【WRESTLE-1】12・10後楽園のW-1王座戦「芦野vs伊藤」、クルーザー戦「吉岡vs土方」などが決定 2017/11/6
WRESTLE-1は12・10後楽園大会でW-1王座戦「(王者)芦野祥太郎vs伊藤貴則(挑戦者)」およびW-1クルーザー級王座戦「(王者)吉岡世起vs土方隆司(挑戦者)」を行うと発表した。芦野は11・5後楽園大会で熊ゴローを破ってV6に成功。試合後には同大会でNEW ERA入りしたリザルト王者・伊藤が挑戦を表明していた。また、後楽園大会では「征矢学vsタナカ岩石」の一騎打ちも決定。11・12川越大会でのUWA世界6人タッグ王座戦の開催も発表された。12・10後楽園大会の決定分カードおよび発表事項に伴う会見の模様は以下の通り。 【WRESTLE-1】12/10(日)東京・後楽園ホール『WRESTLE-1 TOUR 2017 SHINING WINTER』11:00開場、12:00開始 ▼シングルマッチ タナカ岩石 vs 征矢学 ▼WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ [挑戦者] 土方隆司 (1/60) 吉岡世起 [第11代王者] ※吉岡3度目の防衛戦 ▼WRESTLE-1チャンピオンシップ [挑戦者] 伊藤貴則 (1/60) 芦野祥太郎 [第11代王者] ※芦野7度目の防衛戦 【W-1王座戦会見の模様】 ▼芦野「特にないです」 ▼伊藤「昨日、後楽園で稲葉さんに勝ったんで。メインに出た熊ゴローさんにも以前シングルで勝ったんで、まあ次挑戦してもいいかなと思って、挑戦表明させてもらいました」 ──芦野選手、伊藤選手と4月にシングルをやっていると思うんですけど、それから半年以上が経ちまして、最近の伊藤選手の活躍をどのようにご覧になっていますか? ▼芦野「何をもって活躍と言うのかわかりませんが、こういうふうに尖っているのはいいんじゃないですかね?」 ──リザルト王者になるまでの力をつけていると思うんですけど、芦野選手的には4月に闘った時と比べてもそれほど変わっていないとお感じになっているんですか? ▼芦野「そうですね。まあリザルトでがんばっている……このベルトの存在意義が何か、僕はまだわかってないんで。なんのためのベルトなのかっていうのをリザルトでやっている人間たちもわかってない。そんな中で、「リザルトで結果残しました。はい挑戦します」って、ずっとそんな感じですよね。伊藤がどうとかじゃなくて、W-1のやり方が気に食わないというか、唐突に挑戦してくるでしょう、こういうふうに。で、このベルトを欲しい気持ちも全然伝わってこないし、そういうところですよね。W-1は若手もベテランも全員何を考えているのかわからないですね。盛り上げようと思っているのか、どうなのか?それも全然伝わってきません」 ──伊藤選手にお聞きしたいんですけど、無差別のベルトを欲しいという気持ちが伝わってこないとチャンピオンから言われてしまいましたけど、改めてそのベルトへの思いを聞かせてください。 ▼伊藤「思いも何もシングルの一番上のベルトなんで。僕もリザルトに対して、同じシングルベルトで、しかも無差別級だし、2つは必要ないんじゃないかなと思います。やっぱりシングルで一番目指すベルトかなと思っています」 ▼芦野「それなら返上してこい、それ。今返上しろよ」 ──伊藤選手は改めて芦野選手の王者像をこれまでどのようにご覧になってきましたか? ▼伊藤「言葉とかは凄いふてぶてしい感じですけど、実力はシングル戦全部見ていて全員倒しているんで、力は凄いと思うんで。僕はずっと上の人をひとりひとり倒していくだけなんで。稲葉さんとか熊ゴローさんとシングルでやって、芦野さんはシングルで倒してないんで順番が回ってきたかなと思います」 ──リザルト王座の防衛回数を重ねるにつれて、芦野選手を倒す自信がついてきたということですか? ▼伊藤「上の人にシングルで勝っていくにつれて自信もついてきましたし、昨日も稲葉さんに勝って調子もすこぶるいいと思うんで、タイミング的には今かなと思います」 ──芦野選手は無差別のベルトを過去に歴史がないぐらい長く防衛していますけど、ベルトに対する違う感情というか思いは変わってきていますか? ▼芦野「一回一回の防衛をすることでベルトへの気持ちはどんどん深くなっているのは感じますね。防衛戦をするからにはしっかりとしたタイトルマッチをやりたいと思っているので、ずっと言っているんですけど、タイトルマッチが終わってなんの主張もなく出てきて挑戦するっていうシステムが成立しちゃっているんで。何もない防衛戦にはしたくないんですよ。せっかく防衛戦するんですから。こっちもリスクがあってやるんで。だからこそ挑戦してきたいと思う人はしっかりとものを伝えていかなければいけないと思うんですよ。僕に対してもお客さんに対しても。そういうことがここ数カ月間、イケメン戦終わりですね。足りてないかなと。熊ゴローは特別な思いもほんのちょっぴりだけありましたけど、それ以外の稲葉さん、こいつ。何をどう思っているのかが伝わってこないというのが防衛戦をやるにあたっての一番の問題点ですね。会社の問題です」 ──伊藤選手、気持ちが伝わってこないということですけど、2つのベルトへのそれぞれの思いを改めて伺っていいですか? ▼伊藤「思いも何もこのベルト(W-1チャンピオンシップ)が一番上にあって、このベルト(リザルト)は若手の活性化と言われていましたけど、同じ無差別でよくわからないんで。僕はリザルトへは気持ちも入ってないんで、狙うのはこのベルトだけかなと思っています」 ──伊藤選手が昨日、NEW ERAに入ったことに関してはどのように思われますか? ▼芦野「どこに入ろうが、個人の自由なんですけど、NEW ERAが何を売り出している。