3大会連続出場となる井上凌は2022年1月のデビューから3年半が経過。世界ジュニアやアジアタッグに挑戦したことはあるもののタイトル未戴冠のまま今に至っている。「今、このプロレス界、本当に所属、他団体のみならず、俺と同じキャリア、俺より下のキャリアが活躍してる中で、すごい焦ってます」とプロレス界を見渡してそんな感情を抱いており、かつて対抗戦で対決した新日本・藤田晃生の存在を強く意識。「彼はだいぶ先を行って、たぶん僕のことなんか覚えてないと思いますけど、ここで俺が優勝して、またどっかで再戦できれば」と藤田のBEST OF THE SUPER Jr.最年少優勝を刺激に初タイトル獲りを誓った。
▼HAYATO「俺が優勝するよ。ってことは出場する選手はみんな言うと思うから、もっと別の話をしたいかな。全日ジュニアはずっと虐げられてきた。この数年間。前回、Jr.BATTLE OF GLORYがあったのは3年前。しかも最強タッグの裏で。おまけだよね。前座だよね。それも腹が立つけど、もっと腹が立つのは俺の出身、地元・愛媛で大会やった時に、そこにいる土井ちゃんとの試合がその日だけメインイベント。俺たち全日ジュニアは目の前にニンジン吊らされた馬じゃないよ。まあ今回、優勝決定戦が大田区のメインイベントになるのかなあ。ならないのか知らないけど、今回ジュニアの勝負どころだと思うよ。みんな…(テーブルの上に立って)土井ちゃんも、亮生も、せーちゃんも、光留ちゃんも、井上も、一つ飛ばして土井ちゃんも、男児ちゃんも、阿部ちゃんも。今回のリーグ戦でプロレス界のジュニアの一番が決まるよ。それは全日ジュニアがプロレス界のジュニアNo.1だってみんなが、俺が証明するから。楽しみにしてて」
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『ゼンニチJr.フェスティバル2025』へ向けた会見が3日、都内で行われ、出場全10選手が出席した。
2年ぶりの開催となるジュニアリーグ戦が名称を新たに7・17後楽園大会で開幕する。今年は全10選手が出場しての2ブロック制リーグ戦。この日、出場全選手が一堂に会しての会見が行われた。
世界ジュニアヘビー級王者・吉岡世起はシングル2冠に挑む。準優勝した2019年以来6年ぶりの出場で、「チャンピオンとして出るからには全勝優勝」とぶち上げた。「Bブロックからむーちゃんに全勝で上がってきてもらって、むーちゃんせーちゃん対決をもう一度やりたい」と決勝戦の相手に相棒・MUSASHIを指名。優勝後のプランも出来上がっており、「Bブロックのメンツと防衛戦をして、全部防衛します」と全日ジュニア総なめを描いた。
5・18大田区大会で吉岡に敗れ、世界ジュニア王座から陥落したMUSASHIにとって今回のリーグ戦は返り咲きへの足がかりとなる。「ベルトを落としてから正直、自分自身、再浮上できずにいました。その中で各ジュニア選手にジェラシーみたいなものも正直感じていました」といい、「このリーグ戦はそのジェラシーを各選手にぶつけて、もちろん優勝して再浮上図りたい」と誓うばかり。吉岡からの決勝指名に「もちろん自分も同じです」と呼応した。
前回の2023年覇者・田村男児は鈴木鼓太郎(2014年、2015年)以来、史上二人目の連覇に挑む。その原動力となるのがヘビー級への対抗意識。「サプライズも何もないわけで。既存の選手たちでいかに戦う部分を見せられるか」をテーマに定め、「ヘビー級がチャンカン(チャンピオン・カーニバル)でみんな大暴れして、ジュニアたちは大人数のタッグでやって、ヘビーが暴れてるところを見てると、ジュニアも負けてられない」と燃える田村は「ヘビーに負けない、ジュニアが一番だという気持ちを持って戦っていきます」と誓った。
3大会連続出場となる井上凌は2022年1月のデビューから3年半が経過。世界ジュニアやアジアタッグに挑戦したことはあるもののタイトル未戴冠のまま今に至っている。「今、このプロレス界、本当に所属、他団体のみならず、俺と同じキャリア、俺より下のキャリアが活躍してる中で、すごい焦ってます」とプロレス界を見渡してそんな感情を抱いており、かつて対抗戦で対決した新日本・藤田晃生の存在を強く意識。「彼はだいぶ先を行って、たぶん僕のことなんか覚えてないと思いますけど、ここで俺が優勝して、またどっかで再戦できれば」と藤田のBEST OF THE SUPER Jr.最年少優勝を刺激に初タイトル獲りを誓った。
