【WRESTLE-1】稲葉が55日ぶり復帰戦でW-1王座初防衛、王者として大みそか決戦へ 2019/12/27
『WRESTLE-1 TOUR 2019 SHINING WINTER』東京・後楽園ホール(2019年12月26日) WRESTLE-1チャンピオンシップ ○稲葉大樹vs羆嵐× 稲葉が55日ぶりの復帰戦で羆嵐を苦闘の末に撃破。WRESTLE-1王座初防衛を果たし、12・31大阪大会に王者として立つことを決めた。 11・11新木場で右ヒザを負傷し、欠場を続けていたW-1王者・稲葉が55日ぶりに復帰。しかも「このベルトとW-1と一緒に成長していきたい」と自ら希望し、いきなりW-1王座初防衛戦に臨んだ。12・31大阪大会ではノアのGHCヘビー級王者・清宮海斗とのシングル王者タッグ結成を控える。しかも相手はW-1タッグ王者・芦野&GHCタッグ王者・中嶋勝彦。王者がずらりと並ぶ中、もし負ければ無冠で清宮の横に立つことになるが、稲葉は復帰早々あえて自らに高いハードルを課した。 挑戦者は羆嵐。積極姿勢の稲葉はドロップキック連打で先手を取り、早くもフィッシャーマンバスターで叩きつけて快調に飛ばす。負けじと羆嵐もセントーンで反撃。すかさず場外に降りて稲葉が爆弾を抱える右足を鉄柱に引っかけて絞め上げ、イスで右足を殴りつけて狙い撃ちした。 稲葉もフライングショルダーを放って必死の反撃をみせるものの、羆嵐は仁王立ち。右足にエルボーを容赦なく連発し、踏みつけ攻撃に出る。稲葉もブレーンバスターを狙うものの持ち上がらず。羆嵐がブレーンバスターの体勢から前に落とすと、着地した瞬間、稲葉は右ヒザにダメージを受けてしまった。 それでも稲葉はブレーンバスターをDDTで切り返して反撃を開始。串刺しラリアット、串刺しサマーソルトドロップの連続攻撃で巻き返す。低空フライングショルダーから再び串刺しサマーソルトアタックを放ち、ブルーサンダーを敢行。極反り卍で絡みついた。 だが、羆嵐が振りほどくと、ラリアットを叩き込んで逆襲に出る。バックフリップで叩きつけ、ダイビングセントーンをセカンドロープから発射。さらにトップロープからもダイビングセントーンを敢行した。 稲葉は王者の意地で3カウントを許さない。セントーンを食らっても、コーナーに上がった羆嵐をトップロープからの雪崩式ブレーンバスターで叩き落として反撃ののろしを上げた。痛む右ヒザを何度も叩いて自らを鼓舞してから、エルボー合戦で渡り合う。羆嵐がラリアットを連発してからスプラッシュマウンテンの体勢に入っても、不時着した稲葉は延髄斬りをさく裂。ジャーマン、タイガーとスープレックスを連発して一気に流れを引き寄せた。極反り卍を羆嵐が踏ん張ってもヨシタニックをさく裂。執念で極反り卍固めを決めて羆嵐をギブアップさせた。 苦闘の末、稲葉が復帰戦で勝利を飾り、WRESTLE-1王座初防衛に成功した。「羆、俺はお前を練習生の時から見ていて、すぐやめると思ったけど、ここまで体も態度もでかかくなって、今日まさかメインでタイトルマッチできるなんて思ってなかったよ」と感慨深げにマイクを切り出した稲葉は、「お前、今イス使ってるけど、お前の魅力はそのイスなんかに全然勝てる、そのでかい体だろ。イスなんて使わず真っ向から正々堂々とプロレスやったらどうだ? それがやりたいんじゃないの? また気持ちいい試合やろう」と呼びかけ、握手を求めた。が、羆嵐は拒否して去っていった。 「今日は2019年最後の後楽園ホール大会に多数ご来場いただき、誠にありがとうございます!」。そう感謝した稲葉は所属選手をリングに呼び込むと、征矢サンタが持ってきたサインボールを選手たちで客席に投げ入れる。最後に稲葉が「2019年もありがとうございました。2020年もWRESTLE-1をよろしくお願いします!」と呼びかけて2019年最後の後楽園大会の幕が降りた。 右ヒザの状態はまだ70%。