若手の一体感とか言っている割には稲葉と伊藤だけで、ただ2人でやっているだけで、他の人はそれにまったく賛同もしてないし、そういうところがユニットとしてのNEW ERAの良くないところなんだろうなと感じてますね。誰が入るとか抜けるとか、そうなった時に主張する人間が全然いないじゃないですか、NEW ERA。彼が入るなら、それを変えないとNEW ERAに入る意味はないなと思いますね」 ──逆は伊藤選手はNEW ERAに入って気持ちも新たにという部分もあるんですか? ▼伊藤「自分は昨日、稲葉さんとの試合で、稲葉さんの熱いプロレスを学びたいと思って入った形なんで。NEW ERAに入ったことによって自分に何が起きるかわからないですが、とりあえず稲葉さんの熱いプロレスを学びたいなと思ったんで入りました」 【W-1クルーザー王座戦会見の模様】 ▼吉岡「昨日、後楽園ホールで近野剣心を相手に防衛して次の刺激を求めていたら、土方先生のほうから立候補がありましたので、元世界ジュニアチャンピオンで実績もありますし、これは願ってもない刺激だと思うので謹んでお受けいたします」 ▼土方「まず挑戦に対する決意を述べる前に、縁があってこのW-1というリングに私を上げてくださった武藤会長、カズ社長、近藤副社長に感謝を述べたいと思います。その上でW-1に参戦して日が浅いんですが、正々堂々と受けてくれたチャンピオンにも感謝したいと思います。吉岡チャンピオンは若くてスピーディーできれいなプロレスをする選手だなという印象を持っております。ただ、彼が経験してない、逆に言ったら私は泥臭いプロレス人生をずっと歩んできましたので、チャンピオンが太陽だとしたら、月の暗闇が太陽を食う、そんな試合ができたらいいなと思っています」 ──土方選手、昨日、クルーザーのチャンピオンシップはご覧になられていましたか? ▼土方「はい。見ていました」 ──改めて闘っている吉岡選手の印象を教えてください ▼土方「スピード感は光るものがあるなと思っています。ただ、反面、私が生きてきたプロレス人生は華やかさやそういったものよりも激しさや泥臭さだったり、まさに感情をぶつける試合をしてきたと思っておりますので、彼が持っていないものを私自身経験してきたし、培ってきたし、そうやってこのプロレス界で生きてきたので、全身全霊でそれをぶつけていきたいと思います」 ──吉岡選手、土方選手の選手としてのイメージはありますか? ▼吉岡「僕が全日本に入団した頃には議員になられていていなかったですし、一度だけ王道プロレスで試合をしたことがあるんですけど、凄く激しい蹴りと関節技を使う選手だと思っています。でも、先程言われた通り、感情をぶつける試合。昨日、僕も剣心さんと意地で蹴り合っていたんで、そこに関しては僕も負けずに感情をぶつけていきたいなと思っています」 ──世界ジュニア王者時代から今の新しい自分が当時なかった何かとか、あると思うんですけど、伸びている部分とか。感じるものはありますか? ▼土方「世界ジュニアのチャンピオンになった時のことを思うと、いかに力不足だったかということを痛感する時期だったなと思っています。それからフリーになって、天龍プロジェクトでIJジュニアを巻いて、当時全日本プロレスのチャンピオンとして経験できないことをたくさんさせていただきました。特に、いかにプロレスを好きな時にやれることが幸せなことなのか。それを本当にフリーとなってからの期間で痛感しております。ですから、プロレスに対する愛情、愛着、執着、執念、そういったものはチャンピオンに絶対に負けてないと思いますので、おそらく吉岡選手が闘ったことがないような技とハートと、付け加えるとすれば根性を持った人間なんだろうなと思っています。その辺の粘り強さは当時に比べれば、遥かに強くなったと思っています」 ──吉岡選手、土方選手が感情をぶつける試合と言っていますけど、それを聞いてどのように思われますか? どのように対抗しようと思われていますか? ▼吉岡「感情もそうですし、先程愛情、愛着と言われてましたけど、僕も出身は広島のレッスルゲート。月に1回、試合をやるかやらないかの団体でやってきていますので、僕もこんだけ試合を組まれるうれしさは凄く感じています。僕はとことんプロレスに飢えてたので、そこに対する愛情や愛着も負けないですし、愛情や愛着から出る感情をぶつけたいと思います。そこに関しては負けないと思っています」 ──土方選手、政治家になられてプロレスに活かされている部分はありますか? ▼土方「それは凄くあります。当然リング上をこれまでのレスラー人生では考えられないぐらい、大事にするようなったのが一つと、プロレスラーはリングの上で試合をしているだけでいいという時代は過ぎたんだなと思っております。人前に出る以上、自分たちが闘っている姿を見るファンの方、あるいは私も子どもがいますけど、ちびっ子たちが明日につながるような活力あふれる試合をしなきゃいけないと思いますし、政治と凄く共通しているのが絶対の正解がないんですよ。例えば国民にとって凄くいい政策が与党から提案されたとしても、それを必ず否定する野党があって、仮に私がこの試合に勝ったとして私のファンは喜ぶでしょう。ただ、吉岡さん選手のファンは私に鈍い感情をきっと持つと思うんですよね。そう考えると、プロレスもそうですし、政治もそうですし、100対0、あるいは10対0というのがない中で、私たちがしていかなければいけないのはリングの上でも政治でも100にする努力を怠っていはいけないというふうに思います。