7/28【全日本】新三冠王者・ドーリングが一夜明け会見 次期挑戦者に曙指名(写真あり)
7・27後楽園大会で諏訪魔とのEvolution対決を制し、三冠ヘビー級王座初戴冠を果たしたジョー・ドーリングが一夜明けた28日、神奈川・横浜市の全日本道場で会見。「これは俺のプライドだ。誰でもかかってこい」と豪語した新王者は8・16後楽園大会での復帰を表明した曙を次期挑戦者に指名した。
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前夜の後楽園大会で実現したEvolution対決による三冠戦は壮絶な肉弾戦の末、ドーリングが諏訪魔を破って至宝ベルト初戴冠。史上6人目となる外国人王者誕生となった。
一夜明けたこの日、ドーリングが帰国前に会見。全日本参戦してから7年、宿願だった三冠王座獲りを果たし、「今の気持ちをうまく説明するのは難しいね。ずっと夢にみてきたが、初めて三冠を獲った時の感情が自分でも分からない」と様々な感情がよぎっているようだが、「偉大な王者たちが築いた栄光がこのベルトにある。その歴史に名前が残ってうれしい」と誇らしげに喜びを表現。「これは俺のプライドだ。誰でもかかってこい」と強気に言い切った。
分裂騒動や新体制移行など状況が様変わりしても全日本に残留し続けてきたのは「俺がオールジャパンだから」との誇りがあるからこそ。その愛着ある全日マットの頂点である三冠ベルトを手にし、「もちろん誰の挑戦でも受ける。諏訪魔のリマッチでもいいし、潮崎でもいい。まずは全日本の人間の挑戦を受けて全て倒してやる」とこれから始まる防衛ロードでその地位を確固たるものとするつもりだ。
そこでドーリングが初防衛戦の相手に指名したのが曙だ。肺炎により欠場中だった曙は前夜の後楽園大会で8・16後楽園大会での復帰を宣言。「真剣に三冠を獲りにいく」と欠場に伴い返上した至宝ベルト奪回を視野に入れている。ドーリングは昨年11月、王者時代の曙に挑戦し、敗退。「曙が復帰したらいつでもチャレンジしてきてくれ。準備はできている」と受けて立つ構えをみせ、「ベルトを明け渡すつもりはない。長野で一度、曙に挑戦したが、負けてしまったので、その借りを返したい」と誓った。
8年ぶりに誕生した外国人王者として、ドーリングは三冠防衛ロードの第一歩を曙へのリベンジから始めようとしている。
【会見におけるドーリング】
▼ドーリング「今の気持ちをうまく説明するのは難しいね。ずっと夢にみてきたが、初めて三冠を獲った時の感情が自分でも分からない。いつか獲れるとは思っていたけどね。これは俺のプライドだ。誰でもかかってこい。曙が復帰したらいつでもチャレンジしてきてくれ。準備はできている。だが、ベルトを明け渡すつもりはない。長野で一度、曙に挑戦したが、負けてしまったので、その借りを返したい。もちろん誰の挑戦でも受ける。諏訪魔のリマッチでもいいし、潮崎でもいい。まずは全日本の人間の挑戦を受けて全て倒してやる。一度、アメリカにこのベルトを持って帰り、2週間後に帰ってくるよ」
――諏訪魔戦を振り返って?
▼ドーリング「まだ体が痛いが、全日本は世界で一番のレスラーが集まっていると思ったよ」
――分裂、体制移行などがあった中、全日本に上がり続ける理由は?
▼ドーリング「俺がオールジャパンだからだ。それに、どこよりもこの団体が凄いからだ。歴史もあるし、伝統もあるからね」
――歴代王者の中で自分は誰に近いと思う?
▼ドーリング「全てのチャンピオンが高いクオリティを持っている。パワー、スピード、マインド…全てにおいてだ。ハンセン、ゴディ、ウイリアムス、ケア…日本人も含めてチャンピオンになる人はそれにふさわしいクオリティを持っている。偉大な王者たちが築いた栄光がこのベルトにある。その歴史に名前が残ってうれしい」
――三冠戴冠の反応はあった?
▼ドーリング「グッドリアクションがあった。顔が変わったと言われたよ。アメリカでも三冠は日本で一番のタイトルだと評価されているからね。このベルトをシカゴに持って帰って、ママ、パパ、ブラザー、そしてアメリカのレスリングファンに見せびらかしたい」