【新日本】ヒロムがNEVER獲りに照準「絶対に認めさせる」 HENAREは拒否「挑戦に値しない」 2024/8/17

『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 34』東京・両国国技館(2024年8月17日)
○HENARE&グレート-O-カーン&フランシスコ・アキラvs内藤哲也&高橋ヒロム&BUSHI×

 ヒロムがHENAREの持つNEVER王座に照準。「絶対認めさせるよ。お前も俺とやりたいはずだ」とアピールしたものの、王者のHENAREは「お前は挑戦に値しない」と斬り捨てた。

 ヒロムは7・5東京武道館大会で6人タッグながら内藤との初対決が実現。時間切れドローに終わると、一騎打ちを熱望したヒロムは「内藤さんがIWGP世界ヘビー級王者なのであれば、俺はNEVERのシングル王者として、あなたの前に立ちたい」と王者対決による内藤戦実現を見据えた。

 G1期間中は試合に出場していなかったヒロムが両国大会で久々に登場。UNITED EMPIREとL・I・Jの6人タッグマッチで、現NEVER王者・HENAREとの対戦が実現した。

 帝国軍の奇襲を受けて出鼻をくじかれ、内藤が捕まってしまったものの、ヒロムがリングに飛び込むと状況は一変。アキラとのスピーディな攻防を制すると、HENAREを手招きして挑発した。ここでヒロムは肉弾戦を選択。ヘビー級を相手にしてショルダータックルで何度も突っ込むと、ジャーマンやファルコンアローで豪快に王者をぶん投げる。しかし、HENAREもコルバタ狙いを強引に防ぐと、バーサーカーボムで黙らせて、パワーの違いを見せつけた。それでもヒロムはトラースキック、ラリアットで押し返して、痛み分けに持ち込む。

 最後はHENAREがBUSHIをアルティマで絞め上げて貫禄勝ち。試合後、G1公式戦の因縁を引きずる内藤とオーカーンがタイトル戦を見据えてにらみ合うが、HENAREとヒロムも互いを強く意識した。HENAREはNEVERのベルトを高々と掲げると、ヒロムに見せつける。2人はロープを挟んで視殺戦を展開。HENAREが口にくわえたベルトにヒロムは手を伸ばしてみせた。

 「改めて、やっぱり、俺はNEVERのベルトが欲しい。いや、訂正する。“HENAREが持ってるNEVERのベルト"が欲しくなった」とヒロム。体格差を見せつけられたものの、「ジュニアとヘビー、いや、プロレスの醍醐味だろう。こんな小っこいヤツが、自分と体重が20kg近く違う選手とこれだけぶつかれるって、気持ちいいよ。一発一発が重たい。しんどい。でも、俺がプロレスに求めてるのは、これだ」と闘志に火が点いたようだ。

 「ファンの時、一番好きだったのは、こういう熱いぶつかり合い。俺が昔、ファン時代、金本(浩二)さんを好きだったように、バチバチとしたやり合い、一発で意識が飛びそうなぐらい重い打撃、たまんないな。興奮するよ。興奮してくるとさ、高橋ヒロムは止められないんだよ」と完全にスイッチが入った様子。「もちろん受けてくれるよな? ホントは今日、ガッツリと勝って、明日の両国でタイトルマッチと行きたかったけど、そうもいかないだろう。いいよ、絶対認めさせるよ。お前も俺とやりたいはずだ。熱い闘い」とHENAREに呼びかけた。

 一方、HENAREはIWGP世界ヘビー級王者の内藤に狙いを定めていたものの、ヒロムに横やりを入れられた形。「俺の体重は108kg。お前はチカラがある? 俺はそうは思わない。他のロス・インゴベルナブレスのヤツらと同じだ!」と吐き捨てると、「ヒロム、お前はたった一人、まだ小さな炎が残っているけれど、頭がイカれちまってる。イカれてる! お前にこの王座への挑戦権はない」と対戦を拒否した。

 G1を完走したばかりのHENAREは「俺はこの『G1』で過酷な対戦を闘い抜いてきた。デビッドからの容赦ない攻撃、ゴトーからのヘッドバット……それでも、俺はこの通り強く、大きく、生き残っている! 毎日トレーニングも欠かしていない! 解説席で休暇を楽しんでいるお前に同じことが言えるか? お前に挑戦に値しない!」とプライドをあらわにして徹底拒否の構え。ヒロムはそんなHENAREを振り向かせて、内藤との悲願の一騎打ちに向けた足掛かりにできるのか。