その努力を怠った時には辞めるべきだなと自分で思っていますので、どのファンが見ても、この試合を見てよかったと思えるようなぶつかり合いができたらいいなと思います」 【征矢、タナカ会見の模様】 ▼征矢「昨日の11月5日後楽園ホール大会、試合は負けてしまったんですけども、見に来てくれたお客様は十分楽しんでいただけたんじゃないかなと、私征矢学は思っております。タナカ岩石が俺とシングルマッチで試合をしろと。ただ、試合をするに関してはいいんですけど、タナカ岩石が言った一言で会社がOKを出したということですよね。俺のお願いは何回も聞いてくれないのに対し、タナカ岩石の一言に対してスムーズに会社の対応が早いというのは私納得できない。そこをなんとかしてください。先輩後輩というのが関係あるならね。それだけです。以上」 ▼タナカ「征矢さんと……いや征矢学と1vs1でやり合いたいだけです。以上です」 ──岩石選手の意向が通ってこの対戦が決まりましたけど、ご自分が今希望されていることはありますか? ▼征矢「どうですかね? 僕の希望としてはやっぱりお客様をたくさん後楽園ホールに呼んで、お客さんが楽しいマッチメイクを組んでもらいたいなと。タナカ岩石、勝ち負け凄い気にしてますし、顔もこんな堅い顔してますから、頭の中も堅いんでしょう。もう少し頭を柔らかくしていただきいた。彼は仮にも柔道整復師の資格を持っているんですよ。ということは頭がいいんですよ。ただ、社会に適応することに不慣れなところもあるので、そういうところを……例えば女性に対するエスコートの仕方もすぐ“やらせろやらせろ"って言っちゃうタイプなんですよね。女性の気持ちもわからずに焦っちゃうタイプなんですよ。恥ずかしいと思わないのか? エスコートしろよ、ちゃんと。そういうとこ出るぞ」 ▼タナカ「その話は全然関係ないと思うんですけどね。まあ最近の征矢さんが負けてもヘラヘラしているし、それを間近に見ていて、非常に頭に来るというか、黙ってられなかったんで先に手が出てしまったと。頭の中が堅いだとかそんなのどうだっていいでしょう」 ▼征矢「できたら、頭をスムーズにしていただきたい。なあ、そうじゃないか? そっちのほうがユーモアだっていろんな知恵だって生まれんだぞ。お前はまっすぐ走ることしかできないじゃないか。野球で言ったら、ストレート、ストレート。たまにはデッドボールとかカーブ投げろよ。そういうのが必要だぞ。野球を見ている人は、今日はちょっと乱闘みたいな…っていう時があるんだよ。そういう時はデッドボールを投げて、乱闘すればいいんだよ。そうですよね? 違います?」 ▼タナカ「そういう変化が欲しいということであれば、それを僕は昨日行動で表したっていうことです」 ▼征矢「いやいや表した表してない関係なく、お前はもっと違う形で表現できないのか? まあ所詮こいつはこんなもんですよ」 ──今まで会社に聞き入れられなかったお願いは具体的にありますか? ▼征矢「ありすぎましたよ! そもそも俺が入団したいのにすぐさせてくれなかったですからね、W-1。よ〜く思い出してください。私、初めてベルトができた時のトーナメントに出たい。でも、所属選手以外は参加できないということだったので、だったら僕は所属選手になりたいと、自分の気持ちを何回も伝えましたよ。ただ、それはすぐに通らなかった。でも、昨日、岩石が俺とシングルマッチやらせろって言った時にすぐに通ったわけですよ。これはどういうこと? 彼はW-1の選手じゃないでしょ? 違うのか? 所属じゃねえだろう、そもそも。そんな人間がすぐ通るのかと。バスケ部に所属している人が、先生に『体育館汚いんで、ワックス買ってください』と。『わかった。ちょっと待ってろ』って言うのと、野球部が『雨の日にグラウンド使えないんで体育館を使いたいんですけど、汚いんでワックスを買ってもらいませんか?』って言って、『OK! OK! すぐ買うから』ってすぐ通っちゃうっていうやつですよ。わかります? この例えわかりますか? 本当にわかりましたか? じゃあ、逆に違う例え言ってみてください。これと同じぐらいの」 ──ちょっと思いつかないですけど(笑) ▼征矢「ダメだよ。すぐ出ないと。お前、言えないだろ? 頭堅いね。頭堅すぎだ、本当に」 ▼タナカ「以前なんかのコメントで副社長の近藤さんが、若い奴にはたくさんチャンスを与えるって言ってくださったんで、僕がお願いしたわけじゃないですけど、近藤さんに気持ちが伝わったのかなと思っています。だから、シングルマッチが組まれたんじゃないかなと思っています」 ▼征矢「いやいやお前若くないだろ? 38とかだろ」 ▼タナカ「24です」 ▼征矢「24の顔には見えないよ! どう見ても24の顔には見えないな」 ▼タナカ「それは征矢さんだってそうじゃないですか?」 ▼征矢「私は32ですけど、顔は48ぐらいですよ。よく言われますよ、それは。それはしょうがない。それは真に受けてるから」 ▼タナカ「僕だって真に受けてますから。24には見えないと」 ▼征矢「24に見えないんだったら、若くねえじゃねえか」 ▼タナカ「実際若いですから」 ▼征矢「顔だけおっさんじゃねえか!」 ▼タナカ「そちらもそうでしょう」 ▼征矢「いや、俺違うよ。これ以上話をしても話が進まない。質問したい人がいるんだから、質問させてやってくれよ。次の方」 ──タナカ選手のお願いがすぐに聞き入れられて、征矢選手のお願いが聞き入れられない根本的な原因を分析すると、どこにあると思いますか? ▼征矢「信用性の問題でしょうね。自分でも最近なんとなくは感づいては来ているんですけど、こいつの言っていることは100%本音で言ってるのかと。おそらくそういう判断の元、なかなか協議がつかないと。