プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

5/5【DRAGONGATE】金網戦生き残った キッドが地元・名古屋でマスク死守、敗戦KENToは自ら髪切り執行

 『DEAD or ALIVE 2021』愛知県体育館(名古屋)大会が5日、行われ、メインイベントのマスカラ・コントラ・カベジェラ金網サバイバルタッグマッチでYAMATO&KAIとドラゴン・キッド&SB KENToが激突。負け残ったキッドとKENToがマスクと髪の毛をかけて対決し、勝利したキッドが地元・名古屋ビッグマッチでマスクを死守した。

 遺恨が激化するばかりのYAMATOとKAI、キッドとKENTo。3・4後楽園大会でそれぞれシングル対決が組まれ、YAMATO、KENToが勝利したものの決着とはいかず。名古屋の地でマスカラ・コントラ・カベジェラ金網サバイバルタッグマッチが組まれた。

 YAMATOとKAI、キッドとKENToがそれぞれHIGH-END&R・E・D混成タッグを結成。金網上に設置された3本の旗を奪い合い、先に2本獲得したチームの勝利となる。そして、敗者チームの二人は髪の毛またはマスクをかけたシングルマッチに臨む。また、NATURAL VIBESがYAMATO&KAI、MASQUARADEがキッド&KENToをそれぞれサポートすることも追加決定して当日を迎えた。

 金網の扉が鍵で閉じられて開始のゴングが鳴った。さっそく各々が金網をよじ登ったが、NATURAL VIBES勢、MASQUARADE勢が妨害。YAMATOとKAIは呼吸が合わずダブルタックルに失敗し、YAMATOのフロントハイキックがKAIに誤爆するなどタッグチームとして機能しない。逆にキッドとKENToは串刺し低空ドロップキックを同時にさく裂。息の合ったところをみせてからKENToが金網を登ったものの、NATURAL VIBES勢に阻止され、堀口得意のゴムパッチン攻撃を食らってしまった。

 その後もYAMATOとKAIのチームワークはチグハグだったが、KAIが両腕ラリアットでキッドとKENToをまとめてなぎ倒すと、YAMATOとともに延髄斬り連射、サンドイッチ延髄斬りをKENToに決めた。KAIのラリアットがYAMATOに誤爆したものの、構わずKAIはファイアーマンズキャリーでKENToを担いで金網に投げつけ、キッドには金網へのパワーボムを敢行。3人が倒れ込んだ中、金網上の旗を手にし、真っ先に勝ち抜けを果たした。

 孤立した形となったYAMATOにキッドとKENToが合体619をさく裂。KENToがデスバレーボムを敢行し、二人同時に金網をよじ登った。KENToはKzyのバズーカ発射によって妨害されたが、キッドが旗を獲得して勝ち抜けを決めた。

 これでYAMATOとKENToの一騎打ち状態に。両者はエルボー合戦で火花を散らし、串刺しジャンピングエルボーを打ち合う。ブレーンバスターで叩きつけたYAMATOが金網を登ったが、KENToが追いかけてきてYAMATOの顔面を何度も金網に叩きつける。そのまま雪崩式ブレーンバスターで叩き落とすと、金網上の旗を目指した。

 するとYAMATOも追いかけてきたが、KENToの陽動作戦がまんまとはまった。金網から降りたKENToはリングに寝そべって「YAMATO取れ」と挑発。しばし迷ったYAMATOだったが、旗を手にして勝ち抜けを決定。敗者チームとなったキッドとKENToがマスカラ・コントラ・カベジェラを争うことになったが、KENToはあえてキッドとの決着戦を選んだ格好となった。

 すかさずR・E・D勢はキッドを暴行。KAZMAがBOX攻撃、ハルクがチョーク攻撃でいたぶると、Eitaが金網の扉で殴りつけた。キッドのダメージが残る中、無情にもマスカラ・コントラ・カベジェラ戦開始のゴングが鳴った。それでもキッドは残る力を振り絞ってローリングソバットを見舞ったが、続く619がレフェリーに誤爆してしまう。無法地帯をいいことにKENToがローブローを打ち込み、R・E・D勢が総出で連続串刺し攻撃を浴びせた。

 ピンチを迎えたキッドだったが、YAMATOが串刺しドロップキックで援護射撃したのを合図に、奥田がフロントハイキック、Ben-Kがバックドロップの波状攻撃を浴びせる。キッドもバイブルをさく裂させたが、一難去ってまた一難。2カウントで返したKENToのスパインバスターで逆転を許し、SBシューターに捕まってしまった。

 キッドも何とかロープにたどり着いたが、KENToがジャーマンを連発し、クロスアームスープレックスホールドを爆発させる猛攻に出る。雪崩式デスバレーボムはキッドが食い止め、雪崩式フランケンを敢行したが、ウルトラウラカンラナは石田がBOX攻撃で妨害。Eitaがパウダー攻撃を浴びせると、KENToが机上パイルドライバーを連発した。

 絶体絶命となったキッドだが、ギターショットは回避。二段式ハイキックでKENToの動きを止めると、ギターを手にしてKENToの脳天にフルスイング。クリストで絡みついた。Eitaらがカットを狙って金網をよじ登ったものの間に合わず。絞め続けたキッドがKENToをギブアップに追い込んだ。

 この結果、キッドが命といえるマスクを死守。敗者・KENToの髪切りが決まった。R・E・D勢が髪切りを拒んで引き揚げようとしたが、KENToは潔く椅子の上に座り、自らバリカンで髪を刈ってからリングを降りた。

 試合後、キッドが「YAMATO、お前なんで先に外出た? 確かにお前、対戦相手でチーム分かれてたけど、お前、KAIとシングルやって必ず坊主にするって言ってたよな?」と問い詰めると、YAMATOは「まぁ、KAIを丸坊主にするとずっと言ってましたけどね。旗を目の前にすると、直前でビビっちゃってわざわざリスク背負う必要ないかなと思って」と素直な心境を告白。「お互い髪とマスクを守ったんだから水に流しましょう」と続けると、キッドコールをあおってごまかしたが、KAIとの完全決着を誓うことも忘れない。

 「とにかく髪の毛もマスクも守れたっていうことで、ホットしてるよホントに」。そう安どしたキッドは「今日は皆さん、こんな状況の中、たくさんのご来場、ご視聴ありがとうございます!」とファンに感謝。「僕らHIGH-END今年に入ってスタートしたばっかり。必ずこのDRAGONGATEの中でトップを走るユニットにしますので、これからも俺たちHIGH-ENDとDRAGONGATEで盛り上がれ!」と叫んで地元・名古屋ビッグマッチを締めた。

プロ格 情報局