【全日本】春の大一番へ絶対の自信 「今の全日本の顔は俺。宮原健斗が勝つことは絶対にない」 3・29大田区・三冠戦へ斉藤ジュン インタビュー 2025/3/25

 3・29大田区大会で宮原健斗を迎え撃つ三冠ヘビー級王座3度目の防衛戦に臨む斉藤ジュン。3・9後楽園大会で宮原に直接敗れて世界タッグ王座から陥落してしまったものの気持ちを切り替えた。絶対の自信を胸に最高男超えを遂げるつもり。三冠王者としてのチャンピオン・カーニバル出場もかかる春の大勝負へ向けた今の心境を聞いた。


【斉藤ジュン インタビュー】

――3・29大田区大会での三冠戦が迫ってきましたが、今の心境は?

▼ジュン「三冠チャンピオンとしてやってきたが、世界タッグのベルトを落としちまったからな。あの時はさすがに気持ちが沈んだな。弟のケガでベルトを返上したけど、負けて落としたのはこれが初めて。タッグとして1年何ヵ月ぶりの負けで、ちょっと下を向いてしまったが、次の日には二人して上を向いて歩いてたよ。しかも自分が宮原健斗に直接獲られてしまったからな。宮原健斗はこのまま三冠ベルトも奪い取って5冠王に返り咲くと息巻いているが、そう簡単にいかせないというのが俺の気持ちだな。確かに宮原健斗は今まで三冠ベルトを何回も防衛してきて、キャリアも俺より全然上だが、今の三冠チャンピオンはこの俺だ。あらためて斉藤ブラザーズのお兄ちゃんは強いんだぞというのを見せてやりたいな。今の全日本プロレスの顔は三冠チャンピオンの俺だから。宮原健斗、お前じゃない」

――世界タッグ戦では宮原選手に直接敗れました。

▼ジュン「それはもちろんマイナスだし、世界タッグは勝つのが当たり前だったが、負けてしまった。しかもこの俺が宮原健斗に獲られてしまったというのは、やっぱり精神的なショックが大きかったな。だが、もう気持ちを切り替えて前を向いている。宮原健斗が勝つことは絶対にないな」

――ジュン選手にとって宮原健斗はどんな存在ですか?

▼ジュン「やっぱり大きい存在だな。練習生の時に『目標とするレスラーは誰かいるか?』と言われた時、『宮原健斗みたいになりたい』と言ったことがある。それぐらい大きく見えてたんだろうな。やっぱり全日本プロレスを昔から見てる人からしたら宮原健斗は全日本にとって大きい存在だと思う。だが、俺も安齊勇馬から防衛して、青柳優馬から2度目防衛した。3回目の防衛にふさわしい相手だと思っている。青柳優馬を防衛して『より上に行く』と言ったが、宮原健斗から防衛すれば、三冠チャンピオン・斉藤ジュンは揺るぎないものになると思っている。必要な通過点、必要な壁だな」

――宮原選手には昨年のチャンピオン・カーニバル優勝戦でも敗れています。

▼ジュン「あんまり思い出したくないんだけどな(苦笑) 何かと宮原健斗には負けてるな。そうだな。どうしても去年のチャンピオン・カーニバルを思い出してしまうな。宮原健斗には取られてばかりだな」

――3・29大田区の三冠戦はその借りを返す最高の舞台になりそうですね?

▼ジュン「大田区ビッグマッチというのはこれ以上ない舞台だな。それにチャンピオン・カーニバル前だからな。ここは何としても三冠チャンピオンとして挑んでいきたいな。そして三冠チャンピオンとして優勝する」

――5冠からは陥落してしまいましたが、三冠王者として優勝すればシングル二冠の新たな勲章を手にすることになります。

▼ジュン「チャンピオン・カーニバルは優勝したことないから、もちろんずっと優勝したいと思ってる。弟の斉藤レイは事あるごとに俺に挑戦したいとずっと言っているが、その機会もなかなか与えてやれてないからな。ここで落としちまったら無様なところがあるからな。相手が宮原健斗とはいえ負けるわけにはいかないな」

――宮原選手とは同ブロックで、今回の三冠戦と公式戦、連勝すれば1年前の悔しさを晴らせそうですね。

▼ジュン「何かと宮原健斗と当たっているが、もしかしたら苦手意識があるのかもしれない。三冠を防衛して、チャンピオン・カーニバルでも勝つ。そうすれば、それも拭えると思う。キッチリ決めていきたいな」

――当然、去年のカーニバル優勝戦の時の俺とは違うと?

▼ジュン「全然違うな。今は俺が三冠チャンピオンだ。あの時とはひと味もふた味も違うぞ。自信をもって挑むよ」

――宮原選手を突破すればチャンピオン・カーニバル優勝の手応えも得られそうです。

▼ジュン「間違いないんじゃないか。自分のAブロックはなかなか強力なレスラーたちがいるが、三冠チャンピオンとして臨めれば、より絶対の自信もあると思う。Aブロックを全勝で勝って、決勝戦で弟の斉藤レイとやりたいな」