話が進まないんじゃないかと。でも、僕の中では本気で言っていますから。そこが僕の欠点なのか、悪いことなのかわからないですけど、伝えたい気持ちが相手に伝わらない。本当に恋愛で言うと片思いを32年間やってきている苦い思い出ですよね。ちょっと涙が出てきそうですけど、がんばりましょう。明るくね」 ──岩石選手、長くこれまで征矢さんとタッグを組んできまして、征矢さんに対する思いというか、一緒にいることで感じる部分は何かございますでしょうか。 ▼タナカ「組んでてW-1のタッグに以前挑戦した時もそうですし、UWAのベルトを持っていた時もそうだったんですけど、征矢さんの中に熱い思いがあって、それがなんなのかって僕も具体的に説明できないですけど、その熱い思いに僕も惹かれている部分があったので、この人についていこうという気持ちでいたんで。それに言ってしまえば、僕も元々かなりのプロレスファンでしたから。征矢さんが若い頃から見ていますし、この人は熱い人だな、真っ直ぐな人だなと思っていて。まさか自分がリングに上がる立場になってこの人と組むことになると思ってなかったんで、そういう思いがずっとあったんで。そんな時に征矢さんが試合終わってもヘラヘラしているし、負けてもヘラヘラしているのを見ていて、居ても立ってもいられなかったんで……」 ▼征矢「ちょいちょいちょい! お前、訂正するところあるだろう。お前、プロレスのファンだけど、女子プロのファンだろう? 女子プロ好きだって言ったことがあるよな?」 ▼タナカ「プロレス全般が好きでしたよ」 ▼征矢「俺の若い頃の試合じゃなく違う女子プロの……。どこが好きなんだよ、女子プロの団体の。教えてやってくれよ、みんなに」 ▼タナカ「なんでもいいでしょう! 関係ない!」 ▼征矢「ほら見ろ、これだけでちょっと顔が赤くなってるじゃねえか」 ▼タナカ「イライラしてんだよ」 ▼征矢「イライラしてんじゃなくて、恥ずかしいだけだろ?」 ▼タナカ「イライラすんだよ、こっちだって」 ▼征矢「恥ずかしがり屋だろ、お前!」 ▼タナカ「違うって言ってんだろ」 ▼征矢「いやいや、なんだお前、さっきからその口の利き方は。先輩に対してはちゃんと敬語を使えよ。俺は先輩に一回も口を利いたことないからな。本当に気をつけろよ。大先輩だぞ」 ▼タナカ「そっちこそヘラヘラしてなんなんですか」 ▼征矢「ヘラヘラしてない。俺らは楽しさを伝えるために、まず自分が楽しまなきゃ意味がないだろう」 ▼タナカ「だったら勝って楽しませればいいでしょう」 ▼征矢「いやいやそういうわけじゃないだろう。そこにお前はこだわりすぎてるからいけないんだよ。勝っても負けてもお客さんが楽しめばそれでいいんじゃないか。勝てばなおさら。でも、毎回毎回勝っててさ、たしかに毎回毎回負け続けるのもよくないよ。でもな、勝って負けて、勝って負けて、それが人生なんだよ! わかるか、こら! まったくわかってないですよ、こいつ。さっきお前、女子プロレスラーの想像しただろう、一瞬」 ▼タナカ「いや、まったく」 ▼征矢「絶対したな、お前」 ▼タナカ「してないです」 ▼征矢「この野郎、イヤらしい目で見やがって。質問来るぞ、女子プロレスラーの誰が好きなんですかって」 ──はい。女子プロレスラーの誰が好きなんですか? ▼征矢「ほら、言っとけよ」 ▼タナカ「 今は関係ないんで」 ▼征矢「出たぁ! 恥ずかしがり屋さん、言ったほうがいいんじゃないのか? 言えないのか、お前」 ▼タナカ「この会見と関係ないでしょう!」 ▼征矢「言えないのか〜?」 ▼タナカ「関係ないでしょうって!」 ※ここで岩石が征矢に張り手、2人はもみ合いに ▼征矢「全然痛くないんですけど〜」 ▼タナカ「やってらんねえよ!」 ▼征矢「お前のビンタで勝てんのか? おい、そんなんで勝てんのかって!」 ※タナカは征矢を残し会見場から退場 ▼征矢「いいですか、皆さん。先輩を殴っていくっていう、これがプロレスのリングならいいですよ。これはあくまで会見です。あいつの頭の中は直線なんですよ。何も変わってない。以上。これ以上、話してもキリがない。それかタナカ岩石以外の質問でしたらお受けしますが」 ──ちなみに先程女子プロレスがお好きだっていうお話を伺った時には誰がお好きだったんですか? ▼征矢「なんとかダムの○○イオさんとかでしたっけな。確か。そういう情報は入ってますね。あくまでもなんとかダムの○○イオさん」 ──ちなみに征矢選手は女子プロレスラーでお好きな選手はいらっしゃるんですか? ▼征矢「私ですか? あまり見たことがなくてですね。どちらかと言うと私、こっち(頬に手を当てて)ですかね。まあ適当に言ったんですけど、どちらかと言うと女子プロレスラーじゃない人のほうがお好きですね。東スポさんですから、男センのほうが」 ──セクシー女優ですか? ▼征矢「はい、宣伝させていただきます」 ──今日、ちなみに和服を着ているのは何か意味があるんですか? ▼征矢「いえ、ただ暑かったからです。和服を着るのに理由が必要なんですか? じゃあ、あなたに質問です。メガネをかける理由はあるんですか?」 ──目が悪いんで。 ▼征矢「いやいや、目が悪くなくてもメガネをかけている人、たまにいますよ。元相方の人。試合中はメガネをかけてないのに、プライベートではかけてるじゃないですか? だったら、試合中に見えてるのかっていう心配があるじゃないですか。俺がメガネをかけている元パートナーに伝えたいのは、試合中もメガネをかけろよと。プライベートでもかけているんであれば。何が心配かと言うと、目が見えないからメガネをかけているわけですよね。ということは、メガネをとったら見えない状況で試合ができるのか? それが心配でならない。以上です」