見切り発車の感は否めないが、「どっかにスキがあるんで、卍固め決まれば必ず獲れる」と肉を切らせて骨を断つ戦法で何とか初防衛を果たすことができた。これで大みそか決戦でGHC王者・清宮とシングル王者タッグを結成できる。2019年最後の後楽園を勝利で飾った稲葉は「何とかこれを持っていけるんで、他の3人に存在感も試合でも負けないようにしないといけない」とW-1のトップとしての意地をむき出しに誓っていた。 【試合後の稲葉】 ▼稲葉「リングでも言いましたけど、羆嵐はイスとかよりも体が魅力だと思うんで、それを今日。やっぱパワーではかなわないですね。ただ、どっかにスキがあるんで、卍固め決まれば必ず獲れる。今日みたいに。凄く苦しい試合になりましたけど、羆も少し下ですけど、どんどん下が強くなってきてるんで抜かれないように。そして大みそかにも試合があるんで、必ずこのベルト持って行ってやろうと思ってたんで。それが今日の勝ちにつながったと思います」 ――試合中に動きが止まる場面もあったが右ヒザの状態は? ▼稲葉「よくなってたんですけど、やっぱり試合するとどうしても痛みは出てきちゃうんですけど。その中でも勝つ方法を考えていかないといけないと思ったんで、ああいう試合にはなったんですけど。僕と羆の試合だなと思ってます。技と力との試合だったなと」 ――これで大みそかの大阪でタッグ王者タッグを結成できるが? ▼稲葉「そうですね。復帰戦でタイトルマッチってすごいプレッシャーだったんですけど、何とかこれを持っていけるんで、他の3人に存在感も試合でも負けないようにしないといけないと思うんで。これで何とかベルト持って大阪に行けます」 ――ヒザはじん帯? ▼稲葉「そうですね。ちょっとじん帯痛めちゃった感じですね。でもできるんで。何とかというか、勝てる方法を探しながらやります」 ――現時点で何%? ▼稲葉「今70ぐらいですか。また、しっかり休んでというか治して、また100%で大阪に行きたいと思います。僕がWRESTLE-1を引っ張っていくんで」
『WRESTLE-1 TOUR 2019 SHINING WINTER』東京・後楽園ホール(2019年12月26日)
WRESTLE-1チャンピオンシップ ○稲葉大樹vs羆嵐×
稲葉が55日ぶりの復帰戦で羆嵐を苦闘の末に撃破。WRESTLE-1王座初防衛を果たし、12・31大阪大会に王者として立つことを決めた。
11・11新木場で右ヒザを負傷し、欠場を続けていたW-1王者・稲葉が55日ぶりに復帰。しかも「このベルトとW-1と一緒に成長していきたい」と自ら希望し、いきなりW-1王座初防衛戦に臨んだ。12・31大阪大会ではノアのGHCヘビー級王者・清宮海斗とのシングル王者タッグ結成を控える。しかも相手はW-1タッグ王者・芦野&GHCタッグ王者・中嶋勝彦。王者がずらりと並ぶ中、もし負ければ無冠で清宮の横に立つことになるが、稲葉は復帰早々あえて自らに高いハードルを課した。
挑戦者は羆嵐。積極姿勢の稲葉はドロップキック連打で先手を取り、早くもフィッシャーマンバスターで叩きつけて快調に飛ばす。負けじと羆嵐もセントーンで反撃。すかさず場外に降りて稲葉が爆弾を抱える右足を鉄柱に引っかけて絞め上げ、イスで右足を殴りつけて狙い撃ちした。
稲葉もフライングショルダーを放って必死の反撃をみせるものの、羆嵐は仁王立ち。右足にエルボーを容赦なく連発し、踏みつけ攻撃に出る。稲葉もブレーンバスターを狙うものの持ち上がらず。羆嵐がブレーンバスターの体勢から前に落とすと、着地した瞬間、稲葉は右ヒザにダメージを受けてしまった。
それでも稲葉はブレーンバスターをDDTで切り返して反撃を開始。串刺しラリアット、串刺しサマーソルトドロップの連続攻撃で巻き返す。低空フライングショルダーから再び串刺しサマーソルトアタックを放ち、ブルーサンダーを敢行。極反り卍で絡みついた。
