11/29【新日本】毘沙門呆然…YOSHI-HASHI料理でゼイン&田口がWTL2連勝
『WORLD TAG LEAGUE 2024』ツインメッセ静岡 北館(2024年11月29日)
Aブロック公式戦 ○田口隆祐&アレックス・ゼインvs後藤洋央紀&YOSHI-HASHI×
田口がスキを突いてのキドクラッチでYOSHI-HASHIを料理。4連覇を目指す“毘沙門"後藤&YOSHI-HASHIに土を付けたゼイン&田口がWORLD TAG LEAGUEで2連勝を果たし、望みをつないだ。
開幕3連敗となってしまったゼイン&田口だったが、11・27仙台大会で待望の初白星。上昇気配を掴んだ。5戦目の相手は前人未到の4連敗を目指す首位タイの後藤&YOSHI-HASHI。厳しすぎる相手だと思われたが、田口が波乱を巻き起こした。
田口は握手からの奇襲で同期・後藤の出鼻をくじいたものの、毘沙門が連係で先制。素早いタッチワークで田口が攻め込まれても、代わったゼインが反撃に転じても、後藤は主導権を渡さず。ゼインは牛殺しを食らってしまう。
ならばと体力を回復させた田口が各種ヒップアタックを多用してYOSHI-HASHIに猛攻。だが、「見とけ!」とコーナーから“ドラゴンリングイン"を披露した瞬間、YOSHI-HASHIはラリアットを叩き込んだ。あうんの呼吸で後藤が動き、毘沙門は一気呵成の連続攻撃からヘッドハンター&河津落としがさく裂。早くも消灯の体勢に。
ゼインが急行して後藤を排除すると、田口は回転エビ固めでクルリ。YOSHI-HASHIが肩を上げても、延髄斬りを放つ。しかし、YOSHI-HASHIがブレーンバスターで押し返すと、ゼインが飛び込んでも後藤の延髄ラリアット、YOSHI-HASHIのドラゴンスープレックスが連続して決まって、毘沙門が返り討ちにした。
田口がジャンピングヒップアタックを放っても、後藤がヒザを立てて撃墜。再び毘沙門が怒とうの連係でたたみかける。そして、デンジャラスニーブラで仕留めにかかった。だが、飛び込んだゼインがコーナー上の後藤の足に絡みついてダイブを防ぐと、田口はYOSHI-HASHIをキドクラッチでクルリ。大逆転の3カウントを奪った。
敗北を喫すれば、負け越し&脱落確定となるところだったゼイン&田口が望みをつなぐ会心の2勝目。毘沙門としては痛恨の2敗目となった。
ゼインはランス・アーチャーと組んで出場した昨年に続き、2年連続の毘沙門狩りを果たしただけに、「お前らは俺に勝ったことがない。4度目の『WORLD TAG LEAGUE』を獲りたいようだけど、俺がいる以上それは不可能だ」と自信満々に豪語。今宵は連係を見せずに勝利をもぎ取ったが、田口は「俺たちには秘密兵器があるじゃないか」と意味深げに笑みを浮かべていた。
次の公式戦は12・2高知大会。ゼイン&田口はゲイブ・キッド&SANADAと、毘沙門はジェフ・コブ&カラム・ニューマンとそれぞれ対戦する。
【試合後のゼイン&田口】
▼田口「ワオワオワオ!」
▼ゼイン「やった、やった! (※と言って田口とハイタッチを交わすと)勝ち点2が追加された。今夜もデザート2つだぜ。スイーツがたくさん! スイーツパワーだ! ビシャモン、ビシャモンは2度の元IWGPタッグチーム王者だ。そして3度だっけ? 3度の『WORLD TAG LEAGUE』覇者。3度もこのタッグリーグを制してきた。なのに2度、俺は2度、あいつらをこの『WORLD TAG LEAGUE』で負かしている。1度は(ランス・アーチャーとの)モンスターソースとして。そしてもう1度は、今のファンキーソースとして。だからビシャモン、お前らはまだ俺を倒してないってわけだ。お前らは俺に勝ったことがない。4度目の『WORLD TAG LEAGUE』を獲りたいようだけど、俺がいる以上それは不可能だ。ファンキーソースがいる以上、不可能だ。タグチサン……どうぞ!」
▼田口「後藤……最初の後藤のブレーンバスターで少ししびれて……。ヘビー級のパワーを改めて感じたんですけども。2勝だ。(※英語で)今夜、コンビネーションはなかったけど、勝てたな」
▼ゼイン「コンビネーション技はいらないのかもしれないな。勝てればいい」
▼田口「(※英語で)そうだな、いらないな」
▼ゼイン「必要なのは勝ち点2のみ」
▼田口「(※英語で)そして俺たちには秘密兵器があるじゃないか(※と言うと、ゼインと視線を合わせてほくそ笑む) まだ秘密だけどな(※人差し指を口元におく)」
▼ゼイン「シーーーーッ。秘密兵器……(※また人差し指を口元におく) そして気をつけていないと、俺たちがお前たちを生きたまま食ってやるぞ!」
▼ゼイン&田口「(※声をそろえて)イタダキマス!」
【試合後の後藤&YOSHI-HASHI】
▼後藤「クソッ……」
▼YOSHI-HASHI「クソッ……」
▼後藤「俺も勝負に焦りすぎたよ。一気に……」
▼YOSHI-HASHI「ああ、クソッ……」
▼後藤「ああ、クソッ……。ああ……」
▼YOSHI-HASHI「完全に、俺たちのパターンにはまったから、絶対……それで決まったって思ったよ。勝ったって思ったし……」
▼後藤「ああ……」
▼YOSHI-HASHI「悔しいしかない。でも……2敗目。まあ正直、痛い敗戦だけど、でも、終わったわけじゃない。まだあるから……」
▼後藤「気を取り直して……」
▼YOSHI-HASHI「うん。そう、ここからが、俺たちの真の強さ……」
▼後藤「OK」
▼YOSHI-HASHI「ここで終わんねえからな、絶対」
▼後藤「ああ……頑張ろう」
▼YOSHI-HASHI「絶対、東京ドーム(のリングに)立つぞ(※と言って先に控室へ)」
▼後藤「(※1人残って)ベテランの……ベテランの味を……まさか……田口に見せられるとはな……。ああ……ああ……まだまだ、俺らの世代も、終わっちゃいねえな……」