WRESTLE-1は12・10後楽園大会でW-1王座戦「(王者)芦野祥太郎vs伊藤貴則(挑戦者)」およびW-1クルーザー級王座戦「(王者)吉岡世起vs土方隆司(挑戦者)」を行うと発表した。芦野は11・5後楽園大会で熊ゴローを破ってV6に成功。試合後には同大会でNEW ERA入りしたリザルト王者・伊藤が挑戦を表明していた。また、後楽園大会では「征矢学vsタナカ岩石」の一騎打ちも決定。11・12川越大会でのUWA世界6人タッグ王座戦の開催も発表された。12・10後楽園大会の決定分カードおよび発表事項に伴う会見の模様は以下の通り。
【WRESTLE-1】12/10(日)東京・後楽園ホール『WRESTLE-1 TOUR 2017 SHINING WINTER』11:00開場、12:00開始
▼シングルマッチ
タナカ岩石
vs
征矢学
▼WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ
[挑戦者]
土方隆司
(1/60)
吉岡世起
[第11代王者]
※吉岡3度目の防衛戦
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ
[挑戦者]
伊藤貴則
(1/60)
芦野祥太郎
[第11代王者]
※芦野7度目の防衛戦
【W-1王座戦会見の模様】
▼芦野「特にないです」
▼伊藤「昨日、後楽園で稲葉さんに勝ったんで。メインに出た熊ゴローさんにも以前シングルで勝ったんで、まあ次挑戦してもいいかなと思って、挑戦表明させてもらいました」
──芦野選手、伊藤選手と4月にシングルをやっていると思うんですけど、それから半年以上が経ちまして、最近の伊藤選手の活躍をどのようにご覧になっていますか?
▼芦野「何をもって活躍と言うのかわかりませんが、こういうふうに尖っているのはいいんじゃないですかね?」
──リザルト王者になるまでの力をつけていると思うんですけど、芦野選手的には4月に闘った時と比べてもそれほど変わっていないとお感じになっているんですか?
▼芦野「そうですね。まあリザルトでがんばっている……このベルトの存在意義が何か、僕はまだわかってないんで。なんのためのベルトなのかっていうのをリザルトでやっている人間たちもわかってない。そんな中で、「リザルトで結果残しました。はい挑戦します」って、ずっとそんな感じですよね。伊藤がどうとかじゃなくて、W-1のやり方が気に食わないというか、唐突に挑戦してくるでしょう、こういうふうに。で、このベルトを欲しい気持ちも全然伝わってこないし、そういうところですよね。W-1は若手もベテランも全員何を考えているのかわからないですね。盛り上げようと思っているのか、どうなのか?それも全然伝わってきません」
──伊藤選手にお聞きしたいんですけど、無差別のベルトを欲しいという気持ちが伝わってこないとチャンピオンから言われてしまいましたけど、改めてそのベルトへの思いを聞かせてください。
▼伊藤「思いも何もシングルの一番上のベルトなんで。僕もリザルトに対して、同じシングルベルトで、しかも無差別級だし、2つは必要ないんじゃないかなと思います。やっぱりシングルで一番目指すベルトかなと思っています」
▼芦野「それなら返上してこい、それ。今返上しろよ」
──伊藤選手は改めて芦野選手の王者像をこれまでどのようにご覧になってきましたか?
▼伊藤「言葉とかは凄いふてぶてしい感じですけど、実力はシングル戦全部見ていて全員倒しているんで、力は凄いと思うんで。僕はずっと上の人をひとりひとり倒していくだけなんで。稲葉さんとか熊ゴローさんとシングルでやって、芦野さんはシングルで倒してないんで順番が回ってきたかなと思います」
──リザルト王座の防衛回数を重ねるにつれて、芦野選手を倒す自信がついてきたということですか?
▼伊藤「上の人にシングルで勝っていくにつれて自信もついてきましたし、昨日も稲葉さんに勝って調子もすこぶるいいと思うんで、タイミング的には今かなと思います」
──芦野選手は無差別のベルトを過去に歴史がないぐらい長く防衛していますけど、ベルトに対する違う感情というか思いは変わってきていますか?
▼芦野「一回一回の防衛をすることでベルトへの気持ちはどんどん深くなっているのは感じますね。防衛戦をするからにはしっかりとしたタイトルマッチをやりたいと思っているので、ずっと言っているんですけど、タイトルマッチが終わってなんの主張もなく出てきて挑戦するっていうシステムが成立しちゃっているんで。何もない防衛戦にはしたくないんですよ。せっかく防衛戦するんですから。こっちもリスクがあってやるんで。だからこそ挑戦してきたいと思う人はしっかりとものを伝えていかなければいけないと思うんですよ。僕に対してもお客さんに対しても。そういうことがここ数カ月間、イケメン戦終わりですね。足りてないかなと。熊ゴローは特別な思いもほんのちょっぴりだけありましたけど、それ以外の稲葉さん、こいつ。何をどう思っているのかが伝わってこないというのが防衛戦をやるにあたっての一番の問題点ですね。会社の問題です」
──伊藤選手、気持ちが伝わってこないということですけど、2つのベルトへのそれぞれの思いを改めて伺っていいですか?
▼伊藤「思いも何もこのベルト(W-1チャンピオンシップ)が一番上にあって、このベルト(リザルト)は若手の活性化と言われていましたけど、同じ無差別でよくわからないんで。僕はリザルトへは気持ちも入ってないんで、狙うのはこのベルトだけかなと思っています」
──伊藤選手が昨日、NEW ERAに入ったことに関してはどのように思われますか?
