【Fortune Dream】俳優・井浦新さんが小橋のコスチュームデザイン秘話を告白 異色トークバトルが実現 2024/6/12

『Fortune Dream 9』後楽園ホール(2024年6月12日)
Fortune Dream 9 Special Talk Battle △小橋建太vs井浦新△

 これまでレジェンドレスラーとのトークバトルを行ってきた小橋だが、今回は俳優である井浦さんとの異色対談が実現。井浦さんがデザインした現役時代のコスチュームや小橋の技について熱く語り合った。

 現在放送中のテレビドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(フジテレビ)など数々の作品に出演している井浦さんは、デザイナーとしても活動しており、旧知の関係だった小橋の現役時代のコスチュームやFortune KKのロゴ、Fortune Dreamのリングマットなどもデザインしている。小橋、井浦さんは別々に井浦さんがデザインした現役時代のガウンを着て入場。「コバシ」コールのみならず「アラタ」コールも発生した。

 井浦さんはデザイナーとしてNOAHのジャージなどを手掛けていたが、2人の関係が深まったのは、小橋のコスチュームを作るようになってから。若手時代の小橋はオレンジ色がトレードマークだったが、それを2000年のNOAH旗揚げ後に黒を基調にしたものに変えた。それは井浦さんがキッカケだった。

 「オレンジを13年間使っていたので、凄い大事にしている色だったんですよ。これを変えようと思った時に新さんに相談したんです。僕の新しいタイツを作ってくれないかと」と小橋。相談を受けた井浦さんは「任された重圧はありました。小橋さんの一ファンとして、ファンの皆さんの気持ちもわかりますから。一番オレンジを大事にしているのは小橋さん。小橋さんがオレンジを変えるというのは事件ですよね」と重く受け止めたものの、「オレンジを過去にして、小橋さんが引っ張っていくNOAHをイメージして、ここから始まるのが絶対いい」と後押しし、「オレンジと決別しましょう」と提案した。

 当初は黒を基調にし、灰色の炎がデザインされたが、小橋が長期欠場から復帰した以降は、井浦さんが以前から大事にしていた紫を炎の部分に使うようになったという。2003年3月1日に日本武道館大会で行われた三沢光晴戦で着用したガウンのほか、何パターンも井浦さんがデザインし、そのたびに小橋と話し合いながらブラッシュアップしていった。

 コスチュームだけでなく、小橋の技についても話題に。ファンとして井浦さんが挙げた小橋の好きな技は「オレンジクラッシュ」「垂直落下式ブレーンバスター」「バーニングハンマー」。「僕の好きな技の系統は垂直落下系。自分の中でイメージする時はだいたい持ち上げてから垂直に落としています。その中でもオレンジクラッシュは早かったと思います。こんな夢みたいな技があるんだと思った記憶があります」と熱い思いを語ると、現役時代のバーニングハンマーや垂直落下式ブレーンバスターの映像が場内ビジョンに流され、その急角度の一撃に客席からはどよめきが巻き起こった。大技だけでなく、通好みの「ローリングクレイドル」を挙げると、場内からは拍手が飛び、小橋も「ローリングクレイドルを選んでくれると嬉しいですよね」と笑顔を見せた。

 さらに、井浦さんはドラマの中で小橋のラリアット、KENTAのgo 2 sleepを使ったことがあると告白。小橋はドラマに出演した際に「うまいいですよ。いいです」と井浦さんが演技を褒めてくれたことを明かすなど、トークバトルは白熱の戦いの末、30分時間切れ引き分けに。小橋と井浦さんがガッチリと握手を交わし、“激闘"はお開きとなると、敬意を示して互いにロープを開いてリングを降りた。