【DDT】クリスが佐々木との36分超死闘制してKO-D無差別V1 2025年へ「このベルトとともに新たなチャレンジを」 2024/12/28

『Ultimate Party 2024』両国国技館(2024年12月28日)
KO-D無差別級選手権試合 ○クリス・ブルックスvs佐々木大輔×

 クリスが36分超えの死闘の末に佐々木を下し、KO-D無差別級王座初防衛に成功した。

 クリスは11・4墨田区大会で青木真也を破り、1年ぶりのKO-D無差別戴冠。試合後、佐々木が挑戦を表明し、この日のV1戦が実現した。

 試合はDAMNATION T.A、シャーデンフロイデ・インターナショナルが介入する荒れ模様で幕開け。見かねたレフェリーが両陣営のセコンドに退場を命じた。1対1になると、佐々木がクリスの足を鉄柱に固定してイスでめった打ち。なおも足攻めを続けたが、クリスは鉄柱に引っかけた佐々木の腕をイスで殴打してお返しし、テーブル上でのパイルドライバーを敢行した。

 佐々木もトペスイシーダ、場外へのダイビング・エルボードロップを敢行したが、クリスはプレイングマンティスボムで逆襲。DAMNATION T.Aの面々が乱入しても、シャーデンフロイデのセコンドが駆けつけて撃退した。クリスと佐々木はステープラーで打ち合うと、佐々木がイス攻撃を見舞ったが、クリスは雪崩式プレイングマンティスボムで返り討ち。張り手連打から高角度のプレイングマンティスボムIIを決めて佐々木にトドメを刺した。

 クリスが36分を超える激闘を制してKO-D無差別初防衛に成功した。試合後、珍しく握手に応じた佐々木に「両国、愛で勝ちました。ササキ、あなたは愛が嫌い。分かってる。でも、ササキさん、愛してるよ。プロレスはいい人も必要。悪い人も必要」とメッセージ。出場選手たちをリングに呼び込むと、「皆さん、ありがとうございました。去年、両国での最後1回だけ。また両国の最後ですごい幸せ。来年も応援よろしくお願いします。シャーデンのいつものヤツ、1、2、3、4!」と両国大会を締めくくった。

 バックステージで「2024年、いい1年だったと思う。試合前、ササキには何も感じてないと言ったけど、心の奥底では、リスペクトがあるのかもしれない。両国のメインイベント、これで3回目。そして2回勝利できたこと。これは本当に夢が叶ったような気持ち」と振り返ったクリス。KO-D王者として越年することになり、「2025年はこのベルトともに、さらなる夢をもっていきたい。プレッシャーはあるけど、いいプレッシャー。新たな挑戦が自分にやってくることが喜ばしい。DDTのことは大好きだし、いつまでもここにいたいけど、何も変わらないのはよくないので、DDTにいても新たなチャレンジを迎えられることがすごくうれしい」と誓った。

【佐々木の話】「今回は勝たなきゃ発言する権利はないと思ってる。クリス・ブルックス、俺にはない力を感じたよ。民の声を力に変えられる男だ。俺にはできない。今回は俺の完敗」