▼芦野「どこに入ろうが、個人の自由なんですけど、NEW ERAが何を売り出している。若手の一体感とか言っている割には稲葉と伊藤だけで、ただ2人でやっているだけで、他の人はそれにまったく賛同もしてないし、そういうところがユニットとしてのNEW ERAの良くないところなんだろうなと感じてますね。誰が入るとか抜けるとか、そうなった時に主張する人間が全然いないじゃないですか、NEW ERA。彼が入るなら、それを変えないとNEW ERAに入る意味はないなと思いますね」
──逆は伊藤選手はNEW ERAに入って気持ちも新たにという部分もあるんですか?
▼伊藤「自分は昨日、稲葉さんとの試合で、稲葉さんの熱いプロレスを学びたいと思って入った形なんで。NEW ERAに入ったことによって自分に何が起きるかわからないですが、とりあえず稲葉さんの熱いプロレスを学びたいなと思ったんで入りました」
【W-1クルーザー王座戦会見の模様】
▼吉岡「昨日、後楽園ホールで近野剣心を相手に防衛して次の刺激を求めていたら、土方先生のほうから立候補がありましたので、元世界ジュニアチャンピオンで実績もありますし、これは願ってもない刺激だと思うので謹んでお受けいたします」
▼土方「まず挑戦に対する決意を述べる前に、縁があってこのW-1というリングに私を上げてくださった武藤会長、カズ社長、近藤副社長に感謝を述べたいと思います。その上でW-1に参戦して日が浅いんですが、正々堂々と受けてくれたチャンピオンにも感謝したいと思います。吉岡チャンピオンは若くてスピーディーできれいなプロレスをする選手だなという印象を持っております。ただ、彼が経験してない、逆に言ったら私は泥臭いプロレス人生をずっと歩んできましたので、チャンピオンが太陽だとしたら、月の暗闇が太陽を食う、そんな試合ができたらいいなと思っています」
──土方選手、昨日、クルーザーのチャンピオンシップはご覧になられていましたか?
▼土方「はい。見ていました」
──改めて闘っている吉岡選手の印象を教えてください
▼土方「スピード感は光るものがあるなと思っています。ただ、反面、私が生きてきたプロレス人生は華やかさやそういったものよりも激しさや泥臭さだったり、まさに感情をぶつける試合をしてきたと思っておりますので、彼が持っていないものを私自身経験してきたし、培ってきたし、そうやってこのプロレス界で生きてきたので、全身全霊でそれをぶつけていきたいと思います」
──吉岡選手、土方選手の選手としてのイメージはありますか?
▼吉岡「僕が全日本に入団した頃には議員になられていていなかったですし、一度だけ王道プロレスで試合をしたことがあるんですけど、凄く激しい蹴りと関節技を使う選手だと思っています。でも、先程言われた通り、感情をぶつける試合。昨日、僕も剣心さんと意地で蹴り合っていたんで、そこに関しては僕も負けずに感情をぶつけていきたいなと思っています」
──世界ジュニア王者時代から今の新しい自分が当時なかった何かとか、あると思うんですけど、伸びている部分とか。感じるものはありますか?
▼土方「世界ジュニアのチャンピオンになった時のことを思うと、いかに力不足だったかということを痛感する時期だったなと思っています。それからフリーになって、天龍プロジェクトでIJジュニアを巻いて、当時全日本プロレスのチャンピオンとして経験できないことをたくさんさせていただきました。特に、いかにプロレスを好きな時にやれることが幸せなことなのか。それを本当にフリーとなってからの期間で痛感しております。ですから、プロレスに対する愛情、愛着、執着、執念、そういったものはチャンピオンに絶対に負けてないと思いますので、おそらく吉岡選手が闘ったことがないような技とハートと、付け加えるとすれば根性を持った人間なんだろうなと思っています。その辺の粘り強さは当時に比べれば、遥かに強くなったと思っています」
──吉岡選手、土方選手が感情をぶつける試合と言っていますけど、それを聞いてどのように思われますか? どのように対抗しようと思われていますか?
▼吉岡「感情もそうですし、先程愛情、愛着と言われてましたけど、僕も出身は広島のレッスルゲート。月に1回、試合をやるかやらないかの団体でやってきていますので、僕もこんだけ試合を組まれるうれしさは凄く感じています。僕はとことんプロレスに飢えてたので、そこに対する愛情や愛着も負けないですし、愛情や愛着から出る感情をぶつけたいと思います。そこに関しては負けないと思っています」
──土方選手、政治家になられてプロレスに活かされている部分はありますか?
▼土方「それは凄くあります。当然リング上をこれまでのレスラー人生では考えられないぐらい、大事にするようなったのが一つと、プロレスラーはリングの上で試合をしているだけでいいという時代は過ぎたんだなと思っております。人前に出る以上、自分たちが闘っている姿を見るファンの方、あるいは私も子どもがいますけど、ちびっ子たちが明日につながるような活力あふれる試合をしなきゃいけないと思いますし、政治と凄く共通しているのが絶対の正解がないんですよ。例えば国民にとって凄くいい政策が与党から提案されたとしても、それを必ず否定する野党があって、仮に私がこの試合に勝ったとして私のファンは喜ぶでしょう。ただ、吉岡さん選手のファンは私に鈍い感情をきっと持つと思うんですよね。そう考えると、プロレスもそうですし、政治もそうですし、100対0、あるいは10対0というのがない中で、私たちがしていかなければいけないのはリングの上でも政治でも100にする努力を怠っていはいけないというふうに思います。その努力を怠った時には辞めるべきだなと自分で思っていますので、どのファンが見ても、この試合を見てよかったと思えるようなぶつかり合いができたらいいなと思います」
【征矢、タナカ会見の模様】
▼征矢「昨日の11月5日後楽園ホール大会、試合は負けてしまったんですけども、見に来てくれたお客様は十分楽しんでいただけたんじゃないかなと、私征矢学は思っております。タナカ岩石が俺とシングルマッチで試合をしろと。ただ、試合をするに関してはいいんですけど、タナカ岩石が言った一言で会社がOKを出したということですよね。俺のお願いは何回も聞いてくれないのに対し、タナカ岩石の一言に対してスムーズに会社の対応が早いというのは私納得できない。そこをなんとかしてください。先輩後輩というのが関係あるならね。それだけです。以上」
▼タナカ「征矢さんと……いや征矢学と1vs1でやり合いたいだけです。以上です」
──岩石選手の意向が通ってこの対戦が決まりましたけど、ご自分が今希望されていることはありますか?