【会見の模様】
▼吉岡「こういうシングルのリーグ戦はあんまり出たことないんですけど、チャンピオンとして出るからには全勝優勝して。しかも決勝が大田区ということで、大田区と言えばやっぱりBブロックからむーちゃんに全勝で上がってきてもらって、むーちゃんせーちゃん対決をもう一度やりたいと思ってます」
▼HAYATO「俺が優勝するよ。ってことは出場する選手はみんな言うと思うから、もっと別の話をしたいかな。全日ジュニアはずっと虐げられてきた。この数年間。前回、Jr.BATTLE OF GLORYがあったのは3年前。しかも最強タッグの裏で。おまけだよね。前座だよね。それも腹が立つけど、もっと腹が立つのは俺の出身、地元・愛媛で大会やった時に、そこにいる土井ちゃんとの試合がその日だけメインイベント。俺たち全日ジュニアは目の前にニンジン吊らされた馬じゃないよ。まあ今回、優勝決定戦が大田区のメインイベントになるのかなあ。ならないのか知らないけど、今回ジュニアの勝負どころだと思うよ。みんな…(テーブルの上に立って)土井ちゃんも、亮生も、せーちゃんも、光留ちゃんも、井上も、一つ飛ばして土井ちゃんも、男児ちゃんも、阿部ちゃんも。今回のリーグ戦でプロレス界のジュニアの一番が決まるよ。それは全日ジュニアがプロレス界のジュニアNo.1だってみんなが、俺が証明するから。楽しみにしてて」
▼立花誠吾「アップタウンの立花誠吾だ。あーん。今回、俺、全日本に出始めて5年ぐらい経つな。コロナの時から出始めて、初めてジュニアのリーグ戦に出る。それぐらい、ただ出てるじゃ出れねえようなリーグ戦だってことはわかってるからよ。ぜってえにアップタウン代表として優勝するぞ、このヤロー」
▼井上「今回のリーグ戦参戦ということで、前回のリーグ戦から今回にかけていろいろ振り返ってみましたが、今のキャラクターになったり、月日を重ねていろいろ自分もタイトルとか挑戦させてもらって。でも、そのたびに結果が伴わないことが起きたり。いわばチャンスを棒に振る。そういうことが多くて。で、今キャリア3年だけど、今、このプロレス界、本当に所属、他団体のみならず、俺と同じキャリア、俺より下のキャリアが活躍してる中で、すごい焦ってます。なので、絶対、今度こそ、このリーグ戦にすべてをかけて挑みます」
▼佐藤光留「パンクラスMISSIONの佐藤光留です。先ほど前の方がずっと虐げられてたとおっしゃったんですが、前の方が知ってる虐げられてる全日本ジュニアのもっと前、さらに前から参戦しておりますが、一度も虐げられていなかったと思ったことはありません。初めて全日本のリングに立ったのがたぶん2010年。15年という月日がたちまして、リーグ戦、新チャンピオン決めるトーナメントも含めると13回目の出場になります。決勝進出が3回。これはもう言葉を言い換えると、ちょっとした渕正信。だから、ずっと若い若い、下から突き上げるんだと思っていた自分が気づけば最年長、キャリアが一番長い全日本ジュニアを知る人間になりました。もしかしたら僕にはジュニアとして足りないものがたくさんあるかもしれませんが、ずっとそれは個性だと言ってきました。足りないものがあるからプロレスラーは面白いとずっと言ってきましたが、ここで優勝という結果を残さなければ、ただペラペラしゃべってる着物着たオジサンになってしまいますので、頑張りたいと思います。もう一つ、決勝が大田区体育館、メインイベントということになりました。もちろんみんな狙ってると思いますが、佐藤光留、経験が違うってことを見せるために。実は私、旧大田区体育館でメインイベントを張ったことがあります。2001年5月、パンクラスNEO BLOODトーナメント予選の大会メインイベントです。対戦相手は長南亮。何とか判定で勝ちましたが、そのあと日本総合格闘技界を代表する三崎和夫との対戦が決まって、うなだれながら帰ったのを覚えています。悪しき過去の記憶は払しょくするためにありますが、もう45年もたまってきました。ここらで清算したいと思います」
