【新日本/スターダム】タイチ援護射撃でなつぽいがコナーズ&テクラに雪辱 ミックスドタッグ王座設立を熱望 2024/11/17

『Historic X-over 2〜新日本プロレス×STARDOM合同興行〜』エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第1競技場(2024年11月17日) ○なつぽい&タイチvsクラーク・コナーズ&テクラ×

 タイチの援護射撃を受けたなつぽいがテクラを仕留めて雪辱に成功。試合後、2人はミッスクドタッグのタイトル設立を熱望した。

 事の発端はスターダム10・2後楽園大会だった。COSMIC ANGELSとH.A.T.E.のイリミネーションマッチの終盤、突然、コナーズが乱入。なつぽいにスピアーをぶち込んでテクラの勝利を呼び込んだ。プライベートで交流のあるコナーズとテクラが結託した一方、襲撃を受けたなつぽいは激怒。報復すべくパートナーに縁のあるタイチを指名し、新日本×スターダム合同興行で波乱含みのミックスドマッチが組まれた。

 コナーズはスターダム11・4後楽園大会でも再びテクラの手引きで乱入。COSMIC ANGELSのみならず、正規軍的存在のSTARSまで飛び込み、大乱闘を繰り広げていた。

 お揃いの白いガウン姿で入場したタイチ&なつぽいだったが、序盤から劣勢を強いられた。H.A.T.E.がのっけから介入。早くもコナーズはスピアーを狙ったものの、COSMIC ANGELSの面々が身を挺して阻止する。だが、なつぽいが攻勢に出ても、場外からコナーズが足をすくって妨害。コナーズ&テクラは暴走ファイトで一方的にタイチ&なつぽいを暴行した。

 男性レスラー同士、女性レスラー同士戦うのがルールだが、コナーズは場外戦になると、なつぽいに容赦なくストンピングを浴びせる。その後もなつぽいの劣勢が続いたが、なんとかタッチをもらったタイチが反攻。聖帝十字陵やバックドロップでコナーズを攻め立て、いい形でなつぽいとスイッチした。

 なつぽいもタイチに続いて攻勢に出ると、フェアリアルギフトで勝負に出るが、避けられて痛恨の自爆に。コナーズ&テクラはレフェリーとの交錯を誘って無法地帯になると、暴挙に動く。コナーズは後楽園の再現とばかりにスピアーの構えに。

 だが、急行したタイチがテクラを突き飛ばし、誤爆を誘って援護射撃。我を忘れたコナーズが再びスピアーを狙って突っ込むが、なつぽいはトラースキックを連発して猛抵抗を見せる。そこにタイチが加わり、ダブルの天翔十字鳳がクリーンヒット。コナーズを戦線離脱に追い込むと、最後はなつぽいがフェアリアルギフトでテクラを沈めた。

 タイチの献身的な援護射撃を受けたなつぽいがテクラを沈めて雪辱を果たした。試合後、笑顔で喜びをあらわにしたタイチ&なつぽいは、バックステージでも互いを称え合う。「俺はこういう合同興行大好きだし、今日もお客さんがこんなになってんだから、みんな見たいんじゃない?」と継続的な合同興行開催を希望したタイチは「どうだ、お偉いさん? こんだけ客入ってんだ。女子タッグ? 男女タッグ? なんていうの? ミックスドタッグ選手権、作ってくれよ」とタイトル設立も熱望。なつぽいも乗る気で、最後はちゃっかりタイチに高級寿司店での祝勝会を約束させていた。

【試合後のタイチ&なつぽい】

▼タイチ「よかったあ。大丈夫?」

▼なつぽい「はい」

▼タイチ「ほっとした……。よかった、これで。今日、守れなかったら、ぽい(なつぽい)のお気に(入り)に袋叩きにされてたよ。よかったあ……」

▼なつぽい「タイチさん、ありがとうございました」

▼タイチ「危うい場面作っちゃったけど、なんとか……。よかった、最後……」

▼なつぽい「ほんとに……」

▼タイチ「特訓の成果出たね。(※手で払うような動きをして)これの……」

▼なつぽい「いやでも、激臭スプレーを出す前に……」

▼タイチ「(試合を)やる前にあれを見せてね、『コナーズたちが対策したらどうするんですか?』って。だからあれ、フェイクに決まってんだろ。お前らに向けたテッテレーだよ。あんなことふざけてやってるだけで、あの取材が終わったあと、みっちりやり込んだんだよ、2人で。その結果がこれで出てるんだよ。お前らまんまと、俺らのテッテレーにはまりやがって。ざまあみろ。しっかり考えたんだ」

▼なつぽい「フェイクですよ、あんなの」

▼タイチ「フェイクだ」

▼なつぽい「フェイクですよ」

▼タイチ「合同練習……」

▼なつぽい「まあでも最後、コナーズにしっかりやり返すことができて、タイチさんのおかげで……」
▼タイチ「いやいや俺なんてもうね、それをちょっと手助けしてるだけだから。それを全部出すのは自分だから。いやあ、すごかった。あいつ相手にあそこまでやれたことは、ちょっと考えられないね。こんな華奢なぽいちゃんから。ビックリした。ほんとすごいわ」

