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　『AEWダイナマイト』が現地時間14日、バージニア州ノーフォークで行われ、AEW世界王者スワーヴ・ストリックランドがウィーラー・ユウタとの一騎打ちに完勝。試合後、次期挑戦者ブライアン・ダニエルソンを不意打ちでKOした。

　AEW世界王者・ストリックランドにオーエン・ハート杯トーナメント覇者・ダニエルソンが挑む8・25『オール・イン・ロンドン』が刻一刻と迫る中、引退をかける覚悟のダニエルソンは先週、ジェフ・ジャレットとの一騎打ちに快勝。試合後、ストリックランドは「タイトル戦の前に俺も来週のダイナマイトでウォーミングアップをしたいんだ」と宣言。この日、ダニエルソンとブラックプール・コンバットクラブで共闘するユウタとの対戦に臨むことになった。

　「俺はお前がジェフ・ジャレットと戦うのを見ていた。来週はお前に最前列に座ってもらいたい。俺がAEWで最も危険な男である理由を見せてやるよ」と予告したストリックランドに呼応し、ダニエルソンがリングサイドで観戦。ストリックランドはフロントハイキックで先制し、ユウタをバリケードに何度も叩きつけた。ダニエルソンの眼前で鉄階段に投げつけると、「俺がロンドンでお前を倒して引退させてやる」と言い放った。

　リングに戻ってもストリックランドはバックブリーカーを連発し、後頭部へのダイビングエルボースマッシュを放つなどユウタを圧倒。ユウタがトペスイシーダで反撃しても、コーナーダイブをキャッチしてのクロスフェースで絞め上げる。ユウタもアンクルホールドで切り返し、ジョン・モクスリーばりのアンビルエルボーを連打。シートベルトクラッチで丸め込んだ。

　ストリックランドは3カウントを許さない。ユウタのエルボーや逆水平を不敵な笑みとともに真っ向から受け止めると、ヘッドバットで逆襲した。ダニエルソンがユウタにゲキを飛ばす中、ストリックランドはハウスコールキックを3連発。馬乗りになって何度も殴りつけるとレフェリーが試合を止めた。

　ストリックランドがダニエルソンの眼前でユウタに完勝。試合後、ダニエルソンが救出に駆けつけると、リングを降りたストリックランドは「これは2週間後にウェンブリースタジアムで俺がお前にしようとしていることの一例に過ぎない。お前は家族を連れてくるんだろう? 俺はお前の娘の前で同じことをするつもりだ。そしてお前を引退させてやる」と通告した。

　ストリックランドが去ったかに思われたが、さらなる仕掛けを用意していた。ダニエルソンがユウタを介抱していると、リングに引き返して、ハウスコールキックをさく裂。不意打ちを食らったダニエルソンが大の字となった中、ストリックランドはAEW世界王座のベルトを掲げて勝ち誇った。