【ストロングスタイル】「佐山先生への恩返しがテーマ」 9・26後楽園でストロングスタイル初参戦 永田裕志インタビュー 2024/9/23 10:00
新日本・永田裕志が9・26後楽園大会でストロングスタイル初参戦を果たし、元レジェンド王者スーパー・タイガーと組んで、間下隼人&関根“シュレック"秀樹と対戦する。ストロングスタイルに「当時の新日本プロレス道場を経験することはできない中で、いきなりストロングスタイルという命題を突きつけられて、手探りで作り上げている団体」との印象を抱いている永田は「僕は僕なりに32年間ストロングスタイルを追求し、探し求めている中で、永田裕志と触れることで、そういうものを感じ取って一つの糧になったら」と刺激を与えるつもり。若手時代に佐山サトル(初代タイガーマスク)との縁があり、「長年、佐山先生への恩返しというテーマもあって、長年熱望してたこのストロングスタイルプロレス参戦、ようやく決まったので、今の永田裕志を披露して、対戦相手にもパートナーにも見せつけるように全力で闘います」と意気込んでいる。ストロングスタイル提供の永田インタビューは以下の通り。 【永田裕志インタビュー】 ――まずストロングスタイルプロレスという団体にどのような印象を持っていらっしゃいますか? ▼永田「僕からすると佐山先生が主催されてる団体っていうのがまずあります。やっぱり佐山先生のお弟子さんが出てきて、昔の新日本プロレスのOBの諸先輩でしたり、また格闘技界からプロレス界に来た選手だったり、いろんな選手たちが闘っている。そこにテーマとしてストロングスタイル。佐山先生が新日本プロレスに居らした時代のストロングスタイル、それを僕らというか若い選手が味わうことや経験することができない中で、じゃあ何がストロングスタイルなのか全く分からない中、手探りで団体に上がりながら試行錯誤して闘っている団体だって見えますね。当時の新日本プロレス道場、僕らも今そういう経験がなかなかない。今は昔と違いますからね。彼らはそういう道場を経験することはできない中で、いきなりストロングスタイルという命題を突きつけられて、そこの中で過去の資料を見ているのか、いろんな人の話を聞くのか? 手探りで作り上げている団体。でもその答えってなかなか分からないと思いますけど、そういう団体として見てます」 ――ストロングスタイルが時代によって変化してきてる中で、昭和のストロングスタイルが残っているこの団体に多少思うところはあるのでしょうか? ▼永田「昭和のストロングスタイルを探るのはいいですけど、そこで止まってしまっては進歩がない。もし探っている人たちがいるのであれば、そこでそのまま今のスタイルに融合させて、自分たちのストロングスタイルを創っていけばいいんじゃないかと僕は勝手に思っていますけどね。昔と同じものを作ってやったところで進歩ないですから。時代のニーズとかそういうものが変わってくる中で、古きを訪ねて新しきを創る。そういう温故知新、新しきを知るという言葉はありますけど、それとは別に新しきを創る方向で行ってもらえたらいいんじゃないかって僕なりに思っていますね。新日本プロレスが今から20年前いかないかぐらいのところで、今のうちの社長がストロングスタイルという言葉を本当にもう消滅させてしまったというか、自然と彼がストロングスタイルを否定したことで新日本プロレスはそういうものに触れないような時代になってしまったんですね。いくら僕らがそのことを口にしても、やっぱりなかなかそういうのは閉ざされてしまうというか。そういう現状の中で、最近令和になってやっぱりうちの若い選手の中でもストロングスタイルって言葉を出す人間が出てきてますから。そういうのを考えるとストロングスタイルはなくならないんだなと。ただ過去と同じことやっても進歩はないので、古きを訪ねて新しきを創る。まさにそういう形でやってくれたら、そういう上で今回僕が参戦したことでね、僕は僕なりに32年間ストロングスタイルを追求し、探し求めている中で、どっかで僕、永田裕志と触れることでそういうものを感じ取ったら自分なりのストロングスタイルというものを、闘う間下選手とかね、シュレック選手、パートナーのスーパー・タイガー選手が感じて作り上げた一つの糧になったらいいなと思います」 ――会見ではスーパー・タイガー選手と間下選手は憧れをだいぶ強く前面に押し出したコメントが多く、闘いであったり倒すみたいな意気込みは感じなかったと思うんですが ▼永田「まあ自分らの気持ちを素直に言ったってことですからね(苦笑) だからって無理に対戦意欲を表に出す必要もないし、そういう気持ちをこれから作っていく上ではまだ時間はありますから、その中で各自が作っていってくれればいいかなと思います。ただまあコメントを読むとシュレック選手なんかはね、日頃RIZINの煽りとかで喋ってるキレイな言葉遣いとは裏腹に、なんか無理にプロレスを意識したような感じで。ちょっと敵意っていうか、そういうものを出しているコメントが届いていましたけど、まあ無理に肩に力入れる必要はないかなと思ってます。自然にそういうのを感じてくれたらいいと思ってますね」 ――関根選手は現役のRIZINファイターということでだいぶ脅威でもあると思うんですけど ▼永田「そうですか? まあそれは僕も当日感じてみたいと思います」 ――若い人たちに新日本プロレスを教えるっていう思いはあるんでしょうか? ▼永田「新日本プロレスを教えようとは思わないです。