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2/15【NOAH/DDT】新GHC王者・武藤がノア入団! 新KO-D王者・秋山もDDT所属に CyberFight記者会見

 新GHCヘビー級王者の武藤敬司がノアに、新KO-D無差別級王者の秋山準がDDTにそれぞれ入団することになった。両団体を運営するCyberFight社(CF)が15日、都内Abema Towersで開いた会見内で発表された。両選手とも15日付けでの入団となる。武藤は主要大会中心の参戦で、秋山はDDTのヘッドコーチ(※これまではゲストコーチ)にも就任する。

 武藤は昨年4月、フリー転身と同時にノアへの本格参戦を開始。ノア参戦を山登りに例え、58歳にしてGHCヘビーの頂に到達した。戴冠直後は「頂上に上がってみたけど、まだ霧で(景色が)見えねえ」と意味深な言葉を残していたが、頂上に上がったことで見えた景色は、まさかの“ノア入団"だった。

 GHC戴冠に続くサプライズを業界にもたらした武藤は会見で「このコロナ禍の中で、プロレス界も非常に大変な中、こうやってノアと契約できたことを非常にうれしく感じております。未来のことはわからないけど、もしかしたらこのリングで朽ちていくのかわからないですけど、契約したからにはこの団体に俺の骨の髄までしゃぶってもらいたいと思っております」と約20年前の全日本入団時と同様の“骨の髄まで"発言で所信表明した。

 契約期間は「還暦まで」の2年間。同時に20年ぶりに“いち所属選手"として団体に入る。「経営側ではないということがリングの上ではよりパフォーマンスしやすい」とした一方で、「団体レベルで、トップの団体(新日本)を目指すって皆さん公言してるんだけど、イチレスラーとして俺はトップのつもりでいますから。それをいかように料理してくれるのかは団体側でありますので。業界ナンバーワンのレスラーを抱えた以上は、組織でもナンバーワンになってもらわないと困りますね」とノア側にも“プレッシャー"をかけた。。

 秋山のDDT正式入団も決まった。全日本からDDTに“レンタル移籍"していたものの、昨年末に全日本の契約が満了。CF社長の高木三四郎から正式入団の誘いを受けており、KO-D戴冠を果たしたことで承諾へと至った。

 会見で秋山は「所属の話は少し前からいただいてたんですけど、自分自身で年もあれですし、所属といったら団体側にリスクもあると思うんで、その点、勝ってクリアにしてお受けしたいというのがありましたので、昨日ベルトを獲れたのでお返事させていただきました。DDTに自分が持っているものを全て注ぎ込みたいと思っています」と意気込んだ。

 DDT参戦以来、業界トップを目指す心意気も示してきたが「スケール感としては全然(新日本に)及んでないんで、そこも追いつけるように。これは僕一人、武藤さん一人でできるもんじゃないと思うんで、全部選手が一丸となってそこに向けていかないといけないんじゃないかなと思ってます」と話した。

 ともあれCyberFightグループとしては、同時に超大物2選手の“獲得"に成功した形。後進に「武藤・秋山のネームバリューを超える」という命題も与えながら、改めてプロレス業界の頂を目指す。

【会見の模様】

▼高木社長「CyberFight代表取締役の高木三四郎です。3日前にノアが日本武道館大会を終えて、昨日、DDTプロレスがカルッツかわさき大会を終えました。その結果、こちらにおられます武藤敬司選手と秋山準選手の二人がそれぞれ王者となりましたが、このタイミングで武藤敬司選手がプロレスリング・ノアに、秋山準選手がDDTプロレスに入団することが決まりました。プロレス界の宝ともいえるこの二人がこのCyberFightグループに加わることで、これからプロレス界のナンバーワンを目指していく原動力になると思います」

▼丸藤副社長「本日はお足元の悪い中、誠にありがとうございます。経緯といたしましては、ずっと武藤さんにはノアに上がっていただいておりまして、そんな中、昨日GHCヘビーを獲ったということで、武藤さんからその後お話をする機会を得まして、やはりこれからノアとしても世界を目指していく中で、PPVであったり、いろんなマスメディアの進出、そういった中で武藤さんの力というのは非常に大きなものになるんじゃないかという中で、武藤さんもベルトを獲ったことで、ノアに対しての、このGHCに対しての責任感を強くお持ちになられてまして、そこで会社と話を進めた結果、このノアに入団していただくことになりました」

