11/29【新日本】 IWGP挑戦控える海野にアクシデント発生…左足首負傷も「諦めねえぞ」
『WORLD TAG LEAGUE 2024』ツインメッセ静岡 北館(2024年11月29日)
Aブロック公式戦 ○SANADA&ゲイブ・キッドvs海野翔太&本間朋晃×
来年の1・4東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王座挑戦を控える海野にアクシデントが発生。WORLD TAG LEAGUE公式戦の最中に左足首を負傷してしまい、暗雲が立ちこめたが、「諦めねえよ。自分で掴み取ったチャンスを、自分で勝ち取るんだ!」と自らを鼓舞した。
2勝2敗で並んだ海野&本間組とゲイブ&SANADA組が公式戦で激突。信頼関係のないSANADAとゲイブの間の亀裂が鮮明化すると同時に、ゲイブは1・4ドーム大会で王者ザック・セイバーJr.への挑戦を控える海野に対して、「俺が勝ったらトーキョードームのメインを明け渡せ」と要求しており、波乱含みの一戦となった。
不穏な空気が漂うゲイブ&SANADAだったが、序盤から場外乱闘に持ち込むと、会場全体を使って海野&本間を痛めつけていく。ここで海野は左足首を痛めて場外で倒れ込んでしまうが、ゲイブはそんな海野を挑発しつつ、噛みつくなどして本間を蹂りん。SANADAとのチームワークも機能すると、ゲイブはスキを突いて海野に襲いかかり、鉄柵に投げつけた。
本間がゲイブ&SANADAの同士討ちを誘って一矢報いると、ようやく海野が登場。痛めた左足首を気にしながらも、ゲイブに躍動感溢れるバックエルボーを叩き込んだ。真っ向からのエルボー合戦やエクスプロイダー合戦でも火花を散らす。
その後も手負いの海野は奮戦。本間との連続攻撃でSANADAを攻め込む。急行したゲイブのナックルパンチ、ラリアットに被弾したものの、必殺のデスライダーでゲイブを戦線離脱に追い込んだ。しかし、ここで左足が悲鳴を上げて失速。本間がSANADA相手に懸命に勝利を目指したものの、SANADAは急所蹴り、シャイニングウィザードからSkull Endに捕獲。海野は場外で倒れたままカットに入れず、本間がギブアップ負けを喫した。
ゲイブ&SANADAは3勝目を手にしたものの、視線すら合わさず。SANADAもゲイブを置いて、さっさとバックステージへ消えていく。一方、海野は場外で倒れたまましばらく立ち上がれない。セコンドが肩を貸そうとするが、意地になった海野は足を引きずりながらも、場外フェンスを掴んで、自力で花道を下がっていった。
今後の公式戦に影響が出るのは確実で、暗雲が立ちこめる結果に。海野はバックステージで再び大の字になったものの、「東京ドーム前に、次から次へと……障害が降り注いでくるな……。アァ、クソーッ! それでも諦めねえぞ。諦めねえよ。自分で掴み取ったチャンスを、自分で勝ち取るんだ!」と自分を鼓舞していた。
一方、ゲイブもコメントを発表。「今夜はSANADAがチームに勝利をもたらしたから、それに関しては何も言うことはない」とSANADAについては多くを語らなかったものの、海野には言及。「ショータに1つもの申す。俺は全身全霊でお前のことが大嫌いだ。でも今日は劣勢だったようだな。俺のおかげで気合いが入ったか?」と投げかけると、「でも、そろそろ本気を見せる時なんじゃないか? お前と俺の因縁はもう長い。トーキョードームではベストを尽くせ。もし奇跡が起きたとしたら、俺がお前の挑戦者になる」とゲイブ流のエールを送っていた。
次の公式戦は12・2高知大会。ゲイブ&SANADAはアレックス・ゼイン&田口隆祐、海野&本間はKENTA&チェーズ・オーエンズと対戦する。
【ゲイブの話】「(※床に寝転がり)ショータ…ハハハ。最高だな。(※ゆっくりと起き上がり、座り込む形で)昨夜は飲みに行かない方が良かったかもしれない。15杯もハイボールを飲むべきではなかったかもな。しかもメガサイズ。ショータに1つ物申す。俺は全身全霊でお前のことが大嫌いだ。でも今日は劣勢だったようだな。俺のおかげで気合いが入ったか? お前に勝てたらトーキョードームで対戦、と俺は言った。今夜はSANADAがチームに勝利をもたらしたから、それに関しては何も言うことはない。(※立ち上がりながら)でも、そろそろ本気を見せる時なんじゃないか? お前と俺の因縁はもう長い。トーキョードームではベストを尽くせ。もし奇跡が起きたとしたら、俺がお前の最初の挑戦者になる」
※SANADAはノーコメント
【海野の話】「(※左足のシューズを脱ぎ、這うようにしてやって来て)……東京ドーム前に、次から次へと……障害が降り注いでくるな……。アァ、クソーッ! それでも諦めねぇぞ。諦めねぇよ。自分で、自分で掴み取ったチャンスを、自分で勝ち取るんだ! (※上体を起こして)このままでいいわけねぇだろう。プロレスラーは、何回やられても立ち上がる強さを、与え続けなきゃいけねぇんだ。足がなんだよ。知ったこっちゃあるか。俺の足なんかより、俺の夢や応援してくれるファンの夢の方が、俺は大切なんだよ。諦めてたまるか。ゲイブ、お前とはこれから先、5年、10年、20年、新日本プロレスをお互い高め合っていくだろう。ユニットとか関係ねぇよ。お前だからこそできる。俺にとって、お前は大切な存在だ。負けてたまるか。悔しいけど、お前の方がタイトルも獲ってるし、結果も残してるし、実績も残してる。ファンの支持率も高いよな。諦めてたまるか、クソヤロー! (※なんとか立ち上がりながら)何度だってやられたって立ち上がる強さを、俺が見してやる!」
※本間はノーコメント