ストロングスタイルっていうものを追求してるようですから、そこで永田に触れることでそういうのを感じ取ってもらえれば。永田から感じ取れないと思ったらそれはそれで仕方ない。僕自身やっぱ32年間、やっぱり自分のどこかで、いくら会社がストロングスタイルを死語のようにしたところで、僕はそれをずっと自分の中で作って追求してきましたから。感じ取ってもらえたらいいかなと」 ――永田選手は参戦に関して『恩返し』という言葉を使われていますが ▼永田「佐山先生に色々お世話になっていますから、はい。それこそ一番最初にお会いしたのは94年の福岡ドームで、佐山先生がライガーさんとエキシビションマッチやった時でしたが、その後大宮のシューティングジムにお邪魔して小林邦昭さんの仲介でキックを教わったりしましたしね。UFO時代には結構、総合格闘技の技術指導やスパーリングなんか見てもらったりして。佐山先生はやみくもに怒るんじゃなくて、知らないもの、できないものをどうこう言うんじゃなくこれから覚えていこうというスタンス。すごく優しく教えていただいた。実際技術とかそういうものに関しては教わって、あとは自分の興行の時に色々助けてもらったことはあります。もう10年ぐらい前ぐらいですけど、何度か平井さんの方から是非出ていただきたいということで会社とかけ合ったんですけど、なかなかタイミングもそうですし、いろんな事情で出れなかったことがありますんで、ようやく今年参戦直訴したら会社の方で動いてくれて道を作っていただけたんで、今回は存分に闘わせていただきたいですよね」 ――スーパー・タイガーも選手も対戦を希望していまして、今回を機にストロングスタイルプロレスに継続的に参戦したいという思いなのか、とりあえず一回感じてみたいのかだとどちらですか ▼永田「まず一回ですね。そこで何かその化学反応やそういうものが起きれば次に繋がるでしょうし、そう思ってます」 ――メインイベントで村上選手と船木選手が王座戦を行いますが興味は ▼永田「いや特には僕は何も。彼らのテーマでやるわけですから。村上選手はかつて闘った盟友ですからね、その選手がベルト持ってるのは感慨深いですね」 ――化学反応が起きた時にベルトへの意欲が生まれるかもしれない ▼永田「それはもう、9月26日終わってみないとなんとも言えないです」 ――タイガークイーンが現在ストロングスタイルプロレスで人気ですが ▼永田「すごいね、あの子ね。佐山先生の動きそっくりそのまま。なかなかできないですよあの動きは。Youtubeの玉川ボールさんのチャンネルで見させてもらいましたよ」 ――永田選手もYoutubeチャンネルを開設されましたが、やはり今プロレス界にとってYoutubeは必須ですか ▼永田「必要になってくると思いますね。今自分も色々発信してますけど、元々は興行の事を色々やりたかったんですけどね。時代はどんどん変わっていく中で、永田裕志の歴史を知らない新しいファンもいるじゃないですか? そういう中で自分の歴史を喋る事で、色んな角度から永田裕志を知っていただけるので」 ――新間寿会長に関しては ▼永田「タイガーマスクを作り上げたのは新間さんですからね。新間さんも佐山先生とこのストロングスタイルプロレスを一緒に今作り上げて、いまだにお元気でエネルギッシュで。もう90歳になろうとしてるのにバイタリティがすごいですよね」 ――ストロングスタイルプロレスの観客は年齢層が高いですが、昔の永田裕志を見せようという思いは ▼永田「今の永田裕志を見せますよ。昔のエネルギッシュでガンガン動けた頃の永田裕志を見せるのはなかなか難しいので、今キャリア32年経った中で、味のある永田裕志を披露しますよ。今の永田裕志の方が強いですよ」 ――ありがとうございます。改めてストロングスタイルプロレス参戦の意気込みをお願いします ▼永田「長年、佐山先生への恩返しというテーマもあって、長年熱望してたこのストロングスタイルプロレス参戦、ようやく決まったので、今の永田裕志を披露して、対戦相手にもパートナーにも見せつけるように全力で闘います。皆さんよろしくお願いします」
新日本・永田裕志が9・26後楽園大会でストロングスタイル初参戦を果たし、元レジェンド王者スーパー・タイガーと組んで、間下隼人&関根“シュレック"秀樹と対戦する。ストロングスタイルに「当時の新日本プロレス道場を経験することはできない中で、いきなりストロングスタイルという命題を突きつけられて、手探りで作り上げている団体」との印象を抱いている永田は「僕は僕なりに32年間ストロングスタイルを追求し、探し求めている中で、永田裕志と触れることで、そういうものを感じ取って一つの糧になったら」と刺激を与えるつもり。若手時代に佐山サトル(初代タイガーマスク)との縁があり、「長年、佐山先生への恩返しというテーマもあって、長年熱望してたこのストロングスタイルプロレス参戦、ようやく決まったので、今の永田裕志を披露して、対戦相手にもパートナーにも見せつけるように全力で闘います」と意気込んでいる。ストロングスタイル提供の永田インタビューは以下の通り。
【永田裕志インタビュー】
――まずストロングスタイルプロレスという団体にどのような印象を持っていらっしゃいますか?
