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2/5【NOAH】ナショナル王者・拳王が船木戦へ単身調印式 カギは「間合い」、テーマは「最強」

 2・12日本武道館大会のGHCナショナル選手権試合「(選手権者)拳王vs船木誠勝(挑戦者)」に向けた調印式が5日、都内ホテルで開かれ、単身出席した王者・拳王が勝負のポイントに「間合い」を挙げた。

 大阪在住の船木はすでに調印書にサインしていたため、この日は拳王単身でサイン。「3年前からずっと言い続けてきた日本武道館。そこで試合ができることが本当にうれしいよな。相手は船木誠勝。プロレスラー=最強と体現し続けてきた相手と、俺の夢であった武道館で闘えること、めちゃくちゃワクワクしてるぞ。日本武道館でプロレスラー=最強、その船木誠勝を倒して、俺が“最強のプロレスラー"になってやる」と改めて意気込んだ。

 とはいえ、唯一の前哨戦となった1・31後楽園大会では船木のスリーパーで絞め落とされて完全敗北。それでも拳王は「今まで味わったことのない独特の間合い。これが本当の強さなのか…って、それを前哨戦で味わうことができて本当に良かったと思う」と“収穫"を強調し、「あの“間"に引き込まれずに、俺は必ず、俺の空間を…間合いを作って、あいつと向かい合いたいと考えてる」と意気込んだ。

 そして、自身念願となる武道館でのテーマは“強さ"だ。桜庭和志、今年に入って村上和成、そして今回は船木…とMMAで活躍してきた猛者相手の防衛戦が続くが、「今のプロレスってなんか変わってきてるよな。エンターテイメント路線に行ってるよな。お客が楽しめれば何でもいい? そこじゃねえだろ!って。勝敗だろ!って。まずは勝つことだ。リングは己の強さを見せるところだろ?」と問題提起。「『日本武道館で良い試合ができて良かったー』じゃねえんだよ。武道館で俺の強さをアピールして終わりたいよな。勝って終わりたいよな。そして『プロレスラーは本当に強いな』って思わせる最高の舞台だと俺は思ってる。プロレスラー=最強、それを俺が体現してやろうと今、考えてる」と見据えた。“間合い"を制して“最強"へ。武道館で描く拳王の青写真ができあがった。


【会見の模様】

▼拳王「3年前からずっと言い続けてきた日本武道館。そこで試合ができることが本当にうれしいよな。そしてその、日本武道館大会。相手は船木誠勝。プロレスラー=最強と体現し続けてきた相手と、俺の夢であった武道館で闘えること、めちゃくちゃワクワクしてるぞ。日本武道館でプロレスラー=最強、その船木誠勝を倒して、俺が“最強のプロレスラー"になってやる」

――最後の前哨戦で船木に絞め落とされているが、闘ってみて改めての印象は?

▼拳王「プロレスラー=最強。それを追い続けてきた選手だったな…っていう印象が一番にあるな。そして、あいつの間合い、間。今まで味わったことのない独特の間合い。これが本当の強さなのか…って、それを前哨戦で味わうことができて本当に良かったと思う。あの“間"に引き込まれずに、俺は必ず、俺の空間を…間合いを作って、あいつと向かい合いたいと考えてる」

――MMAの心得ある選手との防衛戦が続くが、例えば桜庭と船木ではどんな強さの違いがある?

▼拳王「ここは少し技術論みたいになるけど、まず桜庭和志は、グラウンドで相手を泳がせつつ極めるところを狙ってる。そういう闘い方で、船木誠勝は相手をまったく動かさずに、いかに相手を仕留めるかを狙ってる。根本はそこじゃないか。どちらが強いのか、俺には分からねえ。でも、どちらも体験した人間が一番強い人間なんじゃないかと思って、俺は日本武道館、俺自身のプロレスラーとしての最強を手に入れるために闘いたいと思っています」

――追い続けた武道館の舞台、いろんなカードが並んでいるが、比較論としてこの試合でどんな存在感を放ちたい?

▼拳王「プロレスって本当に奥が深いと思う。ただ、今のノア、団体の色が出せてて良い…とは思うけど、プロレスってノアだけの闘い方じゃないから。だいたい今のプロレスってなんか変わってきてるよな。エンターテイメント路線に行ってるよな。お客が楽しめれば何でもいい? そこじゃねえだろ!って。勝敗だろ!って。まずは勝つことだ。リングは己の強さを見せるところだろ?『日本武道館で良い試合ができて良かったー』じゃねえんだよ。武道館で俺の強さをアピールして終わりたいよな。勝って終わりたいよな。そして『プロレスラーは本当に強いな』って思わせる最高の舞台だと俺は思ってる。プロレスラー=最強、それを俺が体現してやろうと今、考えてる」

――最後の前哨戦で船木から『今のままだと厳しい、このままだと自分が勝つ』と言われたが?

▼拳王「普通のレスラーだったら、ただただ腹立たしい。そう思って終わるだろうけど、俺は違うぞ。すっげーうれしい言葉だよ。確かにめちゃくちゃ悔しいよ。でも、このままで終わらせるわけねえだろ? 突拍子もないことじゃない。本当に細かいところかもしれないけど、あいつの間、間合い。あいつが培ってきた間合いとの勝負で、俺はもう一つ上に行ってやろうと思っている」

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