戸大会をその舞台に指定すると、「夏は終わらないぞ。TMDKはもっと熱くなる」と予告した。
【試合後のザック&藤田】
▼ザック「(※日本語で)テンザンサン、スゴイネ」
▼藤田「いや凄い」
▼ザック「(※日本語で)スゴイヨ」
▼藤田「パワー」
▼ザック「(※日本語で)イヤ、マダ、スゴイ。チカラ、スゴイアル。テンザンサン、ダイ・レジェンドデスネ。ダイ・リスペクト。『G1』、サブミッション、オシイ。ソシテ、テンザンサン、リスペクト。(※ここから英語で)テンザンがニュージャパンで成したことに大きなリスペクトを抱いている。日本のレスラーは作りが違う。彼は長く大変で、困難に満ちたキャリアを送ってきたんだ。そして『G1 CLIMAX』で優勝している。それを見て俺も日本に来て、ここに居続けているんだ。今日のリングでもトウコンを見せてくれた。デモ、たとえテンザンサンに最大級のリスペクトを抱いていたとしても、今の『G1』優勝者は俺だ。次のIWGP世界ヘビー級王座に挑戦する。(※また日本語で)キョウ、イイシアイデスネ。モチロン、レジェンド。アトハ、ヤングライオンデスネ。ジャア、キョウ、コメントハ、チョット、ツマラナイネ。ツマラナイ。ドウシヨウ? (※英語で)アッ、今日言おうか?」
▼藤田「うん」
▼ザック「(※また日本語で)キョウ、イイ?」
▼藤田「今日がいい」
▼ザック「(※日本語で)オォ、キョウガイイ」
▼藤田「今日がいい」
▼ザック「OK! (※英語で)大きな発表だぞ。ザック・セイバーJr.が新日本のトップを獲ると言ったが、(※日本語で)オレダケジャナイ。TMDK、イッショニ。(※英語に戻して)時は来た。TMDKに新メンバーだ。新しいボーイだ。いいヤツだぞ。(※日本語で)コーベタイカイ、9ガツ29ニチ、コーベ。アタラシイ、TMDKメンバー、ハイッテキマス」
▼藤田「オォ! (※驚きながら拍手)」
▼ザック「驚かせるぞ。(※腕でXを作り)Xをお届けだ」
▼藤田「X!」
▼ザック「X、X! ビッグX、ビッグX、ビッグX!」
▼藤田「誰かな〜? 誰かな〜?」
▼ザック「(※日本語で)タノシンデクダサ〜イ」
▼藤田「うん!」
▼ザック「(※日本語で)タノシンデ。(※英語で)夏は終わらないぞ。TMDKはもっと熱くなる(※と言って、先に控室へ)」
▼藤田「楽しみ、楽しみ、楽しみ、楽しみ、楽しみ〜!」
【試合後の天山&村島】
▼天山「村島(※と呼び寄せて)、スマンな、大丈夫か?」
▼村島「(※左ヒジを押さえながら)すみません!」
▼天山「最後まで粘って一発逆転するかと思ったけど、こんなんで負けたと思ってたらアカンよ。まだまだお前、先があんねんから。こんなんで終わるなよ。こっから、上目指していこう」
▼村島「ハイ! ありがとうございました! (※天山と握手)」
▼天山「冷やしとけよ、ちゃんと」
▼村島「ハイ!」
▼天山「今日はね、彼とは初めて組んだけど、自分からガンガン行こうっていう気持ちもあったし、俺も元気に、ガムシャラにいけって言ったから、その通りに出て行ったけど、結果はね、しょうがない。いつでも取り返せるから。今日はね、『G1』覇者、ザック・セイバーJr.とやる機会があったけど、こんなマッチメイクあるんかって、対戦するって初めて見た時は『ホンマかいな!』って思ったけど、彼とはトコトンやりたかったね。今日もしつこいような、腕極められたりとか、頑張ったけど、やり甲斐があるっていうか、『G1』チャンピオン、素晴らしいですよ。ホントに、またやる機会があるかわからないけど、また頑張ってほしいなって。俺も頑張るからね。こんなんじゃ終わんないよ。なあ、村島、頑張れよ! OK! (※先に立ち去る)」
▼村島「(※右ヒジを押さえながら)藤田に、一本獲られてしまった。向こうは、『G1』覇者ザックがついてるかもしれない。けど、俺は今日組んだ天山さんや棚橋さん、いろんないろんな先輩方をもっともっと見習って、背中見て吸収して、いつか、いや、藤田、お前から絶対一本獲ってやるからな! それまで頑張ります。ありがとうございました!」