【大谷晋二郎エイド】田中と覚悟の大激闘…世界ヘビー陥落も杉浦「今後も協力させて下さい、お願いします」 2022/6/4
『押忍PREMIUM ONE TEAM ZERO1! 大谷晋二郎エイド!!何度でも立ち上がれ!』東京・大田区総合体育館(2022年6月4日) 世界ヘビー級選手権試合 ○田中将斗vs杉浦貴× 田中が覚悟の大激闘を制し、世界ヘビー級王座を奪還。陥落となった杉浦は「今後も協力させて下さい、お願いします」と訴えた。 4・10両国大会で杉浦は大谷との世界ヘビーV3戦に臨んだものの、コーナーへのジャーマンを敢行した際、大谷が首を負傷し、緊急搬送された。 この日、その大谷を支援する大会でV4戦が組まれた。挑戦者は田中。昨年8月に杉浦にベルトを奪われ、今年の元日・後楽園で奪還に挑んだものの返り討ちにされた。この日、5ヵ月ぶりの再戦が実現した。 田中は大谷とのタッグ“炎武連夢"のテーマ曲で入場。決意を背負ってリングに立ったが、序盤は劣勢を余儀なくされた。のっけから肉弾戦となったが、エプロンに足をかけてのネックスクリューを食らうと急ブレーキ。反撃に出ても雪崩式ブレーンバスターで叩き落とされてしまう。それでもエルボー合戦に持ち込むと、エプロンでのデスバレーボムで逆転。場外めがけてのスライディングDや得意のテーブルクラッシュで一気に巻き返した。 スーパーフライを剣山で迎撃されてしまうと、戦いは過熱。田中が掟破りの五輪予選スラムを繰り出せば、田中も同じく掟破りのスライディングDでお返し。さらに、杉浦の五輪予選スラム、田中のスライディングDも続いて、両者大の字に。なおもエルボー合戦で感情をぶつけ合うと、田中はスライディングD連射で押し切りにかかるが、フォールを返した瞬間、杉浦はフロントネックロックに捕獲。元日決戦の再現とばかりに絞めに絞めた。 しかし、田中は沈まない。エルボー合戦で打ち負け、五輪予選スラムを食らっても意地のキックアウト。雪崩式五輪予選スラムを阻止すると、大谷の必殺技・スパイラルボムを繰り出し、ZERO1ファンの熱い応援を背に猛攻に転じた。頭突きを打ち合い、何度もゴツン!と生音が響くと、杉浦は非情なストレートパンチを放つが、田中もこん身のエルボーで譲らず。ヒジを何度も唸らせて勝機をたぐり寄せると、最後は後頭部、そして正面からスライディングDを連発し、一気に3カウントをもぎ取った。 杉浦が世界ヘビー級王座から陥落。田中が大谷エイドで意地の勝利を上げ、ZERO1に至宝を奪回した。 敗れた杉浦は、田中から「俺にとっては大谷もそうやし、杉浦さんあなたも俺にとっては欠かせないです。今日、このリングのメインに上がっていただいて、本当にありがとうございました。本当にいろいろ思うことはあったかと思うんですけど、リング上の杉浦さんはいつも変わらず、俺にヒジをぶつけてきてくれて、本当に感謝しております」と感謝のマイクアピールを受けると、一礼を返し、花道を下がっていく。 4・10両国大会以降、大谷について言及を避けていたが、メインイベント終了後に杉浦は改めてコメントを発表。沈痛な面持ちで「まず4月10日のZERO1さんの両国の大会で、大谷選手と試合をして、僕の技で大谷選手が怪我してしまって、これについては本当に大谷選手に申し訳ないと思っています。すみません。そして何よりも大谷選手のご家族にご心配、ご迷惑をおかけしたままで…本当に申し訳ございません」と頭を下げた。 苦悩を垣間見せながらも、「4月10日から、僕なりにどうしていけば良いか考えたんですが、今日のような大会があればプロレスラーとして何かお手伝い、ご協力できればと思いまして、今回も出場させてもらいましたが、今後も大谷選手の力になれるなら、試合でも他のことでも何かあれば協力させてください。これは本当にお願いします」と今後の全面的なバックアップを願い出る。最後に「大谷選手が何度でも立ち上がって、何度でも来る男だと思っています。ですから今回も怪我から必ず復帰して、また立ち上がって、リングに戻ってきてくれると、僕は…信じて…そして祈って、リングで大谷選手を待っています。それだけです」と大谷にメッセージを送った。 