【GLEAT】2冠王・中嶋が第1試合で完勝 井土にエール、「組んでも面白い」 2025/8/21

『G PROWRESTLING Ver.93』CITY HALL & GALLERY GOTANDA(2025年8月21日)
○中嶋勝彦vs井土徹也×

 2冠王・中嶋が第1試合に登場 井土との一騎打ちに完勝。井土を評価したうえでエールを送り、タッグ結成にも色気を見せた。

 G-REX&LIDET UWF2冠王に君臨する中嶋が五反田大会のオープニングマッチに登場。精彩を欠く井土にシングル対決を提案して実現した一戦だった。

 開始と同時に井土がフロントハイキックで突っ込み、エルボー連打で出鼻をくじいた。中嶋がローキックで応戦してもローキックを返し、なおもエルボー連打を浴びせ、一回転式ジャーマン、ジャンピングニーの猛攻で先手を取ってみせた。

 場外で間を取った中嶋はエルボー合戦に持ち込むものの、井土が連打で押し込んでみせる。ならばと中嶋がグラウンドヘッドロックで絞め上げ、井土がロープに振ろうとしても離さない。キチンシンク、ランニングローキックの連続攻撃を浴びせ、垂直落下式ブレーンバスターで突き刺した。

 完全に動きが止まった井土に中嶋は容赦なくサッカーボールキックを連発。コーナーに追い込んでのエルボー連打でねじ伏せ、シャッターチャンス式踏みつけ攻撃に出る。引かない井土もミドルキックを連発。激しいミドルキック合戦に発展し、中嶋が重さで押し込み、「もっと蹴ってみろ!」とゲキ。呼応するように井土も連打を浴びせ、中嶋も仁王立ちで受け止めた。

 井土がカウンターのミドルキックでなぎ倒してみせると、串刺しフロントハイキックを連発。サッカーボールキックで蹴り飛ばすと、中嶋もサッカーボールキックで応戦。激しい蹴り合いが続き、中嶋の叱咤を受けた井土が連打を浴びせ、チキンウイングアームロックで捕らえる。耐えた中嶋がトラースキックを見舞い、ノーザンライトボムを仕掛けても首固めで切り返し、再びチキンウイングアームロックで捕獲。変型エメラルドフロウジョンで叩きつけると、チキンウイングアームロックで絞め上げた。

 耐えた中嶋は井土が左腕にミドルキックを連発しても、蹴り足をキャッチしてのドラゴンスクリューで返り討ち。ミドルキックでねじ伏せ、バックドロップで突き刺す。井土も張り手を連発するものの、中嶋は強烈なエルボーで押し返す。それでも井土は張り手連打、エルボー連打で立ち向かったが、中嶋は強烈な張り手で返り討ち。スリーパーで絞め上げると、レフェリーが試合を止めた。

 中嶋が井土に完勝。試合後、マイクを手に「井土徹也、もう目が覚めたんだろ? いつまでも寝てないで起き上がれよ」と投げかけると、倒れたままの井土に向かって「起き上がれっていってんだよ!」とストンピングを見舞った。

 井土が体を起こすと、中嶋は「前回、新宿で言ったよな。上の者の首を狩ろうといつも狙ってる、その目が俺は好きだと。新宿の時はどうしようもねえヤツだったな。でもどうだ。前回とは違って今日はちょっとは目つきがよくなったな」と認めるような発言を口に。「お前の雑な戦い、雑な感情、お客さんにどれだけ伝わってるかわからない。でもな、それでいいんだよ。言ってる意味わかるか? 今の精一杯をこのリングで出せばいいんだよ」と投げかけると、「今日、俺はそれが見えたぞ。前回の新宿FACEの井土徹也じゃねえ。俺の好きな井土徹也だ」と評した。

 そして中嶋は「それでもお前がこれからプロレスという険しい道を進んでいくためには、まだ足りないぞ。しっかりと覚悟を持って、このプロレスの道を進んでいけ。いつでも俺が相手してやるよ」とエール。「今日戦って、組んでも面白いかなと思ったよ」とタッグ結成にも色気をみせると、「でも、それは俺の感情だから、お前の思いはわからない。でも今日の試合で何かつかんだはずだ。それをお前がこれからこのリングの上で精いっぱい戦って、応援してくれるお客さんに胸張ってみせろ」と叱咤激励した。

 だが、当の井土は「そんなこと言われてもな、俺は中嶋勝彦が大嫌いなんだよ!」と言い切ったまではよかったが、「俺は中嶋勝彦に勝つために今日も戦ってるんだよ。今日は勝つと思ってた、勝たなきゃいけないと思ってた。でも負けた。もうどうしていいかわからない。俺は何をしたらいいのか、もうわからない。俺は今後どうしたらいいか、本当にわからないんだよ」と苦悩をにじませてリングを後にした。

【試合後の中嶋】

▼中嶋「井土徹也、前回の新宿FACEとは違って、いい目をしてたし、気を抜いたらね、首をかっ切られるかと思ったよ、ホントに。それぐらい緊張感あって、楽しいとはまた違う、刺激的だった。ああいう若い力をね、もっと育てていかないといけないと思うし、リング上でも言ったけど、まだまだ井土徹也にはこれからプロレスの道を歩んでいくうえで足りないものがあるしね。それを俺と組んでね、盗めるところは盗めばいいと思うし。まあ、それは俺だけの感情じゃないから。彼は俺のことが大嫌いだと言っていたし、組む気はないのかもしれない。でも、あの噛みつく目とマイクは面白いね」

――組んで隣で伝えたいものがある?

▼中嶋「対戦とは違って組むと見えないものが見えてくるし、俺もそうだった。俺も井土ぐらいの年齢、もっと若い時は本当に今の井土みたいにわからないことだらけだったし。でも戦っていく先輩や組む先輩、そういったところで見えてくるものがやっぱあったしね。戦うのと、組んで戦うのとまた違うものが見えてくるし、学びは常にある。俺だって、今も俺だってまだ学びだよ。でも、そうやって負けても勝ってもいいからさ、俺たちプロレスラーは進むしかないんだよ。笑いたきゃ笑えばいい。俺のことだってそう。笑いたければ笑えばいい。でも戦ってないヤツが笑うんだ。戦ってるヤツは笑わない。俺はそういう気持ちで、このプロレスの道を歩んできてる。これからも自分を信じて、自分の闘魂スタイル、××スタイルを掲げて進んでいくよ。俺の道は俺しか進めない。いくぞー! 闘魂! 根性! ネバーギブアップ! 1、2、3、ダー!! ありがとう」

【井土の話】「中嶋勝彦、お前が俺の目好きって言ってもな、俺はお前のこと大っ嫌いなんだよ。それに今日勝つと思って、勝たなきゃいけないと思って、結果負けた。この感情、もう何がいいのかわからない。どうしたらいいのかわからない。俺は何をしたらいいのか、もう自分自身がわからないよ」