【新日本/石森太二興行】石森が過酷な120分アイアンマンランブルを完走、外道との初シングル制す 11・12新宿でドラゴン・キッド戦電撃決定 2025/10/7

『ザ・リーヴpresents 超人・石森太二はもっと無茶をする』東京・後楽園ホール(2025年10月7日)
○石森太二vs外道×

 石森が過酷な120分アイアンマンランブルを完走。最後に実現した外道との初シングルマッチでも勝利した。試合後、11・12新宿大会の開催が発表に。昨年実現しなかったドラゴン・キッド戦が電撃決定した。

 昨年11月に新宿FACEで行われた『超人・石森太二は無茶をする』で、石森は再試合を含めて1日8試合を完走。試合後、石森は「ここじゃ箱が小せえだろ? だからよ、次回は後楽園でやらせろ」とアピールした。約1年の時が過ぎ、石森の言葉通り『超人・石森太二はもっと無茶をする』が後楽園ホールで実現した。

 今回は5つのブロックで構成される120分アイアンマンランブルを戦い抜くという過酷なルールに。各ブロック(PRE BLOCKは除く)では7選手が参戦する時間差入場形式でオーバー・ザ・トップロープありのバトルロイヤルが行われたが、石森はすべてのブロックで最初の入場者となり、なおかつ石森のみ勝利しても敗北してもそのまま試合は続行となる前代未聞の形式となった。石森は疲労困ぱいになりながらも120分間を戦い抜いた。

 その結果、通算の勝利数は「11」、敗北数は「10」となった。勝利数が上回った場合、石森が憧れる選手との初シングルマッチ『FINAL MUCHA』が行われると事前に取り決めがあり、石森は最後の決戦に駒を進めることになった。

 そこに現れたのはBC WAR DOGSで行動を共にし、大きな影響を受けてきた外道だった。外道は入場すると同時にダメージを引きずる石森を場外に投げ捨て、タオルを使ってのチョーク攻撃で拷問。石森がリングアウト寸前でリングインしても、外道は剥き出しとなったコーナー金具に連続して投げつけた。

 しかし、続くチンクラッシャーからのトラースキックをガードした石森は、デスバレーボムから流れるようにトラースキックを放ってお返し。捨て身の三角飛び式ケブラーダを敢行すると、肩口からコーナー金具に叩きつけて、ショルダーバスターも繰り出す。

 外道があの手この手で反則を仕掛けて、連続して外道クラッチを決めてきても、間一髪でキックアウト。外道がここぞとばかりにスーパーフライを狙ったものの、石森はコーナー金具に股間から落下させて防ぐ。ナックルパンチの打ち合いは外道が制したものの、倒れない石森は飛びヒザ蹴りからブラディークロスをズバリ。一気に3カウントを奪った。

 精根尽き果てた様子の石森は「外道さん、またやりましょう」とリングを去っていく先輩に投げかけると、「120分、駆け抜けたぞ!」と雄叫び。大の字になりながらも「ザ・リーヴ、佐藤社長、あなたが2年連続で冠スポンサーを引き受けてくれなければ、この興行は後楽園でできませんでした。感謝します」と口にし、「ちょっとダメだ。頭回らねえからよ。とりあえず締めさせてくれ」とアピールする。「PPVを見てるお前ら、それとここの会場に来ているお前ら、どうだ? 楽しかったか?」と観客に何度も呼びかけて大歓声を浴びると、「うるせえ! 騒ぐな」と一喝。「お前らといい、あのAIといい、俺をいじり倒してよ」と言いながらも、「今、こんな状況だけどよ、でもこの出来事もすべて巡り合わせ。自然とこうなる運命。俺に今必要なものを与えてくれる。お前らわかるか? これが。これはまさしく神の恵み…そうグレイスだ!」と締めくくった。

 場内が暗転し、前回の『ギンギラギンにさりげなく』に続き、深夜に酔った状態で石森が歌う『ハイティーン・ブギ』が流れて大会は終了になるかと思いきや、ここで旧AIの音声が場内に響く。今大会の前にAIが故障して、別の新AIが立ち上がっていたが、このタイミングで旧AIが復活したようだ。

 蘇った旧AIはDRAGONGATEのドラゴン・キッドに勝手にオファーしたことを明かし、石森に「石森選手、準備は整いました。あの時の約束を果たしましょう。ドラゴン・キッド選手とのスペシャルシングルマッチ実現の時です。昨年11月に続く『超人・石森太二は無茶をする』第2回を開催しましょう」と投げかけた。

 同じ闘龍門出身のキッドは、石森にとって憧れの選手で、かつて指導も受けたこともあるという。しかし、リング上では接点がないままだった。当初は昨年11月の『超人・石森太二は無茶をする』で初の一騎打ちが組まれていたものの、キッドが首を負傷したため欠場に。石森は前回大会のエンディングで「次回大会のメインのシングルマッチ、石森太二vsドラゴン・キッド、これだけはやってやるぞ」と予告していたが、今大会では実現しなかった。

 石森は「第2回は今やったの!」と主張するが、その過程を知らない旧AIは聞く耳を持たず。昨年とまったく同じ日時と会場で『超人・石森太二はもっと無茶をする』を開催すると独断で発表し、スペシャルシングルマッチ「石森vsキッド」も電撃決定に。石森は「やったんだけど…。もう1回やるの? しかも来月? やれるか!」と怒りをあらわにして大会終了となった。

 またもAIに振り回されてしまった石森だったが、バックステージでは「俺は見ての通り超人だ。俺だけ見てればいい。俺は俺なりのやり方で、誰も到達できない位置まで上がっていってやるよ。ということで、これはまさしく神の恵み、そうグレイスだ!」と力強く宣言。キッド戦に照準を合わせた。

【石森の話】「(※床に座り込んで)こんなことよぉ、考えるヤツよぉ、何考えてんだよ。イカれてるわ。なんか次、次回大会?……の話、なんかドラゴン・キッドとかって言ってたけどさ。ちっと俺、今、頭が追いついてねえからさ、改めてXでつぶやくよ。まあでも、“超人"っていうワードを見たり聞いたりするとさ、黙ってられねえ俺がいるからよ。去年も言ったけどよ、改めて言ってやるよ。俺はな、見ての通り超人だ。ああ、俺だけ見てればいい。それからな、俺はな、俺なりのやり方でな、誰も到達できない位置まで上がってってやるよ。ということで! これはまさしく神の恵み。そう、グレイスだ!」

【外道の話】「(※左の首筋あたりを押さえながら)尊敬してるって? 俺がお前を尊敬してるよ」