▼永田「僕からすると佐山先生が主催されてる団体っていうのがまずあります。やっぱり佐山先生のお弟子さんが出てきて、昔の新日本プロレスのOBの諸先輩でしたり、また格闘技界からプロレス界に来た選手だったり、いろんな選手たちが闘っている。そこにテーマとしてストロングスタイル。佐山先生が新日本プロレスに居らした時代のストロングスタイル、それを僕らというか若い選手が味わうことや経験することができない中で、じゃあ何がストロングスタイルなのか全く分からない中、手探りで団体に上がりながら試行錯誤して闘っている団体だって見えますね。当時の新日本プロレス道場、僕らも今そういう経験がなかなかない。今は昔と違いますからね。彼らはそういう道場を経験することはできない中で、いきなりストロングスタイルという命題を突きつけられて、そこの中で過去の資料を見ているのか、いろんな人の話を聞くのか? 手探りで作り上げている団体。でもその答えってなかなか分からないと思いますけど、そういう団体として見てます」
――ストロングスタイルが時代によって変化してきてる中で、昭和のストロングスタイルが残っているこの団体に多少思うところはあるのでしょうか?
▼永田「昭和のストロングスタイルを探るのはいいですけど、そこで止まってしまっては進歩がない。もし探っている人たちがいるのであれば、そこでそのまま今のスタイルに融合させて、自分たちのストロングスタイルを創っていけばいいんじゃないかと僕は勝手に思っていますけどね。昔と同じものを作ってやったところで進歩ないですから。時代のニーズとかそういうものが変わってくる中で、古きを訪ねて新しきを創る。そういう温故知新、新しきを知るという言葉はありますけど、それとは別に新しきを創る方向で行ってもらえたらいいんじゃないかって僕なりに思っていますね。新日本プロレスが今から20年前いかないかぐらいのところで、今のうちの社長がストロングスタイルという言葉を本当にもう消滅させてしまったというか、自然と彼がストロングスタイルを否定したことで新日本プロレスはそういうものに触れないような時代になってしまったんですね。いくら僕らがそのことを口にしても、やっぱりなかなかそういうのは閉ざされてしまうというか。そういう現状の中で、最近令和になってやっぱりうちの若い選手の中でもストロングスタイルって言葉を出す人間が出てきてますから。そういうのを考えるとストロングスタイルはなくならないんだなと。ただ過去と同じことやっても進歩はないので、古きを訪ねて新しきを創る。まさにそういう形でやってくれたら、そういう上で今回僕が参戦したことでね、僕は僕なりに32年間ストロングスタイルを追求し、探し求めている中で、どっかで僕、永田裕志と触れることでそういうものを感じ取ったら自分なりのストロングスタイルというものを、闘う間下選手とかね、シュレック選手、パートナーのスーパー・タイガー選手が感じて作り上げた一つの糧になったらいいなと思います」
――会見ではスーパー・タイガー選手と間下選手は憧れをだいぶ強く前面に押し出したコメントが多く、闘いであったり倒すみたいな意気込みは感じなかったと思うんですが
▼永田「まあ自分らの気持ちを素直に言ったってことですからね(苦笑) だからって無理に対戦意欲を表に出す必要もないし、そういう気持ちをこれから作っていく上ではまだ時間はありますから、その中で各自が作っていってくれればいいかなと思います。ただまあコメントを読むとシュレック選手なんかはね、日頃RIZINの煽りとかで喋ってるキレイな言葉遣いとは裏腹に、なんか無理にプロレスを意識したような感じで。ちょっと敵意っていうか、そういうものを出しているコメントが届いていましたけど、まあ無理に肩に力入れる必要はないかなと思ってます。自然にそういうのを感じてくれたらいいと思ってますね」
――関根選手は現役のRIZINファイターということでだいぶ脅威でもあると思うんですけど
▼永田「そうですか? まあそれは僕も当日感じてみたいと思います」
――若い人たちに新日本プロレスを教えるっていう思いはあるんでしょうか?