▼武藤「このコロナ禍の中で、プロレス界も非常に大変な中、こうやってノアと契約できたことを非常にうれしく感じております。未来のことはわからないけど、もしかしたらこのリングで朽ちていくのかわからないですけど、契約したからにはこの団体に俺の骨の髄までしゃぶってもらいたいと思っております。以上です」

▼高木社長「もともと秋山準選手に昨年からゲストコーチを経て、レンタル移籍の話があった時から、いつかはDDTに正式に入団をしていただきたいなと思っておりまして、昨年末から全日本プロレスサイドとお話はしていたんですが、年をまたいでから秋山選手のヒザの手術で少し先延ばしになっておりまして、改めまして1月末に秋山選手に正式入団の申し出をしましたところ、2月14日のカルッツかわさきでのKO-Dタイトルまで待っていただきたいということで、話は保留になっていたんですが、昨日、川崎大会終了後に正式に秋山選手からよいお返事をいただきましたので、本日付で正式入団という運びとなりました」

▼秋山「今、高木社長からお話があったように、所属の話は少し前からいただいてたんですけど、自分自身で年もあれですし、所属といったら団体側にリスクもあると思うんで、その点、勝ってクリアにしてお受けしたいというのがありましたので、昨日ベルトを獲れたのでお返事させていただきました。DDTに自分が持っているものを全て注ぎ込みたいと思っています。よろしくお願いします」

――武藤、秋山両選手はいつ付で入団したのかと契約年数を教えてください。

▼武藤「今日付けですね。契約は2年ですね。ちょうど2年で還暦ですから」

▼秋山「僕も今日ですね。僕は1年です」

――イチ選手としての契約となるのか、他に役職が加わることはあるのか?

▼高木社長「基本的にはイチ選手なんですけど、それ以外の部分に関してはDDTの方でご報告することがありますので、そちらの方でお願いします」

――経営サイドではなくイチ選手として団体に所属するのは20年ぶりになるが?

▼武藤「ある意味、経営側サイドではないということがリングの上ではよりパフォーマンスしやすいというか、たぶんそっち方面をノアさんも期待してくれてると思うんでイチ選手として。ぶっちゃけ団体レベルで、トップの団体を目指すって皆さん公言してるんだけど、イチレスラーとして俺はトップのつもりでいますから。それをいかように料理してくれるのかは団体側でありますので」

――三沢さんが作った団体に所属として入るが、どのように受け止めている?

▼武藤「たぶん三沢社長が築き上げた時のノアとだいぶ違っていまして、去年の4月から俺ノアという団体に携わっていて、このコロナ禍の中でも非常に何ていうのかな。未来を感じさせる興行をしてたというか。コンテンツの素晴らしさとか、こういう団体で試合してたら…逆にいったらしたいなって俺自身思ったですよ」

――高木社長は業界ナンバーワンを目指すと発言されているが、ここまでの手応え、これからの抱負を?

▼武藤「もうすでに業界ナンバーワンのレスラーを抱えた以上は、組織でもナンバーワンになってもらわないと困りますね」

▼秋山「もう高木社長が言うように、もちろん。まぁ中の選手はもちろん武藤さんも今言ったようにナンバーワンの選手がいるかもわからない。実際、スケール感としては全然及んでないんで、そこも追いつけるように。これは僕一人、武藤さん一人でできるもんじゃないと思うんで、全部選手が一丸となってそこに向けていかないといけないんじゃないかなと思ってます」

――将来的な防衛戦を考えて、二人でダブルタイトル戦をやりたい気持ちは?

▼武藤「基本的には、自分は親は一緒かもしれないけど、ノアという団体と契約したわけであって、その団体を超えたそれは、そうまだ今のところは考えられてないですね。考えてないですね」

▼秋山「まずDDTっていう団体の中で、やっぱりもっともっとレベルを上げていかないといけないと思うし、やるのは簡単かもわからないですけど、そういうあれじゃないと思うんで。まずはDDTというのを全体的に上げるためにDDTの中で防衛していきたいなと思ってます」

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