【HENAREの話】「おい、ヒロム! 俺に何言ってるんだ!? 何言ってるんだ? (ベルトを口にくわえて)このベルト、美味しそうに見えるか? 奪いに来るのか? 俺がどれだけ耐えてきたか、聞いただろう? これが欲しいのか? そのためには、もういくつかミートパイを食べないといけないな。明後日、ニュージーランドに帰るから、ミートパイを買って帰ってくるさ。食べて、食べて、食べまくればいい。そしたらデカくなれるかもしれない。俺の体重は108kg。お前はチカラがある? 俺はそうは思わない。他のロス・インゴベルナブレスのヤツらと同じだ! 壊れたナイトー。平気な素振りをしながら、中身は壊れかけている。他のヤツらと同じだ。ヒロム、お前はたった一人、まだ小さな炎が残っているけれど、頭がイカれちまってる。イカれてる! お前にこの王座(NEVER無差別級)への挑戦権はない。俺はこの『G1』で過酷な対戦を闘い抜いてきた。デビッドからの容赦ない攻撃、ゴトーからのヘッドバット……それでも、俺はこの通り強く、大きく、生き残っている! 毎日トレーニングも欠かしていない! 解説席で休暇を楽しんでいるお前に同じことが言えるか? お前に挑戦に値しない!」

【オーカーンの話】「(※報道陣に背を向けて、トランクスの後部に印刷されたスポンサーのロゴを見せ)今宵も、Fate/Grand Order、上田功二、上田健心、K.YUKO、HAKA、ジーストア、キュアメイドカフェ、COSPA、(※前を向いて)同盟に感謝する。(※持ってきたイスに座って腕組みし)この『G1』、3つも、この手に収めたことがある。一つ、確固たる己のファイトスタイル。一つ、プロレスを楽しむこと。そして、余がよく言う『報われるには報われるまで続けるしかない』。その『報われる時』、明確な答えだ。全会場で、帝国民でいっぱいにし、大オーカーンコールでいっぱいにすることが、余の目指す支配の形である。(※Tシャツとトランクスに入ったシンボルマークを見せ)このシンボルマークはなあ、耳にハテナをかけて作った。『聞こえない』という意味がある。まだまだ、オーカーンコール、聞こえねえな。世界中で、帝国民でいっぱいにする。支配する。(※イスから立ち上がり)そのために、獲りに行こうか。IWGP世界ヘビーを」

※アキラはノーコメント

【ヒロムの話】「改めて、やっぱり、俺はNEVERのベルトが欲しい。いや、訂正する。“HENAREが持ってるNEVERのベルト"が欲しくなった。俺さあ、大好きなんだよ。こういうバチバチとしたぶつかり合い。ジュニアとヘビー、いや、プロレスの醍醐味だろう。こんな小っこいヤツが、自分と体重が20kg近く違う選手とこれだけぶつかれるって、気持ちいいよ。一発一発が重たい。しんどい。でも、俺がプロレスに求めてるのは、これだ。いつも俺は、いろんなスタイルをやってるよ。いろんなスタイルが好きだ。ちょっと面白い闘いも、何でも俺は大好きだけど、一番好きだったのは、ファンの時、一番好きだったのは、こういう熱いぶつかり合い。俺が昔、ファン時代、金本(浩二)さんを好きだったように、バチバチとしたやり合い、一発で意識が飛びそうなぐらい重い打撃、たまんないな。興奮するよ。興奮してくるとさ、高橋ヒロムは止められないんだよ。大好きなんだよ。久しぶりだな。新日本プロレスに入って、金本さんとやった。そして去年、藤田“Jr"ハヤト選手とやった。そして、今までさんざんやり合ってきたドラゴン・リーとも、こういう興奮するぶつかり合いをやった。楽しみだよ。なあ、受けてくれるだろう? もちろん受けてくれるよな? ホントは今日、ガッツリと勝って、明日の両国でタイトルマッチと行きたかったけど、そうもいかないだろう。いいよ、絶対認めさせるよ。お前も俺とやりたいはずだ。熱い闘い」

【内藤の話】「先日、『この夏の借りを、年内に返したい』って東京スポーツで言ったけど、グレート-O-カーンもその一人なわけで。この『G1 CLIMAX』の優勝者の意向次第だけど、意向次第では、グレート-O-カーンとのタイトルマッチもありかな〜……。グレート-O-カーン、ファイナルトーナメントで鷹木信悟に敗れた男だけどね。カブロン!」

※BUSHIはノーコメント