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10/23【全日本】11・5名古屋V1戦へTAJIRI「世界ジュニア史上、最もラクチンな防衛戦」、中島激怒「思う通りにさせねぇ!」

 11・5名古屋大会で世界ジュニアヘビー級選手権試合が決まった王者・TAJIRI、挑戦者・中島洋平が23日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。「世界ジュニア史上、最もラクチンな防衛戦」などと完全に見下してきたTAJIRIに対し、中島は「全部が全部みんなが思う通りにはさせない」と激怒しながらジュニアの至宝初戴冠を誓った。

 10・21横浜文体でTAJIRIが2ヶ月ぶりの再戦でウルティモに雪辱を遂げ、世界ジュニア王者に返り咲いた。試合後、中島が新王者を襲撃し、挑戦を意思表示。この日、11・5名古屋大会でのタイトルマッチが正式に決まった。

 だが、初防衛戦となるTAJIRIは挑戦者への不満を隠さず。タイトルマッチの会見は正装で臨む選手がほとんどだが、「中島洋平とのタイトルマッチですから、このぐらいでいいのかな」と普段着で出席。「チャンピオン、今まで人の裏をかいて勝ちを掴み取ってきた人間だと思いますけど、今回に関しては慢心過ぎるのも僕にとっては、そのチャンピオンの裏をかくいいチャンス」と発言した中島を「今まではただのトリッキーな奴、そういう印象で見られていたレスラーだと思ったのが、全日本で戦っていくことによってだんだんそういう見られ方を最近されなくなってきたってことを言ったばかり。結局、そういう浅はかな見方しかやっぱりこの人できてないのかなと思って、笑っちゃうな」とあざ笑った。

 世界ジュニア戴冠を果たした時、TAJIRIは青木篤志の名前を口にしようとしていた。タッグ対決を重ねて興味を惹かれているからだったが、中島から横やりを入れられたか格好。「たぶんファンの人もそれ(青木戦)を望んでたんじゃないかなという感じを僕は感じ取ってたんですけど、いいのかな、これで?」と疑問符をつけたTAJIRIは、「あんまり絡んできてほしくないなぁ。正直言って」と中島に対する嫌悪感すらのぞかせた。

 言われ放題の中島だったが、5ヶ月ぶりにつかんだ世界ジュニア挑戦。横浜文体では衝動的に行動を起こしたが、それもジュニアの至宝獲りにかける気持ちの現れで、「必ず11月5日、名古屋でこの世界ジュニアのベルトを腰に巻きたい」と誓うばかりだ。TAJIRIから「世界ジュニア史上、最もラクチンな防衛戦」と完全に見下され、ついに怒りが爆発。テーブルを叩いて横浜文体同様に襲いかかる構えをみせ、さっさと退席したTAJIRIに向かって「おい! 思う通りにさせねぇぞ!」と怒声を上げて通告していた。

【会見の模様】
▼中島「先日は世界ジュニアの試合を見て、衝動的にああいう行動をとってしまったんですけど、試合後のコメントでTAJIRI選手が『トンビにもって行かれた』だなんだ言ってましたけど、今、僕がここにこうして座って挑戦権を掴み取ったということは、あの行動は何ひとつ間違いじゃなかったと思います。チャンピオン、今まで人の裏をかいて勝ちを掴み取ってきた人間だと思いますけど、今回に関しては慢心過ぎるのも僕にとっては、そのチャンピオンの裏をかくいいチャンスなのかなと思います。必ず11月5日、名古屋でこの世界ジュニアのベルトを腰に巻きたいと思います」

▼TAJIRI「えっと、まず今日、中島洋平とタイトルマッチの会見ですということで呼ばれてきたんですけど、着いたらみんなちゃんとビシっと背広着てるんですね。俺、こんな感じでいいかなと思って来ちゃって。何でかといったら中島洋平とのタイトルマッチですから、このぐらいでいいのかなと。普通の格好で来ちゃいましたけど。横浜でマスコミさんに語ったんですけど、今まではただのトリッキーな奴、そういう印象で見られていたレスラーだと思ったのが、全日本で戦っていくことによってだんだんそういう見られ方を最近されなくなってきたってことを言ったばかり。さっき彼が裏をかいて勝ち続けてきたと。結局、そういう浅はかな見方しかやっぱりこの人できてないのかなと思って、笑っちゃうなって」

――実績不足もあって挑戦資格にクエスチョンマークがつくかもしれないが、そういう見られ方については?

▼中島「この場に立った以上は、あとはその日、結果を出すのみだと思います」

――同じ意味合いでTAJIRI選手も認める気持ちがなさそうだが?

▼中島「それは試合で僕がみせて、結局チャンピオンが恥ずかしい思いをすることだってありえるんじゃないかなと思うんですけども」

――横浜文体でああいう行動に出た一番の理由は?

▼中島「やっぱりチャンピオンがベルト獲って掲げて、その姿を見ていたら、リングに上がって襲いかかってたという感じですね。正直あの時の細かいことはあまり覚えてないですけど」

――中島選手の気持ちは伝わってきた?

▼TAJIRI「うーん、よくわかんないですね。でも一つだけちょっと前よりよくなってるなと思ったのが、声が大きくなったとこですかね少し。横浜の前より。それぐらいかな」

――ウルティモ選手と2回タイトルマッチを戦い、今ベルトを手にしているTAJIRI選手にとって、初防衛戦の相手が中島選手では不足だと?

▼TAJIRI「っていうか、そうですね。あんまり絡んできてほしくないなぁ。正直言って」

※中島がテーブルを叩く

――ツイッターで青木の名前を出そうと思っていたと発言していたが?

▼TAJIRI「たぶんファンの人もそれを望んでたんじゃないかなという感じを僕は感じ取ってたんですけど、いいのかな、これで?」

▼中島「全部が全部みんなが思う通りにはさせないですよ」

―ーTAJIRI選手にすれば、初防衛したら次は青木とやりたいと?

▼中島「(さえぎって)それ、この会見で言うことじゃないんじゃないですか?」

▼TAJIRI「けど、皆さん、そういう準備を始めているっていうか、そういう方向に向かってますね、これね。やる前から。この試合にサブタイトルをつけてもらっていいですか? 世界ジュニア史上、最もラクチンな防衛戦」

※中島がテーブルを叩いて立ち上がると、TAJIRIはさっさと退席

▼中島「おい! 思う通りにさせねぇぞ!」