プロレス/格闘技DX

　『夏休みの思い出2024 TOUR in YOKOHAMA』が17日、神奈川・横浜ラジアントホールで行われ、30歳の誕生日を迎えた納谷幸男が同期・飯野雄貴と両者KOドローの激闘を展開。試合後、河上“ファイヤー"隆一の襲撃を受けたものの「もうお前、DDTに上がれると思うな」と報復を宣言した。

　納谷は1994年8月17日生まれで、2017年9月14日にリアルジャパン・プロレスでデビュー。この日、30歳誕生日記念試合に臨んだ。相手の飯野は1994年10月24日生まれで、2017年8月20日にDDTでデビュー。同学年で同期の両者がシングル初対決を迎えた。

　開始早々、両者はショルダータックル合戦による肉弾戦を展開。飯野が強烈なチョップを叩き込めば、納谷は渾身のエルボーでやり返す。さらにミドルキックを繰り出したが、飯野はバックフリップで叩きつけて譲らない。

　一進一退のぶつかり合いが続くなか、ラリアットが相打ちとなって両者ダウン。同時に起き上がると、ヒザをついた状態でのエルボー合戦で意地を張り合う。再びダブルダウンから立ち上がると、ハンマーパンチの打ち合いで真っ向から火花。飯野がスピアーで勝負をかけたが、納谷は2カウントでキックアウト。ニーリフトを連発して巻き返すと、世界一のバックドロップを爆発させた。意地の飯野もスピアーで徹底抗戦したが、続くショルダータックルは相打ちに。両者とも立ち上がれず、ダウンカウント10が数えられた。

　納谷と飯野の初シングルは壮絶なドローに終わった。試合後は握手を交わしてノーサイドとなったが、河上とDAMNATION T.Aが現れ、納谷を襲撃。集団暴行を加えた。9・8名古屋大会で納谷との一騎打ちを控える河上は「注意しとけって言ったよな。俺から誕生日プレゼントやるわ」と言い放ち、イス攻撃をお見舞い。納谷との6人タッグ対決が組まれた8・25後楽園大会へ向けて「お前からキッチリ、ピンフォール獲って、名古屋のシングル前にお前の心を折ってやるから覚悟しとけ」と予告した。

　納谷はバックステージで「楽しかった。同期の飯野とこんなにやり合えて、最高に気持ちよかった」と充実感とともに同期対決を振り返り、「これが俺と飯野の始まり。俺と飯野の世代が先輩たちを越して、俺と飯野でDDTの頂点獲れるように。俺はあいつより先に頂点にいきます。次は負けません」と飯野とのライバル関係スタートを宣言。河上の襲撃によって後味の悪さが残ったものの、「お前との決戦は(9・8)名古屋だ。もうお前、DDTに上がれると思うな!」と引導を渡す構えをみせた。

　また、第1試合で勝俣瞬馬&平田一喜と大石真翔&夢虹が対戦し、勝俣がジャーマンで大石に勝利。この結果、大石が保持していた「いつでもどこでも挑戦権」が勝俣に移動した。大石は8・15新宿大会で「いつどこ」を獲得したばかり。10月の退団を前にシングル王座獲りを描いていたが、早くもその権利を失った。

　EXTREME王者に君臨する勝俣にとってはシングル2冠のチャンス。「大石君、なんで負けてんの? おとといのマイクは何だったんですか? 大石君、俺は絶対にこれを守るから。俺からいつどこ挑戦権獲ってね。待ってるから」と大石に投げかける一方で、「使い道は獲ったばかりだし、時間あるから考えます」との意向を示した。

【飯野の話】「とてもいい同期と、納谷の誕生日にやれてよかった。めちゃめちゃバーニングできたよ。最高に気持ちいいよ。このぶつかり合い」