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5/23【DDT】田中がいつどこ権行使の青木返り討ちでKO-D王座V4

 『DDT TV SHOW! #4』が23日、WRESTLE UNIVERSEで放送され、KO-D無差別級王者・田中将斗が「いつでもどこでも挑戦権」を行使した青木真也を退け、4度目の防衛を果たした。

 この日、田中はメインイベントでHARASHIMAと越境タッグを結成し、遠藤哲哉&高尾蒼馬のDAMNATIONと対戦した。KO-D王座への“挑戦剣"を持つ遠藤と激しいエルボー合戦を繰り広げるなど真っ向から火花。高尾に的を絞ると、最後はスライディングDを叩き込んでピンフォール勝ちを収めた。

 試合後、遠藤が挑戦剣を手にしたが、そこへ突如、青木が現れ、保持していた「いつでもどこでも挑戦権」の行使を表明した。遠藤の持つ挑戦剣への行使も考えられたが、青木は「ベルトをいただきに参りました」と田中からのベルト獲りを意思表示。急きょKO-D無差別級王座戦が決行された。

 1試合終えたばかりの田中は奇襲を仕掛けたものの、あっという間に青木のペースにはまり、アームロック、キーロックを決められてしまう。田中は場外戦でのイス攻撃に活路を求めたが、青木の変型グラウンド卍固め、コブラツイストに捕まった。それでも田中は腕ひしぎ逆十字固めを阻止すると、一瞬のスキを逃さず助走なしのスライディングDを叩き込んで逆転の3カウントを奪った。

 青木の関節技に苦戦を強いられたものの、田中が連戦のハンディをはねのけてKO-D王座V4。「こんなの許されるのはDDTだけ。青木選手とやれてよかった。寝かされて、ホンモノとニセモノの闘いになったけど、彼がプロレスの技を使った以上、負けられなかった」と振り返った。

 MAOが最後の「いつでもどこでも挑戦権」を有しているため、次期防衛戦はまだ流動的だが、挑戦剣を持つ遠藤が「MAOとか関係ない。お前の首を獲って、オレの腰にベルトを巻く。二度目の正直だよ」とアピール。田中は「お前の二度目の正直? 負けるわけない。この前、言った通り、次のさいたまスーパーアリーナに行くまで、オレはこのベルト巻き続ける」と迎撃の構えをみせた。

【田中の話】「青木選手の技はホンモノ。あの人が『いつでもどこでも挑戦権』をこのタイミングで使ってくれて、防衛できてホッとしてる。ホンモノとニセモノの差を感じた。彼がプロレスの技、コブラツイストを使ってきて、そこはプロレスラーとして負けられない。ああいうタイプと、47歳になって経験できる。プロレスラー冥利に尽きる。何年か後でプロレス人生につながる。当たりたくても当たれない人がいっぱいいる。終わってベルトがある。プロレスラーとして、一段階上に行った。MAOか、遠藤か。田中将斗のプライドとして、誰にも負けない。次いつかわからへんけど、さいたまSAに上がる切符。ベルト持っとったら上がれる。それまで負けられへん」

【遠藤の話】「田中とは、『D王』決勝以来。進化し続けてるな。三度目の正直というのは、しょせんザコが言うこと。オレは二度目の正直で次挑戦して、あのベルトを獲り返す」

【青木の話】「どんな選手がこようと、自分のスタイルを発揮してくる。穴なんかない。オレがこじ開けるしかない。経験、実力が上だった。強かった。力負け。ひっくり返されて紙一重だったかもしれないけど。歴史とかやってきたこととか関係なく、強かった。(K0-D獲りは)なかなかうまくいかない」

※写真、情報提供:DDTプロレスリング

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