【杉浦の話】「まず4月10日のZERO1さんの両国の大会で、大谷選手と試合をして、僕の技で大谷選手が怪我してしまって、これについては本当に大谷選手に申し訳ないと思っています。すみません。そして何よりも大谷選手のご家族にご心配、ご迷惑をおかけしたままで…本当に申し訳ございません。4月10日から、僕なりにどうしていけば良いか考えたんですが、今日のような大会があればプロレスラーとして何かお手伝い、ご協力できればと思いまして、今回も出場させてもらいましたが、今後も大谷選手の力になれるなら、試合でも他のことでも何かあれば協力させてください。これは本当にお願いします。大谷選手が何度でも立ち上がって、何度でも来る男だと思っています。ですから今回も怪我から必ず復帰して、また立ち上がって、リングに戻ってきてくれると、僕は…信じて…そして祈って、リングで大谷選手を待っています。それだけです。ありがとうございました」 【試合後の田中】 ▼田中「リング上でしゃべりたいことは、ほとんど話したので。僕たちはリング上で頑張っていかなきゃいけない。下は本当に向いてられないので、上を向いて頑張っていくしかないし。本当にZERO1の歴史を見ても、ピンチはピンチでずっとやってきたんですけど、今は本当に最大のピンチかもしれんけど、気持ちを一つにしてやっていけば…すべてが可能になるとは思わないけど、そこに近づくものにはなると思うんで。そういう気持ちはずっと持ち続けてリングに上がりたいなと思います。僕が杉浦さんにこのベルトを取られて、元日にもやってね、それから数ヶ月しか経ってないなかで挑戦を受けてくれて感謝してるし、僕にとって大谷晋二郎もそうやし、杉浦貴…。炎舞連夢もそうだし、弾丸ヤンキースっていうのも切っても切れない仲やし。今、大谷がこういう状態であっても、この絆はずーっと続いていくもんやと思ってるし、それは杉浦さんにしてもそうやから。まだまだ大谷さんとの歴史も、杉浦さんとの歴史もずーっと続けていくつもりで俺はいます」 ――杉浦選手もリングに上がるのにも覚悟があったと思うが ▼田中「どういう気持ちかは本人にしか分からないですけど、ナーバスな気持ちというのもリングを下りればやっぱりあったと思うんですよ。でもリング上で戦えば、前と変わらない杉浦貴でいてくれた。そこはホッとしてるし、感謝でしかない。このシチュエーションで田中vs杉浦…大谷エイドでやれた。これも杉浦さんが受けてくれなかったら、やれなかったことですから。そこはやっぱりZERO1の選手全員で感謝していると思います。快く出してくれたノアさんだけでなく、新日本さん、全日本さん、大日本さん…言えばキリがないですけど、男子も女子も大谷晋二郎のために上がっていただけたと思ってるんで。それは大谷さんがずっとやってきた結果だと思います。僕らもそれを引き継いで大きくしていかないといけないなと思います。若い選手もいるし、もっと行かなきゃいけない!っていうのは、言葉にも態度にも表れてると思うんですけど、みんなが求めてることはもっともっとその先やと思うから。いずれ僕らを超えていかなきゃ未来はないし。超えられるもんなら超えてみなって」 ――炎舞連夢のテーマ曲だったが? ▼田中「この間(大谷が)負けて『このベルトを取り返したい、だから大谷のために』っていうワケではないんですよ。ただ、大谷と一緒に(リングに)行ければな、っていうのはありました。この大会は大谷のために。ただ、対杉浦に関しては田中将斗個人としての思いのほうが強かった。でも、それでスゲー試合したら大谷エイドのためになるし、大谷さんのためにもなるかもしれないと。僕、大谷さんにスゲー影響を受けてる人間なんで“もらってばっかり"だったと思うんで、ちょっとずつちょっとずつ返していかなきゃいけないと思います」 ――火祭りも近いが、改めてZERO1での今後に向けて? ▼田中「火祭りっていう歴史をたどれば、やっぱりそれも大谷晋二郎から始まるわけで。今のこの厳しい状況のなかで、俺が出なきゃやっぱり始まらない。途中怪我で離脱っていうのもありましたけど、ずーっと第1回から出続けてるのは僕しかいないんで。出るつもりではいますけど、若いヤツらが『田中がいなくても成功させてやる』って気持ちでいてくれたら良いとも思いますけど」