▼なつぽい「ありがとうございます。テクラ、これでまだ終わりじゃないから。まだまだウチらの闘いは続くよね? その時まで、テクラ、コナーズ、バーイバーイ!(※と言って控室の方へ向かう)」

▼タイチ「……バイバイってなに? ほんとになに? (※と言ってあとを追うも、戻ってきて)いやもうほんとに、俺はこういう合同興行好きだし、今日もお客さんこんなになって(入って)んだから、みんな見たいんじゃない?」

▼なつぽい「入ってた……」

▼タイチ「男子(と)女子がやんのどうだって思うファンもいっぱいいると思うけど、そん気持ちもわかる。レスラーも思ってると思う。ウチのレスラーなんて特に。女子とやんなんて……って。思ってる人は出なきゃいいんだよ。ね? オファー来ても断ればいい。それだけの話。俺らは興味ある。出たいと思ったら協力するだけ。出るだけ。それだけの話だから。結果こんだけ盛り上がってるんだからさ。俺はありだと思うよ。また第3回、第4回やって。お互いのためにね」

▼なつぽい「そうですね」

▼タイチ「ぽいちゃんと一緒にやってね、たむちゃんもそうだけど、"……"なんて思うとこあったら、俺ももう2度とやりたくないと思うけど、今日もこんな逞しいとこ見せられると。ますますこれを、もっとね、もっとやっていきましょう。もう、女子タッグ(のタイトル)とか作ろう、女子タッグ……」

▼なつぽい「ああ! 2年前も……」

▼タイチ「なんか言ってたけどね?」

▼なつぽい「言ってたんですけど、なかなかできないなあって……。早く作りましょう」

▼タイチ「どうだ、お偉いさん? こんだけ客入ってんだ。女子タッグ……女子タッグ? 男女タッグ? なんていうの? ミックスドタッグ選手権、作ってくれよ。一番最初に名乗りを上げるよ、俺らが」

▼なつぽい「なんか……たむちゃんになんかしてましたよね? 見てましたよ」

▼タイチ「(※照れながら)いや、なんかちょっと……デートしてもらおうかなと思って……。でも今日はね……」

▼なつぽい「夢じゃなくて?」

▼タイチ「なんか夢だったらしいから、デート……」

▼なつぽい「なんか私も夢じゃないかと思ってたら、夢めだったんですね、あれ? ちょっと勘違いしてた」

▼タイチ「そう。ちょっとね、今日でも、こういい結果出たしね、気持ちいいんで、今度ちょっとまた配信来てもらって、なんかおいしいもの食べません、2人で? 祝勝会やって」

▼なつぽい「はい。やりたいです」

▼タイチ「ね?」

▼なつぽい「やりたいね」

▼タイチ「そのあとちょっとデートでも……」

▼なつぽい「高いお寿司……」

▼タイチ「2人でデートとか……」

▼なつぽい「高いお寿司……」

▼タイチ「あの寿司……。(※小声で)デートしません?」

▼なつぽい「高いやつ……」

▼タイチ「高いやつね……」

▼なつぽい「バイバーイ!(※と言って先に控室の方へ)」

▼タイチ「バイバーイってなんだっつうんだよ!?(※と言って後を追う)」


【試合後のコナーズ&テクラ】

▼コナーズ「(※イスを手に入ってきて、ダメージが大きいテクラをそこに座らせる)あれこそがクラークの打撃から期待できるものだ。あれこそが世界で最も破壊的な2人のレスラーなのだ。勝敗では負けと記載されるだろうが、そんなものはどうでもいい。今夜、俺たちは世界へ、俺たちがどれだけ破壊的であるかを示せた。世界中を巻き込む騒乱をだ。(※テクラに向かって)スピアのことは本当に申し訳ない。だが、これこそがナツポイが受けた衝撃だ。彼女は1週間歩けなかった。テクラは明日には回復するだろう。今夜ひと晩、ビールで癒せば大丈夫だ、テクラ。相当やられたな。最悪だな。こんなことになって申し訳ない」

▼テクラ「(※コナーズがコメントしている間、何度も苦しそうなうめき声を上げていた。イスに座ったまま、腹部を押さえながら)しゃべることもできないよ。今まで起きた中で最悪なことのひとつだと思う。だがよくあることだ。あのクソ野郎は私の顔を蹴った。クソ野郎にさらに顔を蹴られ、コナーズにスピアされちまった。ヤツ(なつぽい)に同情するよ。あんたはあいつにスピアしたんだからな。だけど私の内臓が押し潰されてる。だがどっちにしろ、良い試合だったよ。私たちは泣くつもりはない。もしこれで終わりだと思ってるなら、間違ってる。これはクラークとテックス(テクラ)の始まりに過ぎない。回復したら、タッグリーグに戻る。そしてあんたと私で……」

▼コナーズ「世界を覆してやろう。なぜならバイオレンスとセックス、クラークとテックスだからだ」