▼青柳亮生「全日本プロレス青柳亮生です。自分が提唱して、この全日Jr.フェスティバル2025が開催されることになったんですが、青柳亮生的テーマは外敵なのかなと思っております。僕がケガしてから、フリー選手、所属選手で全日ジュニアってものが非常に盛り上がっているなと外から見ていて思うことがたくさんありました。それでも、そこをぶっ壊して青柳亮生が優勝して、全日ジュニアは青柳亮生なんだというところを今回見せたいと思います」
▼“ミスター斉藤"土井成樹「齊藤です。土井です。名前がバトルオブグローリーからJr.フェスティバルとたいそうな名前になって、オールジャパンからしたら今後これを夏の風物詩にしていきたいと思ってると思うんですけど、最近、世界ジュニアに挑戦した身からしたら、またチャンスが来たなと。ただ一つ言っておきたいのは、これは別に世界ジュニア挑戦者決定リーグ戦ちゃうからな。このリーグ戦の覇者、優勝者は世界ジュニアチャンピオンと同等、もしくはそれ以上の価値があると思ってるから。このリーグ戦優勝して、逆にね、この前のリベンジじゃないけど吉岡世起を挑戦させたるぐらいの気持ちでいますので。そんな感じで。以上です」
▼MUSASHI「今回、Bリーグで当たる選手は初めて当たる選手がほとんどなので、そこは素直に楽しみです。5月の大田区で世界ジュニアのベルトを落としてから正直、自分自身、再浮上できずにいました。その中で各ジュニア選手にジェラシーみたいなものも正直感じていました。このリーグ戦はそのジェラシーを各選手にぶつけて、もちろん優勝して再浮上図りたいなと思っております。そして今回、出場する所属選手の中で自分が最年長になります。そして、もしかしたら皆さん忘れてるかもしれませんが、私、選手会副会長ですので、出場する所属選手最年長、そして選手会副会長として、意地を見せて優勝したいと思います」
▼田村「田村男児です。前回と違ったメンツもいて、変わらないメンツもいて、サプライズも何もないわけで。既存の選手たちでいかに戦う部分を見せられるか。それが大事だと思います。負けられないという気持ち。何で負けられないかというとヘビー級がチャンカンでみんな大暴れして、ジュニアたちは大人数のタッグでやって、ヘビーが暴れてるところを見てると、ジュニアも負けてられないなと。俺たちの出番が来た、そう思ってます。みんな戦ってる選手だけじゃなくて、スタッフも支えてくれる人たちもいて、みんなで戦う。一人一人がそういう気持ちを持って、ヘビーに負けない、ジュニアが一番だという気持ちを持って戦っていきます」
▼阿部史典「普段、全日本プロレス以外で試合をするときはジュニアというカテゴリーを意識して試合をしていることはないんですけども、この全日本プロレスにおいてはやはりヘビーというものがあって、我々ジュニアというカテゴリーが存在している。そのプライドといろんな気持ちや意識を持ってみんなが試合をしている中、あると思います。自分もこの全日本プロレスにデビュー当初から上がらせてもらってるなかでジュニアという意識が芽生えました。その中でも自分はここにいる選手たちの中でも明るく楽しく激しい、バチバチなジュニアを見せつけたうえで、この中で自分が一番面白くて強いんだぞと、あらためてしっかり見せつけたうえで優勝したいと思います」
――優勝後のプランはある?
▼吉岡「Bブロックのメンツと防衛戦をして、全部防衛します」
――吉岡選手から決勝戦でのむーちゃんせーちゃん対決を呼びかけられたが?
▼MUSASHI「もちろん自分も同じです」
――かつて対抗戦で戦った新日本・藤田晃生選手がスーパージュニア最年少優勝を飾ったが意識する?
▼井上「やっぱりその存在が今回、大きいかなと思います。表紙になったし、リーグ戦、優勝したし。彼はたぶんだいぶ先を行って、たぶん僕のことなんか覚えてないと思いますけど、ここで俺が優勝して、またどっかで再戦できればと思ってます」
▼光留「逆に質問です。リーグ戦の本命、対抗、大穴を挙げてください
――本命は当然、吉岡選手だと思います。チャンピオンですので。対抗が…ファイトスタイルが好きなので阿部選手とか、佐藤光留選手とかになると思っております。大穴と言ったら失礼ですけど、青柳亮生選手あたりを挙げたいなと思っております
▼光留ありがとうございました」
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