【AZMの話】「ああ、いってえ。ワンダー初挑戦で初めて獲ってやろうと思って、今までワンダーに粘着してきたヤツに悔しい思いさせてやろうと思ったのに勝てなかった。やっぱりワンダーのキッドは知らなかったけど、いっぱい研究したつもりだったけど強かった。でも私も強かった。絶対にそこは譲らない。でも今日はキッド、お前のほうがちょっとだけ強かったよ。またワンダー獲りにいきたいけど、キッドが巻いてるベルトなら何だって挑戦しにいってやるから、お前も私が巻いたベルト、なんでも挑戦しにこいよ。そして私は負けたけど、5月9日、アメリカでNEW JAPAN STRONGが残ってるんで、もうそこは逃せない。そこで私はシングルチャンピオンになって2冠を目指すので楽しみにしていてください。ありがとうございました」
『カードファイト!! ヴァンガード Divinez presents ALL STAR GRAND QUEENDOM 2025』横浜アリーナ(2025年4月27日)
ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 ○スターライト・キッドvsAZM×
キッドがAZMとのライバル対決を制してワンダー王座3度目の防衛に成功。同時にNEO GENESISのリーダーとなった。
キッズレスラー時代から長年のライバル関係にあるキッドとAZMが年間最大のビッグマッチ横アリ大会で白いベルトをかけて対決した。二人はこれまで不在だったNEO GENESISリーダー決定戦にも合意していた。
5分過ぎまで一進一退の先手争いが続き、AZMがエプロンでのフットスタンプを投下すれば、キッドはアンクルホールドの体勢でエプロンから場外に叩き落とし、ケブラーダを発射して譲らない。リングに戻るとキッドが旋回式ダイビングボディプレスを投下すれば、AZMはコーナーに逆さ吊りにしてのダイビングフットスタンプで応戦した。
なおもAZMが低空延髄斬り、ミサイルキック、ダイビングフットスタンプの波状攻撃に出る。ラ・ミスティカで叩きつけると、腕固めを仕掛けたが、阻止したキッドはあずみ寿司も回転を繰り返して決めさせない。ツームストンパイルドライバーで突き刺すと、AZMは体を入れ替えての腕固めで捕らえた。
AZMが腕ならキッドは足。ドラゴンスクリューでひねり上げ、マフラーホールドで捕らえる。そのままぶん回し、黒虎脚殺で絞め上げる。ムーンサルトはAZMが自爆させ、あずみ寿司で丸め込んだが3カウントは入らない。ならばとAZMはカナディアンデストロイヤーから再びあずみ寿司に持ち込んだ。
それでもキッドは沈まない。タイガードライバーで反撃すると、ムーンサルトプレスを発射。タイガースープレックスで追い討ちをかける。「立て!」と右手を差し伸べると、AZMも握り返して立ち上がる。キッドがエルボーやチョップを乱れ打てば、AZMはハイキックで応戦。クラッチ式カナディアンデストロイヤーを決めたが、キッドはコーナー上での攻防を制してスパニッシュフライでやり返す。すかさずハイブリッジのタイガースープレックスからスタースープレックスホールドにつなげて3カウントを奪った。
キッドが同門対決を制してワンダー王座V3に成功。マイクを持ったキッドは「ホワイトタイガーがまた血だらけになった」と苦笑したものの、「まあでも、AZMに約5年ぶりか。久々に勝つことができました」と喜びを爆発させた。「AZMは本当に強いし、嫉妬しちゃうぐらい技術が高い。皆さん私たちの戦いはどうでしたか?」とライバルを称えつつ、観客に問いかけると、場内は大きな拍手に包まれた。
AZMには「世界最高峰の相手と戦うのはやっぱり楽しい。ありがとう! あと、これからも隣にいてよ」と語りかけて抱擁を交わすと、キッドは「今日で正式に私がNEO GENESISのリーダーです!」と改めてリーダー就任を宣言。「キッド、AZM、芽依、光由、この若き4人で私たちにしか作れない最高のものを女子プロレス界に残していくんで、これからのNEO GENESISを応援よろしくお願いします!」と気持ちを新たに。「横浜アリーナの皆さん、大SLKコール聞かせていただいてもいいですか?」とおねだりし、横浜アリーナに「SLK」コールを響かせた。
昨年4月の横浜大会では大江戸隊から追放されてうなだれるばかりだったが、1年後の横浜アリーナ大会ではセミファイナルでライバルを下し、ワンダー王座を防衛に成功。キッドは「観客数はスターダム史上最多人数ですか。そこでの大SLKコールは幸せでした。ありがとうございます。今日で追放されて丸1年です。でも、私は今、立派なワンダーチャンピオンです」と王者として胸を張った。
すでに次期挑戦者は第0試合のスターダムランブルを制したHANAKOに決定済み。体格差がある難敵となるが、今のキッドには迷いなどない。「今日で私がネオジェネのリーダーです。しっかりまとめていきたいと思いますけど、みんなにたくさん頼って、みんなで最高のネエジェネを作り上げたいと思います。NEO GENESISの第2章、ユニットとしても個人としても、まだまだ高みを目指して、女子プロレス界を動かしていきたいと思いますんで、とうぞよろしく」と明るい未来を見据えて意気込んでいた。
【キッドの話】「またホワイトタイガーが真っ赤になりました。でも、観客数はスターダム史上最多人数ですか。そこでの大SLKコールは幸せでした。ありがとうございます。今日で追放されて丸1年です。でも、私は今、立派なワンダーチャンピオンです。こうしてAZMと横浜アリーナで防衛戦をできたのは、すごく誇れます。まだビッグマッチのメインができてないというのは悔しいんですけど、私の世界最高峰の相手と対角に立つのは楽しすぎました。約5年ぶり。すごい時間かかっちゃったけど、やっとの思いで勝てたんで、この3度目の防衛戦はすごく大きな壁だったかなと思います。同門ですけど、SLKvsAZMは永遠に続いていくと思います。いつ何時何があったとしても、私たちの戦いを見て、安心してファンの皆様にはスターダムと私たちを応援し続けていただければと思います。私がずっと言っている『このワンダーのベルトで女子プロレス界の可能性を広げていく』ということ。今日でグンと上がったんじゃないかなと思うんですけど、次はHANAKOなんだって? まあ、それはまた改めて話そうよ。そして今日で私がネオジェネのリーダーです。しっかりまとめていきたいと思いますけど、みんなにたくさん頼って、みんなで最高のネエジェネを作り上げたいと思います。NEO GENESISの第2章。ユニットとしても個人としても、まだまだ高みを目指して、女子プロレス界を動かしていきたいと思いますんで、とうぞよろしく」
【AZMの話】「ああ、いってえ。ワンダー初挑戦で初めて獲ってやろうと思って、今までワンダーに粘着してきたヤツに悔しい思いさせてやろうと思ったのに勝てなかった。やっぱりワンダーのキッドは知らなかったけど、いっぱい研究したつもりだったけど強かった。でも私も強かった。絶対にそこは譲らない。でも今日はキッド、お前のほうがちょっとだけ強かったよ。またワンダー獲りにいきたいけど、キッドが巻いてるベルトなら何だって挑戦しにいってやるから、お前も私が巻いたベルト、なんでも挑戦しにこいよ。そして私は負けたけど、5月9日、アメリカでNEW JAPAN STRONGが残ってるんで、もうそこは逃せない。そこで私はシングルチャンピオンになって2冠を目指すので楽しみにしていてください。ありがとうございました」