『押忍PREMIUM ONE TEAM ZERO1! 大谷晋二郎エイド!!何度でも立ち上がれ!』東京・大田区総合体育館(2022年6月4日)
世界ヘビー級選手権試合 ○田中将斗vs杉浦貴×
田中が覚悟の大激闘を制し、世界ヘビー級王座を奪還。陥落となった杉浦は「今後も協力させて下さい、お願いします」と訴えた。
4・10両国大会で杉浦は大谷との世界ヘビーV3戦に臨んだものの、コーナーへのジャーマンを敢行した際、大谷が首を負傷し、緊急搬送された。
この日、その大谷を支援する大会でV4戦が組まれた。挑戦者は田中。昨年8月に杉浦にベルトを奪われ、今年の元日・後楽園で奪還に挑んだものの返り討ちにされた。この日、5ヵ月ぶりの再戦が実現した。
田中は大谷とのタッグ“炎武連夢"のテーマ曲で入場。決意を背負ってリングに立ったが、序盤は劣勢を余儀なくされた。のっけから肉弾戦となったが、エプロンに足をかけてのネックスクリューを食らうと急ブレーキ。反撃に出ても雪崩式ブレーンバスターで叩き落とされてしまう。それでもエルボー合戦に持ち込むと、エプロンでのデスバレーボムで逆転。場外めがけてのスライディングDや得意のテーブルクラッシュで一気に巻き返した。
スーパーフライを剣山で迎撃されてしまうと、戦いは過熱。田中が掟破りの五輪予選スラムを繰り出せば、田中も同じく掟破りのスライディングDでお返し。さらに、杉浦の五輪予選スラム、田中のスライディングDも続いて、両者大の字に。なおもエルボー合戦で感情をぶつけ合うと、田中はスライディングD連射で押し切りにかかるが、フォールを返した瞬間、杉浦はフロントネックロックに捕獲。元日決戦の再現とばかりに絞めに絞めた。
しかし、田中は沈まない。エルボー合戦で打ち負け、五輪予選スラムを食らっても意地のキックアウト。雪崩式五輪予選スラムを阻止すると、大谷の必殺技・スパイラルボムを繰り出し、ZERO1ファンの熱い応援を背に猛攻に転じた。頭突きを打ち合い、何度もゴツン!と生音が響くと、杉浦は非情なストレートパンチを放つが、田中もこん身のエルボーで譲らず。ヒジを何度も唸らせて勝機をたぐり寄せると、最後は後頭部、そして正面からスライディングDを連発し、一気に3カウントをもぎ取った。
杉浦が世界ヘビー級王座から陥落。田中が大谷エイドで意地の勝利を上げ、ZERO1に至宝を奪回した。
敗れた杉浦は、田中から「俺にとっては大谷もそうやし、杉浦さんあなたも俺にとっては欠かせないです。今日、このリングのメインに上がっていただいて、本当にありがとうございました。本当にいろいろ思うことはあったかと思うんですけど、リング上の杉浦さんはいつも変わらず、俺にヒジをぶつけてきてくれて、本当に感謝しております」と感謝のマイクアピールを受けると、一礼を返し、花道を下がっていく。
4・10両国大会以降、大谷について言及を避けていたが、メインイベント終了後に杉浦は改めてコメントを発表。沈痛な面持ちで「まず4月10日のZERO1さんの両国の大会で、大谷選手と試合をして、僕の技で大谷選手が怪我してしまって、これについては本当に大谷選手に申し訳ないと思っています。すみません。そして何よりも大谷選手のご家族にご心配、ご迷惑をおかけしたままで…本当に申し訳ございません」と頭を下げた。
苦悩を垣間見せながらも、「4月10日から、僕なりにどうしていけば良いか考えたんですが、今日のような大会があればプロレスラーとして何かお手伝い、ご協力できればと思いまして、今回も出場させてもらいましたが、今後も大谷選手の力になれるなら、試合でも他のことでも何かあれば協力させてください。これは本当にお願いします」と今後の全面的なバックアップを願い出る。最後に「大谷選手が何度でも立ち上がって、何度でも来る男だと思っています。ですから今回も怪我から必ず復帰して、また立ち上がって、リングに戻ってきてくれると、僕は…信じて…そして祈って、リングで大谷選手を待っています。それだけです」と大谷にメッセージを送った。
