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7/2【DRAGON GATE】大空中戦に場内沸騰、快勝・リコシェ&サイダルがツインゲート奪取に弾み 復活の土井吉は即瓦解 後楽園大会(写真あり)

 『THE GENERATION GATE』後楽園ホール大会が2日、行われ、1年ぶりの来日となったリコシェとマット・サイダルが、CIMAとのトリオで大空中戦を展開。一夜限りの復活となった“土井吉"土井成樹&吉野正人にYAMATOを加えた現世代組に快勝し、7・20神戸ワールド記念ホール大会で控えるオープン・ザ・ツインゲート統一タッグ王座挑戦に向けて弾みをつけた。

 T-Hawkの現世代ごぼう抜き発言によって生まれた世代闘争のうねり。メインイベントでは現世代と新世代がユニットの枠を超えて激突したが、そこに飛びついたのがCIMAだった。6・3後楽園の試合後、土井と吉野にも世代を超えた戦いを要求。YAMATOを加えた現世代トリオ結成を強引に決めてみせた。

 名タッグチーム・土井吉が活動していたのも今は昔。現在は土井&YAMATOがMAD BLANKEY、吉野がMONSTER EXPRESSとして激しい抗争を繰り広げており、言わば怨敵だ。そんな3人を結びつけるべく、CIMAは対戦相手として強豪外国人選手投入を示唆。後にそれがリコシェとサイダルであることが明らかになった。

 リコシェは2010年に初来日。2014年には外国人選手としては初めてドリームゲート王座を戴冠。さらに新日本プロレスにも参戦し、昨年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニアで優勝を果たした。サイダルは2006年に初来日。2007年には外国人選手として初めてブレイブゲート王座を獲得している。その後、エヴァン・ボーンの名前でWWEで活躍。昨年7月の神戸ワールド記念ホール大会で7年ぶりに参戦を果たしている。

 奇しくも両者とも1年ぶりのDRAGON GATE登場となったが、その実力は衰えを知らず、7・20神戸では土井&YAMATO組の保持するツインゲート王座に挑戦することが決定。今回の豪華6人タッグはその前哨戦となった。

 それぞれ個人のテーマ曲に乗って登場。6人が並び立つと、場内は一気に沸騰する。リコシェは特に大きな声援で迎えられた。役者揃いの試合だけに、ゴングが打ち鳴らされてからもその盛り上がりは収まらない。

 序盤は吉野組がリード。土井と吉野は久々のタッグながら流れるような連係を披露する。吉野はMAD BLANKEYのメンバーたちと総出でCIMAの顔面を踏みつけると、しゃちほこBOYにも参加を促すなどノリノリ。YAMATOと合体ショルダータックルを叩き込むと、2人で髪をかき上げてウットリとした表情を見せた。その後も吉野組がリード。ラフファイトでサイダルを攻め込む展開に。

 YAMATOの垂直落下式ブレーンバスターが完璧に決まったが、サイダルは続く土井&YAMATOの連係をことごとく防ぐと、ジャンピングハイキックを乱射して自力で反撃する。そして、CIMAのトペスイシーダ、サイダルのトルニージョ、リコシェの鉄柱越えノータッチケブラーダが連続してさく裂。空中戦で一気に逆襲に転じた。

 ならばと吉野は土井と再び合体。CIMAに合体フェイスクラッシャーをお見舞いする。YAMATOもリコシェにローリングエルボー、串刺しドロップキックをズバリ。一気呵成に攻め立てた。

 エルボーのメッタ打ちにあってフラフラになったリコシェだったが、スクリューハイキックでお返し。その場で天高くジャンプすると、立った状態のYAMATOの胸板をフットスタンプで押し潰す。必殺のベナドリラーは不発に終わったが、CIMAのアシストを得て、オーバーヘッドキックをズバリ。バッククラッカーを乱射すると、サイダルとその場飛び式シューティングスタープレスの競演を決めた。

 流れを変えたい吉野組も連係で対抗。CIMAに照準を合わせると、YAMATOの串刺しドロップキック、吉野の土井の背中を踏み台にした串刺しバックハンドエルボーが連続して決まる。吉野のトルベジーノ→土井のバカタレスライディングキック→YAMATOのギャラリア…と必殺技が立て続けに決まり、勝負あったかに思われた。

 だが、リコシェのカットが間に合うと、流れは逆転。外国人2人が土井を攻め立てると、復活したCIMAがシュバインをお見舞い。すかさずリコシェが630°スプラッシュ(630°回転からのセントーン)を落とすと、最後はサイダルがシューティングサイダルプレスで華麗に宙を舞い、3カウントを奪い取った。

 快勝したリコシェとサイダルは、土井&YAMATOの前に立ち塞がると、ベルトを巻く仕草をして王座奪取をアピール。対する土井&YAMATOは吉野と握手を交わし、手を掲げて健闘を称えたが、その直後に襲いかかって憂さを晴らし、土井吉はアッサリと瓦解。土井&YAMATOにとっては防衛戦に向けて不安の残る結果となった。

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