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11/24【NOAH】残り1分で巨人・石川を豪腕葬…潮崎が世界ヘビーV2 ZERO1松永の表明受諾、新日本・永田には雪辱戦要求

『ザ・リーヴPresents LIMIT BREAK.ex』東京・新木場1stRING(2024年11月24日)
世界ヘビー級選手権試合 ○潮崎豪vs石川修司×

 世界ヘビー級王者の潮崎が石川とのシングル初対決を激闘の末に制して2度目の防衛に成功。ZERO1・松永準也の挑戦表明を受けて立ち、新日本・永田裕志にも“雪辱戦"を要求した。

 今年に入ってフリーに転向。2月旗揚げ戦からTEAM NOAH主体興行『LIMIT BREAK』に参戦してきた石川は、一貫して“大将・潮崎の首"を狙い続けてきた。いよいよ両雄によるシングル初対決が王座戦を舞台に実現した。

 潮崎は左足攻めで序盤戦をリードしたものの、石川はパワー全開で主導権を奪取。潮崎も逆水平を唸らせて必死にせめぎ合いに持ち込むが、石川はエプロンでファイヤーサンダーを敢行し、リングアウト寸前まで王者を追い詰めた。

 屈しない潮崎は序盤に攻めた左ヒザを狙い撃ちにして大巨人の攻撃を止める。巨体をムキになってゴーフラッシャーでぶん投げ、一気に豪腕ラリアットの体勢に。しかし、読んだ石川はドラゴンスープレックス、ランニングニーと猛攻を再開。激しい打撃戦に突入するが、潮崎の豪腕ラリアットを仁王立ちで受け止めると、またもファイヤーサンダーがさく裂する。続くスプラッシュマウンテンでも潮崎が沈まないとみるや、奥の手・ジャイアントスラムを仕掛けた。

 投げさせない潮崎はロープに振られそうになった瞬間、豪腕ラリアットをドンピシャリ。リミットブレイクも決めると、再びショートレンジの豪腕、さらには逆水平を惜しげもなく連発する。真っ向から受け止めた石川もこん身のビンタを乱れ打ったものの、倒れない潮崎はワンツーエルボー、ローリングエルボーとラッシュ。最後は豪腕ラリアットをフルスイングでぶち込んで、大巨人から3カウントを奪った。

 小細工無用、正面からの迫力肉弾戦を真っ向から制して石川を返り討ち。巨人の猛威をしのぎきった潮崎が28分37秒、残り約1分で薄氷の世界ヘビー級王座V2に成功した。

 シングル初対決となった好敵手に「石川選手、ありがとうございました」と深々と一礼。場内が“修司コール"に包まれるなか、「もう一回じゃない、何度でも何度でもやり合いましょう! とことんやり尽くすぐらいやりましょう!」と呼びかけた。

 引退した齋藤彰俊さんから引き継いだベルトを再び手に。言葉を続けた潮崎は「石川選手との闘いで、LIMIT BREAK、この世界ヘビー級ベルトの価値、高まったと思いませんか? このベルト、どこのベルトでしたっけ? 挑戦するヤツはいないのか? 出てくるヤツがいるだろ?」とうながした。

 姿をみせたのは昨年のZERO1『火祭り』を制すなどZERO1新世代の中心的存在・松永だった。「おい潮崎、石川修司で満足してんじゃねえよ。次は俺が行くぞ」と表明すると「どこのベルトとか関係ねえよ、潮崎豪、お前が持ってるから挑戦するんだ。そのベルト懸けてシングルやろうぜ」と突きつけた。

 潮崎も「石川修司と潮崎豪、この世界ヘビーのタイトルマッチを超えられるもんなら超えてみろ」と仁王立ち。握手をスカして去っていく松永を見送ると「体のデカい選手、力の強い選手、そしてああいうイキが良い選手は大好物です!」と腕をぶした。

 さらに潮崎は「ひとつわがまま言わせてもらいたいんですけど、一人借りを返さないといけない人間がいます。新日本プロレス・永田裕志。場所と日時はどこでもいい。試合をよろしくお願いします」とも熱望。新日本10・6東金大会で敗れた永田にリベンジマッチを要求した。

 最後は「I AM NOAH! WE ARE NOAH!」を唱和して新木場初開催となったLIMIT BREAKを締めくくってみせた潮崎。松永との王座戦に、永田への雪辱戦。今年の暮れは忙しくなりそうだ。


【試合後の潮崎】

▼潮崎「ありがとうございました! いやあ、すごいね。やっぱりすごいよ、石川修司選手。あれだけデカくて。デカいだけじゃない。あれだけ動ける選手というのはなかなかいないよね。久しぶりにと言っちゃあれだけど、本当にLIMIT BREAK…限界を超えるような、限界を超えたその先のプロレス、戦いができましたね。まあでも、これで終わりじゃなく、まだまだやっていきたい選手だなと戦って感じましたね。そして次、松永選手。あそこのリング上に来るというそれだけの度胸はあるし。正直、試合を見ているわけではないんで、どんな選手かというのは自分の頭の中にないですけど、それはそれで新鮮に戦える選手だと思うし。リング上に乗り込んできたという心意気というか、自信は感じたので。そこをしっかり見せてもらえれば、戦いも火が点くかなと思います」

――永田選手については?

▼潮崎「そうだ、そうだ。永田選手、あの人に俺は勝ったことないんじゃないかな。あるかな。ないような気がする。新日本プロレス、永田裕志という名前を出さしてもらいましたけど、これも自分の中ではLIMIT BREAK、それがキッカケだと思うんで。LIMIT BREAKの旗揚げ戦で30分引き分け。まあ、タッグでしたけど。そして(新日本の)東金大会で次は自分が取られるという悔しい結果を生み出してしまったので。次は永田裕志、シングルでしっかりと自分の借りを返して、また次に進みたいと思ってます」

【石川の話】「潮崎と初めてシングルマッチでガッチリやったけど、やっぱなんと言ってもあのラリアット。20何年間かいろんなラリアットを受けてきたけど、本当に効いたね。でも、『効いたね』っていうのは、もうやりたくないっていう『効いたね』じゃないんで。今日は素直に負けちまったけど、『何回でも』って言ったけど、もう1回あいつが持っているベルトに挑戦して、今度は俺が3つ必ず獲ります。LIMIT BREAKのリング面白いんで、負けちまったけど、また俺にチャンスください。この1週間、月曜の田中将斗から始まって潮崎。本当に濃い1週間を味わえたんで、レスラー冥利に尽きます。これでスキルアップしたと思うんで、また石川修司のこれからを楽しみにしてください」

【松永の話】「リング上で言ったことがすべてだ。俺はこのLIMIT BREAK、ずっと待ってたよ、この時を。俺は潮崎豪とタイトルマッチがやりたくて、このLIMIT BREAKに出てんだ。ついにこの日が来たよ。あのベルトが世界ヘビーだろうと、ナショナルだろうと、俺は今日この試合のあとに出てたよ。石川修司だけで満足してんじゃねえぞ。この俺が一発でベルト獲ってやる」

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