【杉浦の話】「まず4月10日のZERO1さんの両国の大会で、大谷選手と試合をして、僕の技で大谷選手が怪我してしまって、これについては本当に大谷選手に申し訳ないと思っています。すみません。そして何よりも大谷選手のご家族にご心配、ご迷惑をおかけしたままで…本当に申し訳ございません。4月10日から、僕なりにどうしていけば良いか考えたんですが、今日のような大会があればプロレスラーとして何かお手伝い、ご協力できればと思いまして、今回も出場させてもらいましたが、今後も大谷選手の力になれるなら、試合でも他のことでも何かあれば協力させてください。これは本当にお願いします。大谷選手が何度でも立ち上がって、何度でも来る男だと思っています。ですから今回も怪我から必ず復帰して、また立ち上がって、リングに戻ってきてくれると、僕は…信じて…そして祈って、リングで大谷選手を待っています。それだけです。ありがとうございました」
【試合後の田中】
▼田中「リング上でしゃべりたいことは、ほとんど話したので。僕たちはリング上で頑張っていかなきゃいけない。下は本当に向いてられないので、上を向いて頑張っていくしかないし。本当にZERO1の歴史を見ても、ピンチはピンチでずっとやってきたんですけど、今は本当に最大のピンチかもしれんけど、気持ちを一つにしてやっていけば…すべてが可能になるとは思わないけど、そこに近づくものにはなると思うんで。そういう気持ちはずっと持ち続けてリングに上がりたいなと思います。僕が杉浦さんにこのベルトを取られて、元日にもやってね、それから数ヶ月しか経ってないなかで挑戦を受けてくれて感謝してるし、僕にとって大谷晋二郎もそうやし、杉浦貴…。炎舞連夢もそうだし、弾丸ヤンキースっていうのも切っても切れない仲やし。今、大谷がこういう状態であっても、この絆はずーっと続いていくもんやと思ってるし、それは杉浦さんにしてもそうやから。まだまだ大谷さんとの歴史も、杉浦さんとの歴史もずーっと続けていくつもりで俺はいます」
――杉浦選手もリングに上がるのにも覚悟があったと思うが
▼田中「どういう気持ちかは本人にしか分からないですけど、ナーバスな気持ちというのもリングを下りればやっぱりあったと思うんですよ。でもリング上で戦えば、前と変わらない杉浦貴でいてくれた。そこはホッとしてるし、感謝でしかない。このシチュエーションで田中vs杉浦…大谷エイドでやれた。これも杉浦さんが受けてくれなかったら、やれなかったことですから。そこはやっぱりZERO1の選手全員で感謝していると思います。快く出してくれたノアさんだけでなく、新日本さん、全日本さん、大日本さん…言えばキリがないですけど、男子も女子も大谷晋二郎のために上がっていただけたと思ってるんで。それは大谷さんがずっとやってきた結果だと思います。僕らもそれを引き継いで大きくしていかないといけないなと思います。若い選手もいるし、もっと行かなきゃいけない!っていうのは、言葉にも態度にも表れてると思うんですけど、みんなが求めてることはもっともっとその先やと思うから。いずれ僕らを超えていかなきゃ未来はないし。超えられるもんなら超えてみなって」
――炎舞連夢のテーマ曲だったが?
▼田中「この間(大谷が)負けて『このベルトを取り返したい、だから大谷のために』っていうワケではないんですよ。ただ、大谷と一緒に(リングに)行ければな、っていうのはありました。この大会は大谷のために。ただ、対杉浦に関しては田中将斗個人としての思いのほうが強かった。でも、それでスゲー試合したら大谷エイドのためになるし、大谷さんのためにもなるかもしれないと。僕、大谷さんにスゲー影響を受けてる人間なんで“もらってばっかり"だったと思うんで、ちょっとずつちょっとずつ返していかなきゃいけないと思います」
――火祭りも近いが、改めてZERO1での今後に向けて?
▼田中「火祭りっていう歴史をたどれば、やっぱりそれも大谷晋二郎から始まるわけで。今のこの厳しい状況のなかで、俺が出なきゃやっぱり始まらない。途中怪我で離脱っていうのもありましたけど、ずーっと第1回から出続けてるのは僕しかいないんで。出るつもりではいますけど、若いヤツらが『田中がいなくても成功させてやる』って気持ちでいてくれたら良いとも思いますけど」