▼征矢「どうですかね? 僕の希望としてはやっぱりお客様をたくさん後楽園ホールに呼んで、お客さんが楽しいマッチメイクを組んでもらいたいなと。タナカ岩石、勝ち負け凄い気にしてますし、顔もこんな堅い顔してますから、頭の中も堅いんでしょう。もう少し頭を柔らかくしていただきいた。彼は仮にも柔道整復師の資格を持っているんですよ。ということは頭がいいんですよ。ただ、社会に適応することに不慣れなところもあるので、そういうところを……例えば女性に対するエスコートの仕方もすぐ“やらせろやらせろ"って言っちゃうタイプなんですよね。女性の気持ちもわからずに焦っちゃうタイプなんですよ。恥ずかしいと思わないのか? エスコートしろよ、ちゃんと。そういうとこ出るぞ」
▼タナカ「その話は全然関係ないと思うんですけどね。まあ最近の征矢さんが負けてもヘラヘラしているし、それを間近に見ていて、非常に頭に来るというか、黙ってられなかったんで先に手が出てしまったと。頭の中が堅いだとかそんなのどうだっていいでしょう」
▼征矢「できたら、頭をスムーズにしていただきたい。なあ、そうじゃないか? そっちのほうがユーモアだっていろんな知恵だって生まれんだぞ。お前はまっすぐ走ることしかできないじゃないか。野球で言ったら、ストレート、ストレート。たまにはデッドボールとかカーブ投げろよ。そういうのが必要だぞ。野球を見ている人は、今日はちょっと乱闘みたいな…っていう時があるんだよ。そういう時はデッドボールを投げて、乱闘すればいいんだよ。そうですよね? 違います?」
▼タナカ「そういう変化が欲しいということであれば、それを僕は昨日行動で表したっていうことです」
▼征矢「いやいや表した表してない関係なく、お前はもっと違う形で表現できないのか? まあ所詮こいつはこんなもんですよ」
──今まで会社に聞き入れられなかったお願いは具体的にありますか?
▼征矢「ありすぎましたよ! そもそも俺が入団したいのにすぐさせてくれなかったですからね、W-1。よ〜く思い出してください。私、初めてベルトができた時のトーナメントに出たい。でも、所属選手以外は参加できないということだったので、だったら僕は所属選手になりたいと、自分の気持ちを何回も伝えましたよ。ただ、それはすぐに通らなかった。でも、昨日、岩石が俺とシングルマッチやらせろって言った時にすぐに通ったわけですよ。これはどういうこと? 彼はW-1の選手じゃないでしょ? 違うのか? 所属じゃねえだろう、そもそも。そんな人間がすぐ通るのかと。バスケ部に所属している人が、先生に『体育館汚いんで、ワックス買ってください』と。『わかった。ちょっと待ってろ』って言うのと、野球部が『雨の日にグラウンド使えないんで体育館を使いたいんですけど、汚いんでワックスを買ってもらいませんか?』って言って、『OK! OK! すぐ買うから』ってすぐ通っちゃうっていうやつですよ。わかります? この例えわかりますか? 本当にわかりましたか? じゃあ、逆に違う例え言ってみてください。これと同じぐらいの」
──ちょっと思いつかないですけど(笑)
▼征矢「ダメだよ。すぐ出ないと。お前、言えないだろ? 頭堅いね。頭堅すぎだ、本当に」
▼タナカ「以前なんかのコメントで副社長の近藤さんが、若い奴にはたくさんチャンスを与えるって言ってくださったんで、僕がお願いしたわけじゃないですけど、近藤さんに気持ちが伝わったのかなと思っています。だから、シングルマッチが組まれたんじゃないかなと思っています」
▼征矢「いやいやお前若くないだろ? 38とかだろ」
▼タナカ「24です」
▼征矢「24の顔には見えないよ! どう見ても24の顔には見えないな」
▼タナカ「それは征矢さんだってそうじゃないですか?」
▼征矢「私は32ですけど、顔は48ぐらいですよ。よく言われますよ、それは。それはしょうがない。それは真に受けてるから」
▼タナカ「僕だって真に受けてますから。24には見えないと」
▼征矢「24に見えないんだったら、若くねえじゃねえか」
▼タナカ「実際若いですから」
▼征矢「顔だけおっさんじゃねえか!」
▼タナカ「そちらもそうでしょう」
▼征矢「いや、俺違うよ。これ以上話をしても話が進まない。質問したい人がいるんだから、質問させてやってくれよ。次の方」
──タナカ選手のお願いがすぐに聞き入れられて、征矢選手のお願いが聞き入れられない根本的な原因を分析すると、どこにあると思いますか?