▼永田「新日本プロレスを教えようとは思わないです。ストロングスタイルっていうものを追求してるようですから、そこで永田に触れることでそういうのを感じ取ってもらえれば。永田から感じ取れないと思ったらそれはそれで仕方ない。僕自身やっぱ32年間、やっぱり自分のどこかで、いくら会社がストロングスタイルを死語のようにしたところで、僕はそれをずっと自分の中で作って追求してきましたから。感じ取ってもらえたらいいかなと」
――永田選手は参戦に関して『恩返し』という言葉を使われていますが
▼永田「佐山先生に色々お世話になっていますから、はい。それこそ一番最初にお会いしたのは94年の福岡ドームで、佐山先生がライガーさんとエキシビションマッチやった時でしたが、その後大宮のシューティングジムにお邪魔して小林邦昭さんの仲介でキックを教わったりしましたしね。UFO時代には結構、総合格闘技の技術指導やスパーリングなんか見てもらったりして。佐山先生はやみくもに怒るんじゃなくて、知らないもの、できないものをどうこう言うんじゃなくこれから覚えていこうというスタンス。すごく優しく教えていただいた。実際技術とかそういうものに関しては教わって、あとは自分の興行の時に色々助けてもらったことはあります。もう10年ぐらい前ぐらいですけど、何度か平井さんの方から是非出ていただきたいということで会社とかけ合ったんですけど、なかなかタイミングもそうですし、いろんな事情で出れなかったことがありますんで、ようやく今年参戦直訴したら会社の方で動いてくれて道を作っていただけたんで、今回は存分に闘わせていただきたいですよね」
――スーパー・タイガーも選手も対戦を希望していまして、今回を機にストロングスタイルプロレスに継続的に参戦したいという思いなのか、とりあえず一回感じてみたいのかだとどちらですか
▼永田「まず一回ですね。そこで何かその化学反応やそういうものが起きれば次に繋がるでしょうし、そう思ってます」
――メインイベントで村上選手と船木選手が王座戦を行いますが興味は
▼永田「いや特には僕は何も。彼らのテーマでやるわけですから。村上選手はかつて闘った盟友ですからね、その選手がベルト持ってるのは感慨深いですね」
――化学反応が起きた時にベルトへの意欲が生まれるかもしれない
▼永田「それはもう、9月26日終わってみないとなんとも言えないです」
――タイガークイーンが現在ストロングスタイルプロレスで人気ですが
▼永田「すごいね、あの子ね。佐山先生の動きそっくりそのまま。なかなかできないですよあの動きは。Youtubeの玉川ボールさんのチャンネルで見させてもらいましたよ」
――永田選手もYoutubeチャンネルを開設されましたが、やはり今プロレス界にとってYoutubeは必須ですか
▼永田「必要になってくると思いますね。今自分も色々発信してますけど、元々は興行の事を色々やりたかったんですけどね。時代はどんどん変わっていく中で、永田裕志の歴史を知らない新しいファンもいるじゃないですか? そういう中で自分の歴史を喋る事で、色んな角度から永田裕志を知っていただけるので」
――新間寿会長に関しては
▼永田「タイガーマスクを作り上げたのは新間さんですからね。新間さんも佐山先生とこのストロングスタイルプロレスを一緒に今作り上げて、いまだにお元気でエネルギッシュで。もう90歳になろうとしてるのにバイタリティがすごいですよね」
――ストロングスタイルプロレスの観客は年齢層が高いですが、昔の永田裕志を見せようという思いは
▼永田「今の永田裕志を見せますよ。昔のエネルギッシュでガンガン動けた頃の永田裕志を見せるのはなかなか難しいので、今キャリア32年経った中で、味のある永田裕志を披露しますよ。今の永田裕志の方が強いですよ」
――ありがとうございます。改めてストロングスタイルプロレス参戦の意気込みをお願いします
▼永田「長年、佐山先生への恩返しというテーマもあって、長年熱望してたこのストロングスタイルプロレス参戦、ようやく決まったので、今の永田裕志を披露して、対戦相手にもパートナーにも見せつけるように全力で闘います。皆さんよろしくお願いします」