だが、羆嵐が振りほどくと、ラリアットを叩き込んで逆襲に出る。バックフリップで叩きつけ、ダイビングセントーンをセカンドロープから発射。さらにトップロープからもダイビングセントーンを敢行した。
稲葉は王者の意地で3カウントを許さない。セントーンを食らっても、コーナーに上がった羆嵐をトップロープからの雪崩式ブレーンバスターで叩き落として反撃ののろしを上げた。痛む右ヒザを何度も叩いて自らを鼓舞してから、エルボー合戦で渡り合う。羆嵐がラリアットを連発してからスプラッシュマウンテンの体勢に入っても、不時着した稲葉は延髄斬りをさく裂。ジャーマン、タイガーとスープレックスを連発して一気に流れを引き寄せた。極反り卍を羆嵐が踏ん張ってもヨシタニックをさく裂。執念で極反り卍固めを決めて羆嵐をギブアップさせた。
苦闘の末、稲葉が復帰戦で勝利を飾り、WRESTLE-1王座初防衛に成功した。「羆、俺はお前を練習生の時から見ていて、すぐやめると思ったけど、ここまで体も態度もでかかくなって、今日まさかメインでタイトルマッチできるなんて思ってなかったよ」と感慨深げにマイクを切り出した稲葉は、「お前、今イス使ってるけど、お前の魅力はそのイスなんかに全然勝てる、そのでかい体だろ。イスなんて使わず真っ向から正々堂々とプロレスやったらどうだ? それがやりたいんじゃないの? また気持ちいい試合やろう」と呼びかけ、握手を求めた。が、羆嵐は拒否して去っていった。
「今日は2019年最後の後楽園ホール大会に多数ご来場いただき、誠にありがとうございます!」。そう感謝した稲葉は所属選手をリングに呼び込むと、征矢サンタが持ってきたサインボールを選手たちで客席に投げ入れる。最後に稲葉が「2019年もありがとうございました。2020年もWRESTLE-1をよろしくお願いします!」と呼びかけて2019年最後の後楽園大会の幕が降りた。
右ヒザの状態はまだ70%。見切り発車の感は否めないが、「どっかにスキがあるんで、卍固め決まれば必ず獲れる」と肉を切らせて骨を断つ戦法で何とか初防衛を果たすことができた。これで大みそか決戦でGHC王者・清宮とシングル王者タッグを結成できる。2019年最後の後楽園を勝利で飾った稲葉は「何とかこれを持っていけるんで、他の3人に存在感も試合でも負けないようにしないといけない」とW-1のトップとしての意地をむき出しに誓っていた。
【試合後の稲葉】
▼稲葉「リングでも言いましたけど、羆嵐はイスとかよりも体が魅力だと思うんで、それを今日。やっぱパワーではかなわないですね。ただ、どっかにスキがあるんで、卍固め決まれば必ず獲れる。今日みたいに。凄く苦しい試合になりましたけど、羆も少し下ですけど、どんどん下が強くなってきてるんで抜かれないように。そして大みそかにも試合があるんで、必ずこのベルト持って行ってやろうと思ってたんで。それが今日の勝ちにつながったと思います」
――試合中に動きが止まる場面もあったが右ヒザの状態は?
▼稲葉「よくなってたんですけど、やっぱり試合するとどうしても痛みは出てきちゃうんですけど。その中でも勝つ方法を考えていかないといけないと思ったんで、ああいう試合にはなったんですけど。僕と羆の試合だなと思ってます。技と力との試合だったなと」
――これで大みそかの大阪でタッグ王者タッグを結成できるが?
▼稲葉「そうですね。復帰戦でタイトルマッチってすごいプレッシャーだったんですけど、何とかこれを持っていけるんで、他の3人に存在感も試合でも負けないようにしないといけないと思うんで。これで何とかベルト持って大阪に行けます」
――ヒザはじん帯?
▼稲葉「そうですね。ちょっとじん帯痛めちゃった感じですね。でもできるんで。何とかというか、勝てる方法を探しながらやります」
――現時点で何%?
▼稲葉「今70ぐらいですか。また、しっかり休んでというか治して、また100%で大阪に行きたいと思います。僕がWRESTLE-1を引っ張っていくんで」