▼征矢「信用性の問題でしょうね。自分でも最近なんとなくは感づいては来ているんですけど、こいつの言っていることは100%本音で言ってるのかと。おそらくそういう判断の元、なかなか協議がつかないと。話が進まないんじゃないかと。でも、僕の中では本気で言っていますから。そこが僕の欠点なのか、悪いことなのかわからないですけど、伝えたい気持ちが相手に伝わらない。本当に恋愛で言うと片思いを32年間やってきている苦い思い出ですよね。ちょっと涙が出てきそうですけど、がんばりましょう。明るくね」
──岩石選手、長くこれまで征矢さんとタッグを組んできまして、征矢さんに対する思いというか、一緒にいることで感じる部分は何かございますでしょうか。
▼タナカ「組んでてW-1のタッグに以前挑戦した時もそうですし、UWAのベルトを持っていた時もそうだったんですけど、征矢さんの中に熱い思いがあって、それがなんなのかって僕も具体的に説明できないですけど、その熱い思いに僕も惹かれている部分があったので、この人についていこうという気持ちでいたんで。それに言ってしまえば、僕も元々かなりのプロレスファンでしたから。征矢さんが若い頃から見ていますし、この人は熱い人だな、真っ直ぐな人だなと思っていて。まさか自分がリングに上がる立場になってこの人と組むことになると思ってなかったんで、そういう思いがずっとあったんで。そんな時に征矢さんが試合終わってもヘラヘラしているし、負けてもヘラヘラしているのを見ていて、居ても立ってもいられなかったんで……」
▼征矢「ちょいちょいちょい! お前、訂正するところあるだろう。お前、プロレスのファンだけど、女子プロのファンだろう? 女子プロ好きだって言ったことがあるよな?」
▼タナカ「プロレス全般が好きでしたよ」
▼征矢「俺の若い頃の試合じゃなく違う女子プロの……。どこが好きなんだよ、女子プロの団体の。教えてやってくれよ、みんなに」
▼タナカ「なんでもいいでしょう! 関係ない!」
▼征矢「ほら見ろ、これだけでちょっと顔が赤くなってるじゃねえか」
▼タナカ「イライラしてんだよ」
▼征矢「イライラしてんじゃなくて、恥ずかしいだけだろ?」
▼タナカ「イライラすんだよ、こっちだって」
▼征矢「恥ずかしがり屋だろ、お前!」
▼タナカ「違うって言ってんだろ」
▼征矢「いやいや、なんだお前、さっきからその口の利き方は。先輩に対してはちゃんと敬語を使えよ。俺は先輩に一回も口を利いたことないからな。本当に気をつけろよ。大先輩だぞ」
▼タナカ「そっちこそヘラヘラしてなんなんですか」
▼征矢「ヘラヘラしてない。俺らは楽しさを伝えるために、まず自分が楽しまなきゃ意味がないだろう」
▼タナカ「だったら勝って楽しませればいいでしょう」
▼征矢「いやいやそういうわけじゃないだろう。そこにお前はこだわりすぎてるからいけないんだよ。勝っても負けてもお客さんが楽しめばそれでいいんじゃないか。勝てばなおさら。でも、毎回毎回勝っててさ、たしかに毎回毎回負け続けるのもよくないよ。でもな、勝って負けて、勝って負けて、それが人生なんだよ! わかるか、こら! まったくわかってないですよ、こいつ。さっきお前、女子プロレスラーの想像しただろう、一瞬」
▼タナカ「いや、まったく」
▼征矢「絶対したな、お前」
▼タナカ「してないです」
▼征矢「この野郎、イヤらしい目で見やがって。質問来るぞ、女子プロレスラーの誰が好きなんですかって」
──はい。女子プロレスラーの誰が好きなんですか?
▼征矢「ほら、言っとけよ」
▼タナカ「 今は関係ないんで」
▼征矢「出たぁ! 恥ずかしがり屋さん、言ったほうがいいんじゃないのか? 言えないのか、お前」
▼タナカ「この会見と関係ないでしょう!」
▼征矢「言えないのか〜?」
▼タナカ「関係ないでしょうって!」
※ここで岩石が征矢に張り手、2人はもみ合いに
▼征矢「全然痛くないんですけど〜」
▼タナカ「やってらんねえよ!」
▼征矢「お前のビンタで勝てんのか? おい、そんなんで勝てんのかって!」
※タナカは征矢を残し会見場から退場
▼征矢「いいですか、皆さん。先輩を殴っていくっていう、これがプロレスのリングならいいですよ。これはあくまで会見です。あいつの頭の中は直線なんですよ。何も変わってない。以上。これ以上、話してもキリがない。それかタナカ岩石以外の質問でしたらお受けしますが」
──ちなみに先程女子プロレスがお好きだっていうお話を伺った時には誰がお好きだったんですか?
▼征矢「なんとかダムの○○イオさんとかでしたっけな。確か。そういう情報は入ってますね。あくまでもなんとかダムの○○イオさん」
──ちなみに征矢選手は女子プロレスラーでお好きな選手はいらっしゃるんですか?
▼征矢「私ですか? あまり見たことがなくてですね。どちらかと言うと私、こっち(頬に手を当てて)ですかね。まあ適当に言ったんですけど、どちらかと言うと女子プロレスラーじゃない人のほうがお好きですね。東スポさんですから、男センのほうが」
──セクシー女優ですか?
▼征矢「はい、宣伝させていただきます」
──今日、ちなみに和服を着ているのは何か意味があるんですか?
▼征矢「いえ、ただ暑かったからです。和服を着るのに理由が必要なんですか? じゃあ、あなたに質問です。メガネをかける理由はあるんですか?」
──目が悪いんで。
▼征矢「いやいや、目が悪くなくてもメガネをかけている人、たまにいますよ。元相方の人。試合中はメガネをかけてないのに、プライベートではかけてるじゃないですか? だったら、試合中に見えてるのかっていう心配があるじゃないですか。俺がメガネをかけている元パートナーに伝えたいのは、試合中もメガネをかけろよと。プライベートでもかけているんであれば。何が心配かと言うと、目が見えないからメガネをかけているわけですよね。ということは、メガネをとったら見えない状況で試合ができるのか? それが心配でならない。以上です」