【新日本】藤田がワトに雪辱で無傷3連勝 連夜の先輩超えでAブロック首位快走 2025/5/15

『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』東京・後楽園ホール(2025年5月15日)
Aブロック公式戦 ○藤田晃生vsマスター・ワト×

 藤田がワトに雪辱してスーパージュニア無傷の3連勝。前夜のヒロムに続いて、連夜の先輩超えを果たし、Aブロック単独首位をキープした。

 藤田は前日の後楽園大会メインでヒロムから初勝利。開幕2連勝でAブロック単独首位に立った。3戦目の相手は2023年優勝のワトだ。両者は4・29佐賀大会でIWGPジュニアタッグ王座を懸けて対戦。ワトが藤田を沈めてベルト奪取を果たしており、藤田にとっては生え抜きの先輩に雪辱する好機となった。

 喧嘩腰でにらみ合うと、激しいエルボー合戦で幕開け。競り勝ったワトはテーピングの巻かれた藤田の左肩に攻撃を重ねる。負けじと藤田も逆水平を猛連打するが、ワトも感情剥き出しで受け止め、ミドルキックを乱射した。競り合いは続き、ワトがベンダバールに捕らえれば、藤田もネ申スペシャルでやり返す。

 藤田はハイキックに被弾しながらも、旋風脚は避けてジャーマンをズバリ。屈しないワトはレシエントメンテで叩きつけるも、通天閣ジャーマンは1回転して藤田が不時着。ロールスルージャーマンを決めてワトを追い詰めた。

 互いに大技を狙うスリリングな展開となるが、藤田はハイキックを回避すると、強烈なビンタからAbandon Hopeがさく裂。フォールにはいかず、一気に必殺技のThrill Rideで叩きつけてワトを沈めた。

 ヒロムに続いて、ワトも破り、藤田IWGPジュニアタッグ戦で敗れた雪辱に成功。無傷の3連勝を果たし、Aブロック単独首位をキープした。

 試合後、藤田は改めて前日にヒロム戦に言及。大逆転の勝利を奪った形だったが、「一番俺が納得してねえし、満足もしてねえんだ。結果を見たら勝ちだった。ただ、見てたお客さんも、そう思う人もいたかも知れねえけど、高橋ヒロムが決めようと思ったら決めれた。それは俺たちリングにいるヤツにしかわからないけど、そう見えてたんだったら……まあ勝ちは勝ちだけど、100%の勝ちじゃないよな」と悔しさをあらわに。

 それでもヒロムに続き、今宵はワトに勝利したのも確かなこと。「今日のワト。決勝でYOHと当たれたら、テメエら2人ともぶっ飛ばして俺なりの返しができるな」とワトのパートナーであるYOHへの雪辱も視野に入れると、「とりあえず今日、ワト、スリー、俺が取った。文句なしだろ? シングルでは俺のほうが強えんだ」と力強く宣言してみせた。次戦は5・17代々木大会。藤田はKUSHIDA、ワトはニンジャと激突する。